米国の犯罪学者ジョージ・ケリングさんとジェイムズ・ウィルソンさんが提唱した「割れ窓理論」。
軽微な犯罪を徹底して取り締まることで凶悪犯罪を含めた犯罪を抑制できるという理論です。
割れた窓を放置しておくと、「誰も注意を払っていない」という空気がまん延しモラルが下がる。落書きやポイ捨て、さらにガラス割り、ボヤ騒ぎ・・・治安が急速に悪化していきます。
1980年代、犯罪多発都市だったニューヨーク市。
1984年に治安回復を公約したジュリアーニ氏が当選。
警察官を5000人増やし、落書きから駐車違反まで徹底的に取り締まりました。
結果、殺人事件は67%減少、強盗は54%減少したそうです。
この理論は、日常の生活の中でも応用できそうです。
家の中のちょっとした不具合を早めに解決する、先延ばしにしていた課題に手を付ける・・・早い対応で将来の大問題を回避できるような気がします。