松田敏子フラワーデザイン・徒然ローズガーデン

予定より長生きしている今を憂いながら、怒りながら、笑いながら楽しむ。

ポマンダー(琥珀色のりんご)

2008-09-06 08:21:00 | フラワーデザイン
pomme(りんご) + ambre(龍ぜん香~上質の香料。マッコウ鯨の胃や腸の結石の形が琥珀に似ているところからアンバーと名づけられた。)

ポム+アンバー=ポマンダー

ヨーロッパにおいて、もともとタジーマジー(ハーブのブーケ)と同じく、魔よけや病気予防のためのお守り。
ポマンダーなどの「香りのもの」を携えていると、流行病ペストに罹らなかったという。

エッセンシャルオイルには強弱こそあれ、ほとんどすべてに抗菌作用がある。


中世ヨーロッパの貴族たちは、練り香を入れた金銀で作られたポマンダーを首からかけたり腰にぶら下げて、流行病や嫌な臭いから身を守っていたといわれる。
それを果物で作ったものが、フルーツポマンダー。


りんご等(姫りんご、オレンジ、レモン、ライム、きんかん、ネーブルでも良い)の果物に殺菌・抗菌効果の高いスパイス・クローブ(丁子)を刺し、乾燥させて作る。

このクローブを刺していく方法は、エジプトのミイラ作りと基本的に同じ製法ということになる。

スパイスの成分が細菌を寄せ付けず、その間に果物が乾燥しドライフルーツ状態になる。

手作りのポマンダーは「幸福を呼ぶ」と言われている。

写真は乾燥しつつあるレモンと、ライム。


コメント (2)
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