能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

マネジメント理論、経営理論を世のため人のために役立てるために

イルミネーションで街おこし 目黒川「青の洞窟」は、人、ひと、ヒト・・・ タウンマネジメントの好事例です

2014年12月18日 | まち歩き

代官山で仕事を終え、坂を下り、噂のナカメへ・・・。

えっ、ナカメ(中目黒)にこんなに人がいるの?雨の中にもかかわらず、すごい人出です。

このため主催者は、5~6人の警備員を配備、さらに見学者の安全を確保するため土曜日、日曜日、祝日の点灯を中止・・・。

それぐらいすごい反響です。

また、ネーミングも秀逸。

「青の洞窟」

イタリアの観光スポットから借用したと思われるロマンチックなイメージです。

日本人がノーベル賞を受賞した青色LEDともオーバーラップし、話題性も抜群です。

本当にいい企画だと思います。

 

「目黒川みんなのイルミネーション」は、今年で5回目。

廃油(食用油)を活用した100%地産地消エネルギーで12万個のLEDイルミネーションを点灯しているとのこと。

バイオディーゼル燃料と言われるエコ・エネルギーの活用は拍手ものです。

グッドデザイン賞も受賞したとのこと。

神戸のルミナリエでは、LEDから白熱電球に切り替えるということで驚いたのですが、目黒の場合は、暗闇を活かした中でのブルーというコントラストをうまく活用して演出効果を高めています。

 

主催は「目黒川みんなのイルミネーション実行委員会」。

一般社団法人大崎・五反田タウンマネージメント、一般社団法人大崎エリアマネージメントの協力、そして、品川区&しながわ観光協会が後援というカタチをとっています。

タウンマネージメント組織が活躍しているという事例を久々に耳にし、たいへん嬉しく思いました。

この「マネージメント」という「-」が入るところが日本語ぽくて良いですね。


これで、春は花見、秋はサンマ、年末はイルミネーションという「目黒の顔」が出来上がりました。

たくさんの人々が集まり、地元のレストランや商店にお金が落ち、街が活性化し、「住みたい街」の上位にランキングされれば住民税などの税収も拡大するという天使のサイクルに入ります。

まさに、企画&実行の勝利です。

 

単なる箱もの企画、行政の補助だより、ワンパターン&マンネリ企画ではない、目黒川の「青の洞窟」。

コミュニティデザインやソーシャルデザインに関わる方、町おこし、タウンマネジメント、行政に携わる方々に、ぜひ見学していただきたいスポットです。

YouTubeにも多数の動画がアップされているので、ご覧ください。


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