松田敏子フラワーデザイン・徒然ローズガーデン

予定より長生きしている今を憂いながら、怒りながら、笑いながら楽しむ。

縁・・・無実信じて 心の叫びは生き続ける

2008-09-14 10:41:27 | その他
戦後の混乱が残る1947年、福岡市の路上で中国人と日本人の商人2人が殺された。

主犯とされた西武雄さんは、無実を訴えながらも1975年死刑執行された。
28年間の獄中生活で、「誰にも聞いてもらえない胸のうちを仏様に」と、約3千巻の写経と仏画を描き続けた。
 
”叫びたし寒満月の割れるほど” 西さんの句。


実行犯とされた石井健治郎さん(現・91歳)は、恩赦で無期懲役に減刑され、1989年末仮釈放された。


生命山シュバイツァー寺住職の古川泰龍さんは、教誨師(きょうかいし)として10年に渡って福岡拘置所で2人の話を聞いて冤罪と確信、1961年に助命再審運動に立ち上がった。国会請願のための托鉢行脚や街頭署名集めに奔走したが、5回の再審請求はすべて退けられた。

そして泰龍さんは志半ばにして2000年、80歳で亡くなられ、息子さん・龍樹さん(48歳)はじめ家族で意思を継がれ活動されている。


九州大学大学院生の大場史朗さん(24歳)は、「赤の他人である2死刑囚のためにここまでできるのか」と 衝撃を受けた。
そして「事実を知った者として、法律を学ぶ者として責任がある。」
「一家のやってきたことはとても大切なことだが、むしろ、弁護士や研究者などの仕事ではないか。僕は刑事法学者になって社会に還元したい」と。


この記事の左下にはパンダの双子の赤ちゃん誕生の記事。
因縁を感じる事でもないかもしれないが、心に強く留まったから・・・
コメント (4)
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