広島市内の雪も、ほとんど溶けています。
慣れていない大雪・・・特に凍結した橋を渡る時が大変。
ペンギン歩きで何とか転倒を回避することが出来ました(笑)。
仕事を終えて帰路へ。
広島市の中心部を流れる京橋川のリバーサイドです。
最高の夜景です。
音楽を聴きながら、テクテク歩く・・・楽しいひと時です。
6つの川のある街・広島市・・・水に親しめる、海や山、自然もある、そこそこ都会・・・。
住めば都・・・お気に入りの広島の街です。
広島市内の雪も、ほとんど溶けています。
慣れていない大雪・・・特に凍結した橋を渡る時が大変。
ペンギン歩きで何とか転倒を回避することが出来ました(笑)。
仕事を終えて帰路へ。
広島市の中心部を流れる京橋川のリバーサイドです。
最高の夜景です。
音楽を聴きながら、テクテク歩く・・・楽しいひと時です。
6つの川のある街・広島市・・・水に親しめる、海や山、自然もある、そこそこ都会・・・。
住めば都・・・お気に入りの広島の街です。
これ、面白いよ!と友人から、いただいた一冊。
寒い日、部屋にこもっての読書。
読んでみると、本当におもしろい本でした。
著者は、「負け犬の遠吠え」でブレーク。
「ユーミンの罪」「地震と独身」「下に見る人」といったバブル体験世代のココロに響くエッセイを数多く掛かれています。
酒井さんの切り口、文体、ストリーテリングは大好きで、モヤモヤ感をズバリと切りとる鋭さは、とても魅力的です。
中年だって生きている
酒井順子著 集英社 1300円+税
30歳、40歳、50歳・・・。
「中年」へと移行していく女性の心理を、鋭く、しかも面白おかしく切り取ります。
一部を紹介させていただきます。
高校時代に美醜のトップにいた人というのは、「ピークが早すぎた人」ということも出来ましょう。「人生60年」の時代の体内感覚で18歳くらいに「出花」を迎え、急速にしぼむ。(中略)最初の出花で力を出し切り、二煎目、三煎目はもう無理・・・ということに。対して、(中略)いつまでも開花しないケースはあるものの、単に「開花が遅い」だけの人もいるのでした。高校時代はパッとしなかったけれど、それは力を温存していただけ。凸凹が少ない顔立ちなので、中年になってもあまりシワが出来ないとか、自分や夫の経済状況が良好なので容姿に思いきりお金がかけられるとか、様々な要因によって中年期に容姿のピークを迎える人もいる。
中年も中間管理職もそうですが、「中」がつく立場の人は皆、どっちつかずであるが故の大変さに耐えているのでした。それは、「中」学生にしてもそうでしょう。
最近の日本女性は、結婚しようと出産しようと、「チヤホヤされたい」という欲求を持ち続けるようになりました。「チヤホヤ」という甘いお菓子を、ずっと食べ続けたがるのです。
高校生の息子を持つ女性友人が、ある時尋常でないほど憤慨しておりました。
「息子のカバンから、女子高の文化祭のチケットが出てきたのよ。それも、ちゃんとした女子高ならまだしも、名前も知らないような女子高の!うちの息子に限ってそんなことは無いと思っていたのに。本当に素直な良い子なのに・・・、許せない!」
旅をすること、そして旅先に馴染むことが最も難しい年ごろ、それが中年。中年を通り越して老年に達すれば、旅のスタイルはまた、確立されるのです。
酒井順子さんの毒舌は、時速無制限のアウトバーンのようなもの。
痛快、爽快です・・・笑。
◆目次
花の色は
ハワイ
親旅
チヤホヤ
エロ
更年期
少女性
仕事
バブル
嫉妬
老化放置
感情
寵愛
病気
植物
回帰と回顧
ファッション
感情の摩耗
おせっかい
特に面白かったのが、後半部分。
バブル、嫉妬、老化放置、回帰と回顧、感情の摩耗。
酒井節が、炸裂します。
「やっぱり中年って、集まれば集まるほど、空気がくすむ感じがする。」
「でもさ、ここ(松田聖子コンサート)にいる人のほとんどが、私だけは、ここにいる凡百の中年女とは違うのだ、って思っているんじゃない。」
「実は、私も今、そういう風に思いたいっていう誘惑と必死に戦っているところ・・・。」
どんな場所でもオドオドしないようになった自分を見て、「大人になるって、ラクになるってことなのね」とも思います。人生で様々な場数を踏んだからこそ、どこでも平気でいられるようになったのだ、と。しかし一方では、「これは感情が摩耗しているのではあるまいか?」とも思います。
若い頃の自分にもし出会ったら、
「中年もあなたと同じ人間なのよ。そして、中年っていうのも、意外と楽しい時期なのよ」と、伝えてやりたい私。若い私は、
「何言ってんの、このおばさん」といった顔をするのでしょうが、そんな若者をも、「ま、若者ってこんなものよね」と見守る度量が、今はあるような気がしています。
おじさんだって、おんなじです。
寒い雪の降る日、ホットウイスキーをチビチビやりながら、酒井さんの著書を読む・・・至福のひと時です。