能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

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ベンチャー活動 世界最下位の日本・・・企業も少子化の危機 まずカタチでみせろ 

2014年01月18日 | 社会・経済

「これでいいのか ベンチャー活動 世界最下位の日本」

日経ビジネス誌2014.1.20の特集「シリコンバレー4.0 変貌する革新の聖地」


けっこうショッキングな記事。

2012年の総合起業活動指数の調査を取り上げ、日本の危機を強調します。

欧州諸国、アジア新興国にも大きく遅れをとるランキングです。

そういえば、中小企業庁の中小企業白書でもこの20年、失われた20年・・・。

会社の廃業率が開業率を上回る状況が続き、慣れっこになっている状況です。

このまま推移すればどうなるか、だれでも理解できるトレンドが続いているのです。


この特集では、変化し続けるシリコンバレーの今に焦点を当て、現地取材を積み重ねています。


そのポイントは、次の5つ。


1.起業家の大移動・・・サンフランシスコ湾の南端から北へ

2.起業支援環境の拡大・・・学生の起業家育成まで裾野が拡大

3.ガレージから共有オフィスへ

4.資金調達の多様化・・・クラウドファンディングの登場

5.起業コストの低廉化・・・クラウドサービスの普及


驚いたのが、名門スタンフォード大学の卒業生の29%が起業、約四万社の会社を創設し、540万人の雇用、280兆円の収入をあげているということでした。

優秀な学生が、大企業や公務員を目指す日本とは、大きく異なるところです。


19世紀の中盤のゴールドラッシュ以降、新しいものを追い続ける風土が、このシリコンバレーにあるように思います。

同記事には、起業を巡るキーワードが丁寧に解説されており、とても親切。

ぜひとも一読いただきたい今週号です。


起業をめぐるキーワード

・スタートアップ

・エンジェル

・投資ラウンド

・コワーキングスペース

・オープンイノベーション

・シードアクセラレーター

・メンター

・クラウドファンディング

・エコシステム


この特集の最後に、シリコンバレーの星たちが珠玉の名言を記しています。


異質を交わらせる「多様な人材が活力を生む」 マーク・ベニオフ


まずカタチでみせろ テスラ・モーターズCEO マスク氏


「完璧を目指すより まず終わらせろ」 マーク・ザッカーバーグ


アイデアの芽を摘まない「シリコンバレーの起業家やその支援者は、信じられないくらい楽観的で、自分たちが世界を変えられると信じています」 ルース前駐日大使


何だか元気の出る記事に、エネルギーをいただいた次第です。

日本では、かなり手垢のついた言葉となった起業家精神・・・。

もう一度、考え実行してみる時期に来ているのかもしれません。


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