松田敏子フラワーデザイン・徒然ローズガーデン

予定より長生きしている今を憂いながら、怒りながら、笑いながら楽しむ。

常用漢字

2009-01-07 08:00:23 | その他
国の文化審議会が来年から常用漢字を200字くらいふやす検討をしているらしい。

  常用漢字がふえることで、耳で聞いただけでは何のことかわからないよう  
  な言葉がふえるかもしれない。
  文章もまた、耳で聞いてもわかるように書くほうがいいのではないだろうか。

追加候補の漢字の一部を使って以下のような文が作られていた。

「年金問題の不正を隠蔽するのは、忌憚なく言えば国民を愚弄し、その財産を剥奪するに等しく、傲慢にして不遜、まさに唾棄すべきことであり、罵倒されてもやむをえない。大衆の蜂起を招来する前に、当局の真摯な反省を促し覚醒を待ちたい」

 「隠蔽する」 「忌憚なく」 「真摯」とかいう表現は、ほとんど字として見るだけで、音として聞くことがない。そういう言葉を、物知り顔で話し言葉の中に入れたりすると、「未曾有」の恥をかいたりしてロクなことはあるまい。

ははーん 吉田茂の孫・麻生首相のことね

  人と人を結ぶのは言葉だが、その基本は文字ではなく音だ。
  音を失っている文字の乱用は人と人の関係をも失わせる。
  耳で聞いてわからない文章は、なるべく書くまいと思う年賀かな。

と、結んであった。
      (6日付け朝日新聞朝刊より)
コメント (2)
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