このブログでは、書かないと決めたジャンルがあります。
仕事のこと(守秘義務のため)、政治のこと、宗教のこと、人の非難や否定・・・。
でも、今回発覚した広島の中学生自殺は、他人事とは思えず、パソコンに向かいました。
万引き事件を、無実の中学3年生に押し付け、
廊下で進路指導をし、
15歳の少年を自殺に追いやった公立の中学校・・・。
そこの校長や表に出てこない担任教師・・・。
お時間のある方は、お付き合いいただければ幸いです。
友人と話をしていて、ちょっとした違和感があります。
それは、恩師、教師のこと。
特に、中学校と高校・・・。
多くの友人には、尊敬する恩師がおり、「あの先生には、お世話になった・・・」「あの部活の担任がいたから・・・」という話を聞きます。
が、小職には、それがない・・・。
小学校の高学年の頃に、今でもはっきりし覚えていますが、先生を尊敬したり、ロールモデルにしようと思ったことは一度ありませんでした。
本当に嫌な子どもです。
先生が、サラリーマンに見える・・・
自分の保身のことしか考えていない教師たち・・・
良い評判を得たい・・・リスクは絶対にとらない教師たち・・・
いつもワンパターンでマンネリ、新しいことを学ばない・・・
それが、子どものココロで見えたのです。
嫌で嫌でたまりませんでした。
幸い、登校拒否にはならず、学校には行っていましたが、全然面白くない・・・。
先生から言われたことは、とりあえずやるけれど、ポーズだけ・・・。
イエスマンになって、ティチャーズ・ペットになっている優等生とは距離を置いていました。
あの人たちは、素直で、良い子だなあ~と思いながら・・・。
(でも、「社会」という実験装置でウン十年後を見ると、彼彼女には意外と生命力がありませんでした・・・)
そんな中、児童会副会長や学級委員をやったり・・・まったくもって、学校というところは、よく分からないところだと思っていました。
小学校の頃、こんな事件がありました。
学校に「戦艦大和とゼロ戦」という本を持っていきました。
第二次世界大戦時に日本の技術力が産み出した世界最大の戦艦と、一時期世界最強と言われた戦闘機をメカニカルに解説した図解本。
昼休みに友達と一緒に見ていると、担当の教師(女性)が来て、内容をチラ見して曰く・・・。
「没収します!」
有無を言わせず、押収されてしまいました(笑)。
目が点。
きっと、日教組に所属する教師としては、戦争反対、武器よさらば・・・というイデオロギーをお持ちになっていたのでしょう。
何だかなあ。
今では、広島県のJR呉駅横に、市立の「大和ミュージアム」があり全国からたくさんの見学者が観光に訪れます。
中には、10分の1の戦艦大和のモデル、ゼロ戦については実機が展示されています・・・。
時代は変わりました・・・。
そんな中、少年は考えました・・・
学校、教師がそうであれば、
暇つぶしと世間体のために、学校に行こう。
親にも、友達にも迷惑をかけないように・・・。
少数派かもしれませんが、そういう人たちはいると思います。
会社でも、同じような人たちが存在しています・・・遅れず、休まず、働かず・・・。
高校を卒業するときには、ホントにヤレヤレと思ったものです。
やっと、これで自由になれる・・・。
同窓会や行事には出るようにしていますが、(お世話になった?)教師の近くには、出来るだけ近づかないようにしています(笑)。
始めて、恩師と思える教員に出会ったのが、大学時代。
一年生の時にクラスの担任だった若き専任講師。
フランス政治史が専門の教員でした。
法律学科の先輩で、小職のつたないレポートや論文を添削してくれたり、デヴィッド・リースマン「孤独な群衆」、土居健郎「甘えの構造」などの本を推奨してもらったり、大きな影響を受けました。
政治、経済から恋愛、流行まで・・・大人の話が出来る・・・本当にうれしかったのを覚えています。
今でもありがたく思っています。
