能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

マネジメント理論、経営理論を世のため人のために役立てるために

MBA「つまるところ人と組織だと」と思うあなたへ 遊び心いっぱいの人的資源管理本 マネジメント数え歌

2014年07月27日 | 本と雑誌

久々に面白い本に出会いました。

編集のコンセプトがなかなか優れています。

今、人的資源管理、HRに興味のある人に、ぜひ一読いただきたい一冊です。

 

「MBA つまるところ人と組織だと」と思うあなたへ

杉浦正和著 谷益美イラスト

同友館 1800円+税

 

著者の杉浦さんは、早稲田大学ビジネススクール教授。

スタンフォードMBA、日産自動車、シティバンク、コンサルティングファームを経て、2008年から現職をつとめられています。

同書は、ストラテジー、モチベーション、リーダーシップ・・・HRのメイン3部門を、学部生にも分かるレベルで分かりやすく解説。

面白いのは、まずはタイトル・・・

独自性アリです・・・

そして、

数え歌(少しムリがありますが・・・笑)、イラスト、スペシャリストである指揮者へのインタビュー等を織り交ぜています。


この本の良さを活かすには、単行本ではなく、ムック本やカラー本、変形サイズ等を活用すれば、もっと訴求力があったように思います。

ポルシェで一般道を走るような違和感があります。

ちょっともったいない感じです。


目次

・はじめに

・ストラテジーの数え歌 エッセイ/ミンツバーグの戦略サファリ

・モチベーションの数え歌

・リーダーシップの数え歌

・おわりに


ストラテジーであれば、「数え歌」も出てきそうな感じです。

3C、BCGの4つのマトリックス、ポーターの5F、マッキンゼーの7S、シャインの8つのキャリアアンカー・・・。

著者は、このあたりを、語り口調で分かりやすく解説していきます。


数え歌を、モチベーションやリーダーシップに展開するのは至難の業。

同書を読む醍醐味です。

著者のトンチをお楽しみください。

熱帯夜の夜、エアコンのきいた部屋で、まったりと読むには最適な一冊です。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする