能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

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イオニストがニッポンを席巻する・・・?イオングループの次なる戦略は?アジア 大都市 シニア デジタル

2014年01月25日 | マーケティング

日本、いやアジアに急拡大するイオングループ

売上は6兆円を超え、向かう所、敵なし。


個人的には、都市部も田舎も画一的なイオンモールに覆われることに懐疑的なのですが、この流れは当面変わりそうもありません。

同じ作り、立てつけ、入っている店舗、テナントも同じ・・・。

イオングループは、ロードサイドから今度はレールサイドへも乗り出していくとのことです。


日経ビジネス誌2014.1.27号の特集は、「イオン 飽くなき拡大欲の正体」。

現場取材、アジア進出、トップインタビューなどを通じて、現在のイオンの姿を浮き彫りにしていきます。


驚いたのが、イオニストの事例。

住宅ローン3200万円をイオン銀行から借り入れ、月の支出の4割がイオン関連、週末のお出かけや子供の習い事もイオン・・・。

衣食住、生活シーンの全てをイオンのワンストップで充足する家族が出現し始めたとのことです。

イオニストの増殖は、どこまで進むのでしょうか?


イオングループは、マイカルやダイエーなどを巻き込み、GMS、SM、専門店、機能会社、金融、サービス、eコマース、ディベロッパー等から構成され、グループ従業員は36万人。

同誌の岡田社長へのインタビューで、さらなる成長に向けてのビジョン、打ち出しをされています。

キーワードをまとめてみました。


・中期経営計画の4つの柱・・・アジア 大都市 シニア デジタル

・デジタルは、クルマを超える変化

・地方も東京も同じ。どんどん変わっていく

・企業内起業家が一番大事

・成功したと思ったら失敗する

・成長がないと固まって腐る


過去、日本の流通業界もさまざまな大変化を経験してきました。

全国を制覇したかと思われたダイエーの没落、外資系小売の参入、CVSの増殖、チェーン専門店の拡大など、まるで戦国武将が群雄割拠した戦国時代のような歴史・・・。

岡田社長も、このあたりを十二分に研究されていると思います。

総合から専門へ、チェーンオペレーションから個店へ、ディスカウントからバリューへ、マーチャンダイジングからディベロッパーへ、ブリックからクリックへ、アジアからグローバルへ・・・。

時代は、次々に変わりつつあります。

そういった中で、36万人の社員のトップとして、次なる時代への布石をどう打つか?

イオンの進化を見続けていきたいと思います。


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