能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

マネジメント理論、経営理論を世のため人のために役立てるために

TEDスピーカーに学ぶ伝える力 日本にも志を持った若者がまだいたんですね ヨーヨーのBLACKさん

2014年07月25日 | 本と雑誌

グローバル化が叫ばれる今、アタマでは分かっていても、なかなか行動レベルに移せない日本人。

英語がしゃべれるとか、TOEICが何点とかの話ではなく、腕一本でアメリカで勝負・・・そんな若者が書いた一冊です。


著者のBLACKさんは、ヨーヨーのプロパフォーマー。

青学大出身で、2001年、米国フロリダで行われたヨーヨー世界選手権のチャンピオンだそうです。

シルクドソレイユのオーディションに合格、さらには、TEDのスピーカーに選出されます。

そんなBLACKさんの志がこの一冊に綴られています。

 

「魂を揺さぶるプレゼンテーション TEDスピーカーに学ぶ 伝える力」 

BLACK著(日本人です・・・)

KADOKAWA刊 1200円+税

 

目次

第1章 TEDの招待

第2章 伝わるプレゼン 目的編

第3章 伝わるプレゼン 内容編

第4章 伝わるプレゼン リハーサル編

第5章 伝わるプレゼン 本番編

第6章 TEDスピーカーになるには 心の底に住む本当の自分と向き合う

NHKのスーパープレゼンテーションで日本に普及したTEDですが、

それは単なる講演会ではなく交流会であること、世界のVIPたちが「世界をどう良くするか」を話し合う場であることを著者は解説します。

TEDのメンバーになるためには、100万円の入会金、参加費が必要とのことです。


著者のBLACKさんは、プレゼンは、「どう伝えるか」ではなく、「何を伝えるか」という価値観、伝える目的、価値観を重要視します。

実際にBLACKさんがTEDでプレゼンした内容が、英語、日本語で巻末に紹介されています。

それは、テクニカルだけのコンテンツだけではなく、スピーカーの志、想いが前面に出ています。

そのためには、紙とペンを動かすこと、準備、リハーサルをしっかりすること、3つの山に留意すること・・・などのハウトゥを紹介しています。

巻末では、「5日で間に合う伝わるプレゼンづくり」と称し、5日間のプログラムを紹介しています。

実際に使えるノウハウだと思います。

 

1日目 目的を明確にする キーワードは「そもそも」

 

2日目 内容の核を作る キーワードは「一言で伝えるなら?」 

 

3日目 スピーチ原稿、スライドを作る キーワードは「それって本当に必要」

 

4日目 リハーサル キーワードは「繰り返しの練習が緊張を消し去る」

 

5日目 本番 キーワードは「失敗してもいい。コミュニケーションを楽しもう」

 

たかがヨーヨー、されどヨーヨー。

ヨーヨーを起点に世界に飛び立ったBLACKさんは、スゴイと思います。

特に10歳代、20歳代の若者に読んでいただきたい一冊です。


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