能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

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明日の神話 岡本太郎画伯が泣いている・・・芸術について考えさせられる場 ゲルニカになれなかった名作

2014年07月30日 | アート・文化

前を通るたびに悲しくなる場所が、渋谷にあります。

偉大な芸術が、単なる壁の装飾になっている・・・。

じっくりと鑑賞している人もほとんどいない・・・皆さんは、その前をただ足早に通り過ぎるだけ・・・。

渋谷駅と井の頭線を結ぶ通路に展示?してある岡本太郎さんの作品「明日の神話」。

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岡本画伯を代表するといっても過言ではない素晴らしい作品です。

ここに展示されて、しばらく時間がたちますが、候補地としては、ここ渋谷と広島が名乗りをあげたことを記憶しています。

もし、この作品が広島の平和公園に展示してあれば、それは「ゲルニカ」的な位置づけとして平和のシンボルとなっていたように思います。

世界中から集まる人たちに対して、強力なインパクトを与え、グローバルなメッセージを発せられたように思います。

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カルチャー発信都市シブヤでの展示、近くの青山に岡本太郎美術館があるといった理由で、ここへの展示が決まったのではないかと思いますが、本当に残念なことです。

渋谷ヒカリエのホール前などに移転できないものでしょうか?

芸術は生活の中に溶け込んでいるべきだ、仰々しく芸術を崇める必要はない・・・といった言質もあることは承知していますが、

それにしても現在の「明日の神話」のポジショニングは残念でなりません。


「明日の神話」が毎日見続けている光景・・・それは、乗り換えのために足早に歩く通行人、通勤する人々と渋谷のスクランブル交差点・・・。

思わず、考えてしまいます。

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この作品は、広島、長崎、福島、阪神淡路といった地が求めているコンセプトが詰まっています。

今からでも遅くないと思います。

今、われわれには、明日への神話を紡いでいくことが求められていると思います。

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