今回、発覚した広島県府中町の公立中学校の事件。
正直、ハラワタが煮え返るくらいの、怒りを覚えました。
(報道されているニュースが事実だと仮定すると・・・)
校長を含む先生方は、確信犯・・・。
無実の人に、濡れ衣を着せる・・・。
廊下で進路指導をする・・・。
誤りを修正しない・・・。
職務怠慢どころじゃなく、刑法犯・・・。
民間企業であれば、懲戒解雇、諭旨解雇といった厳罰に値します。
まさに、万死に値すると思います。
これは、パワハラであり、人権侵害・・・法廷の場で責任を問われるレベルの話だと思います。
学校というクローズドの世界では、教員と児童・生徒・学生のパワーバランスは、ほぼ100対ゼロ。
教員には、高い権威勾配があり、児童・生徒・学生には抵抗権が、まずありません。
それは、教員は人格者であり、人徳者であり、尊敬すべき存在であり、児童・生徒・学生は発展途上の教育対象者というポジショニングが前提条件となっているからです。
もし、その前提が崩れたら・・・。
最近ではモンスターペアレンツという第3勢力も出てきました。
その主張も、現実起こっている問題、課題とは、ちょっとズレているように思います。
それにより、うつ病になったり、自殺する教師も出ているという話も聞きます。
高校進学のための推薦の権限や高校合格に大きな影響を持つ内申書の作成を行う教師たち・・・そのパワーの強さは絶大なものです。
広島県の公立高校の入試では、ペーパーテストの点数よりも内申点の比率が高い高校が多いということ・・・。
生徒の人生の一部を握っています。
小職は、自殺しなかっただけで(その勇気もなく)、
場合によっては、昨年末に自死した彼のような運命をたどったかもしれません。
他人事ではありません。
いじめの問題も深刻ですが、今まで、声にも出せなかった学校における教師の仕事というブラックスボックスを、彼は自らの命を持って、陽のもとに出してくれました。
文部科学省も、さすがに、そこは分かっているのか初動が早かったように思います。
謝罪の記者会見をする校長先生・・・担任教師は出てこない・・・。
校長先生の話も、当たり障りのない役人答弁・・・。
人の好さそうな区役所の係長さんのような風貌、対応からは、この人たちには任せておけないと確信した次第です。
日教組への加盟率が高いと言われる広島県の公立教育。
教育委員会も、あまり機能していないように思います・・・。
過去にも、様々な取り組みをしてきたようですが、かなり中途半端。
広島県というエリアで見ると、過去さまざまな事件、取り組みがありました。
・総合選抜制を導入・・・合格者はくじ引きで進学する高校を決める・・・その後廃止
・世羅高校の民間出身の校長先生の自殺
・公立高校からの国公立大学進学数が減少。重点校などの指定。大学への進学を目指すのであれば私立高校
・県教委の威信をかけて広島県立広島中学校、広島高等学校を山奥に開校
・高校受験における内申点の比率アップ(ガチンコのペーパーテストより比率高)
何か効果があったんでしょうかねえ???
表向きには、カイゼンと言いながら、ますます悪化する広島県の教育・・・。
全国的に見ても、目を覆うばかりです。
ホントーにひどい!
「民」出身の知事に、ばっさりとメスを入れていただくことを期待しています。
サラリーマン教師が、保身のため、波風を立てないようにして、自身の政治信条を堅持するため、閉ざされた教育という分野で「労働」する・・・。
とてもじゃありませんが、そこに明るい未来はないような気がします。
偉い先エラい生方・・・最低限、知っておいてください。
子どもたちには、逃げ場がない!
ということを。
税金で運営されているのに、遅々として進まない広島県の教育。
サラリーマン労働者として保身とリスク回避を図る教師と逃げ場のない子どもたち・・・。
小職の愚息たちは、私立の中学校、国立の中学校に進学しました。
今回の事件は、絶対に風化させてはいけないと思います。