能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

マネジメント理論、経営理論を世のため人のために役立てるために

多摩美術大学造形表現学部造形学科の発表会・・・若きアーティストのプレ発表でパワーをいただきました!

2015年11月03日 | 美術館・アート

ご近所の多摩美術大学上野毛キャンバス。

緑の多い素敵なキャンパス。


多摩美の多くが八王子に移転してしまいましたが、芸術、アートを学ぶのであれば、世田谷のこのキャンパスは最適です。

なかなかアカデミックな雰囲気と緑の多さが魅力のキャンパス。

向こうから、萩原朔太郎や中原中也が歩いてきそうです。

美しいキャンパス、坂を下れば、東京の最新トレンドに触れることが出来るニコタマ・・・二子玉川。

近い日に、また、映像系の学科が、こちらに戻ってくるということで、上野毛が、また元気になります。

昨日、今日と多摩美の造形学科の発表会。

GIKUSHAKU・・・

ギクシャク・・・

来年の初頭にある卒業制作展のプレ発表の位置づけのようです。

それでも、なかなかの力作揃い・・・創作のエネルギーが伝わってきます。

この多摩美・・・もともとは、武蔵野美術大学(旧帝国美術大学)から、1935年に独立分離して建学された学校。

ムサビの学内の事件により、飛び出した教員たちが多摩帝国美術学校をゼロから立ち上げました。

このため、芸大にもムサビにも対抗意識があるようで、少しぶっ飛んだ作風の画家、アーティスト、デザイナー、芸術家、ミュージシャンを輩出しています。

三宅一生さんやユーミンさん、佐藤可士和さんなどは、多摩美の出身です。

現在の造形学科は、夜間開講のため、働きながら芸術するたくさんの学生たちによって構成されています。

夜遅く帰るときも、このキャンパスの電気は消えていません。

生ライブで創作中の学生さん・・・。

なかなか面白い都会的な作品です。

オリジナリティの追及が、彼彼女の目指すところです。

なかなかの本格派!

一番お気に入りの作品です。

数万円で購入して、部屋に飾ってもいい作品です。

学生さんの力作から、パワーをいただくことが出来ました。

ありがとう!

がんばれ!多摩美。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ゲーム・チェンジャーの競争戦略 勝つために、ルール、相手、土俵を変える

2015年11月03日 | 本と雑誌

ビジネスのスピード感は、グローバル化により一段と加速しています。

勝ち組と言われた企業が、あっという間に谷底へ転げ落ちることは、もはや普通のことになっています。

競争に負ける、コンプライアンスに違反する、ゲームのルールが変わる・・・対応を誤ると一瞬にして営業利益が赤になる時代・・・。

経営陣は、本当に大変な時代になってきました。

 

ゲーム・チェンジャーの競争戦略 ルール、相手、土俵を変える

内田和成編著 日本経済新聞出版社 1600円+税

 

著者は、早稲田大学ビジネススクール教授。

前著「異業種競争戦略」では、従来のシェア争いに留まらない垣根のない競争戦略について、事例、ケースを用いながら分かりやすく解説。

今回の新著では、それに続き、「ゲーム・チェンジャー」というキーワードで、競争戦略を体系化していきます。

イノベーションで、ビジネスのルールそのものを変えてしまう・・・

それにより、自社の独壇場を創出するためのフレームワークを解説した一冊です。

 

◆目次

第1章 新たなゲームのはじまり 激化する異業種競争

第2章 相手の儲けの仕組みを無力化する 秩序破壊型

第3章 顧客が気づいていない価値を具体化する 市場創造型

第4章 新たな事業モデルを作り出す ビジネス創造型

第5章 バリューチェーンを見直す プロセス改革型

第6章 既存のプレーヤーはどう対抗するか

おわりに 変化しない者は生き延びられない

 

同書では、アンゾフ・マトリックスをベースにして、ゲーム・チェンジャーを4類型に整理しています。

「既存の儲けの仕組み」「新しい儲けの仕組み」と「既存の製品・サービス」「新しい製品・サービス」を掛け合わせた4つのセル。

「既存の儲けの仕組み」×「既存の製品・サービス」を「プロセス改革型」

「既存の儲けの仕組み」×「新しい製品・サービス」を「市場創造型」

「新しい儲けの仕組み」×「既存の製品・サービス」を「秩序破壊型」

「新しい儲けの仕組み」×「新しい製品・サービス」を「ビジネス創造型」

 

「プロセス改革型」Arranger・・・アマゾン、セブンカフェなど

「市場創造型」Creator・・・東進ハイスクール、青山フラワーマーケットなど

「秩序破壊型」Breaker・・・スマホゲーム、コストコ、QBハウス、リブセンスなど

「ビジネス創造型」Developer・・・価格.com、カーシェアリングなど

 

クリステンセンハーバード大学教授が提唱した「イノベーションのジレンマ」。

ゲームのルールを変えようというプレーヤーが登場した場合、守りに入ろうとネガティブな戦略、戦術を取り自滅していく企業。

成功の失敗というやつです。

同書では、第6章で「既存のプレーヤーはどう対抗するか」についても言及しています。

 

取り立てて新しい概念や切り口はないのですが、比較的新しいたくさんの事例やケースを取り上げているため理解しやすい一冊になっています。

今起こりつつある新しいビジネスモデルを整理するには役立つ本だと思います。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする