能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

マネジメント理論、経営理論を世のため人のために役立てるために

水木しげるさんの幸福論で学ぶ幸福の7か条・・・読む人全てをシアワセにする水木流、人生の極意

2015年12月13日 | 本と雑誌

水木サンの幸福論

水木しげる著  角川文庫 590円+税

 

水木しげるさんが亡くなられました。

心からご冥福をお祈りします。

水木さんの代表作「ゲゲゲの鬼太郎」「悪魔くん」「河童の三平」など、子どものころに多大な影響を受けました。

ちなみに、「水木」はペンネーム・・・神戸時代に経営していた怪しいアパート(失礼!)「水木荘」にちなんだネーネングだそうです。本名は武良さんです。

 

その水木さんが残した幸福論。

NHKの朝のニュース「おはよう日本」で水木さんの幸福の7か条が取り上げられていました。

NHKの朝の連続ドラマ「ゲゲゲの女房」でも、たくさんの人たちを勇気づけてくれました。

 

「水木サンの幸福論」・・・都内の書店では、どこも売り切れ・・・。

ネットで、やっと「水木サンの幸福論」を入手。

面白い一冊で、一気に読むことができました。

第1部には7つの幸福論、第2部には日本経済新聞朝刊に連載された「私の履歴書」27話で構成されています。

 

水木さんは、1922年(大正11年)生まれで鳥取県境港育ち。

(今では、境港市の「水木しげるロード」「水木しげる記念館」が大人気です)

太平洋戦争では南方ラバウルに送られ左腕を失います。

戦後は、様々な職業を転々としながら漫画家を目指し、努力、大成・・・まさに波乱万丈の人生です。

「ぼくは片腕でも人の3倍仕事をしてきた・・・両腕があれば人の6倍は仕事ができたよ!」

 

水木さんは、子どものころから、本当に変わり者(笑)。

天才的な絵を描く才能、不遇や不幸を笑って乗り越える力、なんとかする・・・なんとかしようとする諦めない力・・・本当にスゴイと思います。

 

その水木さんが残した幸福の7か条。

興味深いです。

 

幸福の7か条

 

第1条 成功や栄誉や勝ち負けを目的に、ことを行ってはいけない。

 

第2条 しないではいられないことをし続けなさい。

 

第3条 他人との比較ではない、あくまで自分の楽しさを追求すべし。

 

第4条 好きの力を信じる。

 

第5条 才能と収入は別、努力は人を裏切ると心得よ。

 

第6条 なまけ者になりなさい。

 

第7条 目に見えない世界を信じる。

 

自分の好きなこと、続けられること・・・を徹底的に追及していくことの重要性を説きます。

自分のペース、好奇心、続けるためには「好き」、たまには力を抜く・・・。

そして、「目に見えない世界」を信じること・・・わたしたちは、生きているだけではなく、生かされているのだという認識が大切だと説きます。

 

同書の中では、手塚治虫さんの記述も出てきます。

戦後すぐに連載を持ってマンガ誌で活躍し始める手塚さん・・・そのころ食うや食わずの水木さん・・・。水木さんが食えるようになったのが40歳・・・まさに大器晩成。人気漫画家となっても二人の接点はほとんどなかったようです。

が、手塚さんは、わずか60年で人生を閉じます。

水木さんは、ショックを受けたという文章が出てきます。

水木さんのお父さんの教え・・・人生の幸福の量は一定・・・不遇だった水木少年に、生きていれば必ず幸福が舞い込むと励まします・・・。

天才手塚治虫とたたき上げの努力の達人水木しげる・・・興味深いコントラストです。

 

水木さんが93年の激動の人生で編み出した「幸福の7か条」・・・。

人生の節々に読み返したい金言だと思います。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東京ミッドタウンのイルミネーション・・・六本木の裏庭に輝く18万個のLEDが宇宙空間を作り出します

2015年12月13日 | まち歩き

東京のイルミネーションスポットの一つ、東京ミッドタウン

六本木のゴージャスでマチュアな空間を演出しています。

芝生広場では、宇宙空間をイメージした「星空イルミネーション」「ヴィジョンドーム」。

18万個のLEDが、流れ星が飛び交う宇宙空間を創出。

ちなみに、このLED・・・話題の東芝製。

ミッドタウンも三井不動産系・・・今日は野暮な話はやめましょう(笑)。

シャンパン・イルミネーション。

シャンパングラスをかたどっています。

都会の夜はふけていきます・・・。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする