東京・岩本町にある山崎製パン本社。
その本社前に、クリスマスのディスプレイがあります。
通常では、クリスマスツリーやサンタクロースというのが定番なのですが、同社の本社の前に飾ってあるのは、木製の手作りトナカイ。
しかも三頭も。
サンタクロースの乗るソリは付いていません。
その光景に、ちょっと感心した次第です。
第一に、環境に優しいというエコロジー対応であるということ。
LEDピカピカのディスプレイも素敵ですが、電力を消費する光害を起こすなどの欠点もあります。
その点、小学生が作ったようなシンプルな天然木のトナカイ・・・地味ながらも、いろいろと感じさせるところがあります。
第二に、全国10万店舗に配送するヤマザキパンのトラックドライバーを元気づける意図があるのではと思ったことです。
サンタクロースと世界の子供たちにたくさんのプレゼントを載せて運ぶトナカイがひくソリ。
なかなかの心配りだと思います。労務対策だけではなく、こうした社員のことを思う会社はエクセレントだと思います。
きっと社内でも、ドライバーを大切にされているのだと思います。
そういえば、今年の大雪で走行できなくなった国道で、同社のドライバーがパンを無償配布、ネットで流され大きな称賛を浴びたことがありました。
株価も上がったとか・・・。
年商ももうすぐ一兆円。
社員数も連結で1万7000名。
昭和23年に千葉県市川市で創業したパン屋さんが全国区、そして、シンガポールや中国などのアジア進出も果たしているとのことです。
地味ながらも真面目な山崎製パン。
今、ペヤング(まるか食品)の焼きそば事件や日清食品のスパ王事件など、食品会社は一つの事故やクレームが組織の存続を危うくします。
ネット社会の進展により、初期対応のミスが一瞬にして拡大してしまうのです。
でも、山崎製パンの真摯な経営姿勢は、今回のトナカイを見ても安心かなと思います。
今後も美味しいパンを作り続けていただきたいものです。