フリーペーパーを見ていると面白い広告が・・・。
松井家秘伝のカレー。
巨人軍、ニューヨークヤンキースで活躍した松井秀喜さんが、子どもの頃から食べたカレーを再現したというレトルト食品。

このカレーの味は、僕が子どもの頃から慣れ親しんだ母の味にそっくりです-松井秀喜
定価430円・・・全国小売店やアマゾンで販売中とのこと。
「母の味」
食育という言葉があるように、人間にとって、子どもの頃から食べてきた「お母さんの心のこもった手作り料理」は、身体の成長、性格の形成、食生活習慣などに大きな影響を与えると思います。
多くの人が、母の造る味噌汁や卵焼きなどで大きくなりました。
長嶋一茂さんのように、「おふくろの味」が母手作りのチーズケーキというセレブもおられましたっけ・・・笑。
この広告を見て購入するのは、子どもではなく、お母さんやお父さんであるということ。
「少年野球をやっている子どもを、松井秀喜のようにしたい」
「ジャイアンツファンとして、ぜひ、子どもに食べさせたい」
「リビングでの家族の会話を盛り上げたい」
といった、親の愛情、野望を、うまくとらえていると思います。
そういえば、イチロー選手も、朝カレーで有名です。
成功した野球選手のみならず、「母の味マーケティング」は、さまざまに応用可能です。
ミスユニバースのお母さんが子どもに食べさせ続けた手作りヨーグルト
本田選手や香川選手が高校時代使っていた弁当箱(本田モデルや香川モデル)
ノーベル賞学者が小学校の時に食べていた母ハンドメイドの卵焼き
綱取りの力士が子どもの頃に毎日食べていた母のおにぎりと味噌汁
などなど
感性のマーケティング・・・。
モノからコトへ、今のマーケティングには、品質は当然のことで、ストーリー性がより求められるようになりました。
感性の中でも、究極の原点は、母の味。
日陰にかくれながらも、子どものためにキッチンで愛情を注ぎ続けた、お母さんたちに、今、スポットライトを当てる時かもしれません。