能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

マネジメント理論、経営理論を世のため人のために役立てるために

働きがいのある会社ランキング/日経ビジネス ホワイトカンパニーとキャリア磨きとドラッカー博士の言葉

2017年02月13日 | マネジメント
毎年楽しみにしている日経ビジネスの「働きがいのある会社ランキング」。
日経ビジネス2017.2.13号で、2017年度版が発表されています。


トップ10は、昨年とほぼ同じ顔ぶれです。

大規模部門(従業員1000名以上)

1位 ワークスアプリケーション 東京都港区・ソフトウェア
2位 アメックス 東京都杉並区・金融サービス
3位 Plan・Do・See 東京都千代田区・ホテル・レストラン

4位 ディスコ 東京都大田区・精密加工
5位 プルデンシャル生命 東京都千代田区・保険
6位 モルガン・スタンレー 東京都千代田区・金融サービス

7位 DHLジャパン 東京都品川区・貨物運送
8位 日本イライリリー 神戸市・医薬品
9位 アビームコンサルティング 東京都千代田区・ITコンサル

10位 良品計画 東京都豊島区・製造小売
11位 ジョンソン・エンド・ジョンソン 東京都千代田区・医薬品
16位 アクセンチュア 東京都港区・コンサルティング

19位 アディダス・ジャパン 東京都港区・スポーツ用品
20位 3Mジャバン 東京都品川区・化学

4位のディスコ、20位の3Mジャパン・・・製造業がランクインしているのが、うれしく思います。
ものつくり企業・・・頑張ってほしいものです。


巷では、ブラック企業が非難の的になる昨今。
こうしたランキングは、学生のシューカツの際にも影響を及ぼすと思います。

GPTWジャパン社が、379社を対象にアンケート。
「信用」「尊敬」「公正」「連帯感」「誇り」の5つのキーワードで調査。
バイアスはあるものの、経営と従業員の関係性、信頼関係が如実に出てくる調査だと思います。

同記事では、ワークスアプリケーション、良品計画、ジョンソン・エンド・ジョンソンの事例が取り上げられています。

ワークスアプリケーション・・・同じ労働時間で新しいものを生み出す スマホアプリ活用

良品計画・・・働き方改革に近道なし。部署の達成度を全社で確認

ジョンソン・エンド・ジョンソン・・・時短のノウハウを皆で共有

アクセンチュア・・・社内に様々な仕掛け(川柳やスローガン) 明るく進める働き方改革

TBC・・・勤務間インターバル制度導入

こうしたエクセレントな会社は、社員の意識改革や行動改革を呼びかけるだけでなく、
会社としての仕組み、仕掛け、風土を作りこんでいく努力を続けています。

就職、転職を目指す人たちには、参考にしていただきたいランキングであり、選択の指標です。

今までのニッポン株式会社の働き方・・・。

前世紀、2000年ころまでは、多くの日本企業は、ブラック企業だったのではないでしょうか?

気合と根性、やる気、長時間労働・・・

それが、いつのまにやら、ワークライフバランス、働き方改革、ダイバーシティといった、人を起点とした、人にやさしい風土、仕組み改革に代わってきました。

昔は、パワハラとかセクハラ、あるいはメンタルマネジメント、ダイバーシティといった概念もなく、
何でもアリの世界でした。

今、同じようなことをやったら、刑法犯です(笑)。

「24時間、働けますか?」
「限界まで、働け!」
「やる気をみせろ!」
「身体がつらい???這ってでも会社に来い!」

今では、考えられない場面が、多々見られました。

でも、その中をサバイバルしてきた強者(ツワモノ)は、
「会社人間」として「社畜」として、会社という舞台装置の中で生活することが趣味化していったように思います。

いっぽうの若年層・・・。
給料が上がらない、税金や社会保険料は上がる、上にはオジサン、オバサンがつかえていて昇進昇格もままならぬ・・・
本当に、大変です。

10人中3人しか管理職になれない。

年収1000万円以上は、上位の4%。

男性の4人に一人は結婚できない(しない)。

大変な時代になりました。

そんな中で、唯一言えるのが、「最後は、裸一貫、腕一本」の志(こころざし)。
半歩先、一歩先の環境変化を読みながら、
キャリアやスキル、専門性を磨き続け、成果・業績を上げていくしかありません。

そして、「就職、転職で間違った!」と思っても、一時の感情で、すぐに辞めないこと。
そんな会社でも、何らかの学ぶべきことは必ずあります。

20歳代の、どこかで全力で仕事に没頭するという経験、キャリアは、その後の仕事人生で必ず活きてきます。
そうです。
若き日に、持ち場の仕事に没頭し、自分の限界を知ることは、とても大切だし、次のキャリアに活きてくるのです。

ただ、メンタルや体調に異常をきたしては元も子もないため、親や親友、彼彼女といった相談相手を持ち、安全装置・ストッパーとして機能させることが重要です。

マネジメント学者のピーター・ドラッカー博士を言われています。

「最初の仕事は、ギャンブルのようなもの。仕事をしながら、自分にあった次のステージを探すことが大切だ。」

ドラッカー博士も、銀行や新聞社などを経て、大学教授、執筆家に転身されています。

「自分は、何をもって覚えられたいのか?」

これも、ドラッカー博士の言葉です。

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