久々に六法全書を買おうと書店へ。
法律のコーナーに行くと、2015年版の六法全書が平積みされていました。
来年からは、少し法律のお勉強と考えています。
民法や会社法の主要な条文だけ掲載されているミニ六法全書でOKと思っていたのですが・・・。
なんと、その厚さにビックリ。
学生時代に使っていた有斐閣の「ポケット六法」も凄い厚さ。
なんと2000ページ近くあります。
おそらく、この数十年で二倍の量になっているように思います。
これでは、ポケットに入らないよなあと思わず苦笑した次第です。
昔むかし、わたしが法学部で勉強していた時代は、明治時代に制定された民法や刑法等はカタカナ表記。
それが、ひらがな表記となりページ数が増えたのかなと考えてみたのですが、それだけではなさそう。
ただ単に法律の数が激増しているのです。
新しい法律だけではなく、法改正により、「□条の2」「□条の3」・・・といった法律が六法全書を厚くしているということが何となく分かってきました。
ちなみに、六法とは、憲法、民法、商法、刑法、民事訴訟法、刑事訴訟法の6つの法律とそれに紐づく各種法規のことです。
「コンパクト六法」を出版していた岩波書店も平成25年から六法全書を出していないとこと。
時代は変わっているんですね。
このため、持ち歩きの出来る六法全書は、事実上、有斐閣と三省堂という2社がメインプレイヤーとなりました。
持ち運べる六法全書
ポケット六法 有斐閣 1980ページ 2000円
判例六法 有斐閣 2354ページ 2900円
デイリー六法 三省堂 2096ページ 1994円
これらの携帯しやすいと言われている六法全書も、すべて2000ページ超になっています。
そろそろ公法と私法を別冊とするとか、民事と刑事を分けるとか・・・そんな編集の工夫が必要なような気もします。
法律もパソコン、スマホで読めるようになり、とても便利になりました。
判例さえも検索して瞬時に確認できるようになり、デジタルの進化に感謝。
でも、法律学はやはりアナログ。紙の六法全書でページをめくりながら、法律を読みたいのです(笑)。
そんな中、目に付いたのが厚さの薄い六法。
ポケット六法の三分の一以下の厚さです。
「法学六法15」
編集代表 石川明ほか 信山社 1000円+税
このミニ六法全書は、564ページ。
とても薄い感じがします。
法学部や教養課程の1~2年生向けの法律学習者向けに編集された六法。
慶応大学名誉教授の石川明さんを中心に所要な法律の主要な条文を一冊にまとめたものです。
法学入門、基礎法学、憲法、民法総則、刑法総則の学習には、十分役立つと思います。
さらに変わっているのが、この六法は、横組み編集。
いつも縦で読んでいる法律の条文を横で読むとなぜか新鮮な感じもします。
「ポケット六法」とこの「法学六法15」を購入し、帰路につきました。