松田敏子フラワーデザイン・徒然ローズガーデン

予定より長生きしている今を憂いながら、怒りながら、笑いながら楽しむ。

犬猫 捨てられる命

2011-01-24 08:11:20 | その他
昨日、映画「犬とあなたの物語」を観た。

夫婦二人とラブラドール犬 ”ラッキー”の話。
夫がアルツハイマーになり、苦渋の生活を余儀なくされていく中で、ついにラッキーを殺処分施設に・・・。
担当者に「家族の一員だったのではありませんか?本当にいいのですか?」と念を押されても、茫然としてしまっている妻。
彼女をふり返えり見ながら連れて行かれるラッキー。
思わず、「だめー!! だめだよー!!」と心の中で叫んだ。
翌日、「ご飯だよ~」と不在のラッキーに呼びかけている夫の姿を見た妻は、急いでラッキーを引き取りに行き、無事に帰ることができたラッキー。
「犬とあなたの物語」は他にもいくつかの話があり、笑いあり涙ありの考えさせられる映画になっている。


朝日新聞1月21日夕刊の記事が頭から離れない。

「犬猫 捨てられる命」
飼い主に捨てられるなどして、年間30万匹近い犬や猫が「殺処分」されている。
殺処分では二酸化炭素を充満させる処分機を使用するところが多いが、山口県下関市のように、苦痛を軽減しようと吸入麻酔を使う場合もある。



愛媛県動物愛護センター(松山市)では命の大切さに気付いてもらおうと、殺処分の様子を原則公開している全国でも珍しい施設。
「犬たちの思いを、覚悟ある人には直接感じてもらいたいのです。」と、2006年4月から希望者には面談などしたうえで、殺処分を含めて施設のほとんどの様子を公開している。

センターは2002年12月に開設。一年間で、県内で収容された犬約2千匹、猫約3500匹が殺処分されている。

2009年7月、職員の姿を描いた児童書「犬たちをおくる日」(金の星社)が出版され、大人からの反響も多いという。
センターの職員が写真とともに実名で出てくる。
捨てられた犬猫を処分機へ送らなければならない日常や、人と意思疎通できるようにしつけをし、一匹でも多くの命を救おうと奮闘する姿が描かれている。
 
身勝手な飼い主たちも登場する。
「アホだから」と飼い犬を処分するよう持ち込んだのに、帰りに子犬を「譲ってくれ」と云った男性。
処分場所である管理棟で、捨てた犬と記念写真を撮り、そのまま置いていった親子・・・。

「センターの犬猫は、人間の身勝手のためにただ死んでいく。」

「この命、灰になるために生まれてきたんじゃない」

「犬猫を殺す社会をつくったのは自分たち。一人ひとりに何ができるのかを考えてほしい」



「犬たちをおくる日」 (今西乃子著、浜田一男写真)


殺処分される直前の犬たち


犬たちどころか子供への虐待、子殺しの絶えない昨今。

人間はいったいどこへ向かっているのだろう・・・。
コメント (2)
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