復興支援のコンサートが、まもなく200回を迎える チェリスト土田英順さん(77)
交通費も宿泊費も謝礼も受け取らない。
お呼びがかかれば、20人で満席の小さなカフェでも演奏する。
北海道の各地で開いてきた東日本大震災復興支援コンサートが、4月にも200回を迎える。
日本フィルや札幌交響楽団の首席奏者を歴任した。
震災にいてもたってもいられず、3月末に札幌のホテルであったワインパーティーで
「20分だけでも」と、弾かせてもらったのが第1回だ。
小さくても自分にできることを。
その思いで続け、これまでの演奏会で集めた募金は、1650万円。
「じいたん子ども募金」を作り、被災地の学校に楽器を贈り、子供の遊び場を作った。
使い道は1円ももらさず、地元紙のブログにつづる。
奏でるのは岩手県大船渡市の被災地で見つかったチェロだ。
「このまま捨てるのは忍びなくて」。
追悼演奏のため大船渡を初訪問した一昨年秋、津波で亡くなった持ち主の友人から託された。
活動費は年金と貯金でまかなう。
移動は主に高速バス。
支えは被災地での出会いだ。
立ち寄った居酒屋で働いていた女性から「母を失い、自分で穴を掘って埋葬した」と聞いた。
寂しげな微笑が忘れられない。
「涙ひとつこぼさず立派に働いておられて。私だって弱音は吐けません」。
活動は、被災地に元の暮らしが戻る日までと決めている。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13日朝日新聞朝刊より
チューリップ ”アルマーニ ”
交通費も宿泊費も謝礼も受け取らない。
お呼びがかかれば、20人で満席の小さなカフェでも演奏する。
北海道の各地で開いてきた東日本大震災復興支援コンサートが、4月にも200回を迎える。
日本フィルや札幌交響楽団の首席奏者を歴任した。
震災にいてもたってもいられず、3月末に札幌のホテルであったワインパーティーで
「20分だけでも」と、弾かせてもらったのが第1回だ。
小さくても自分にできることを。
その思いで続け、これまでの演奏会で集めた募金は、1650万円。
「じいたん子ども募金」を作り、被災地の学校に楽器を贈り、子供の遊び場を作った。
使い道は1円ももらさず、地元紙のブログにつづる。
奏でるのは岩手県大船渡市の被災地で見つかったチェロだ。
「このまま捨てるのは忍びなくて」。
追悼演奏のため大船渡を初訪問した一昨年秋、津波で亡くなった持ち主の友人から託された。
活動費は年金と貯金でまかなう。
移動は主に高速バス。
支えは被災地での出会いだ。
立ち寄った居酒屋で働いていた女性から「母を失い、自分で穴を掘って埋葬した」と聞いた。
寂しげな微笑が忘れられない。
「涙ひとつこぼさず立派に働いておられて。私だって弱音は吐けません」。
活動は、被災地に元の暮らしが戻る日までと決めている。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13日朝日新聞朝刊より
チューリップ ”アルマーニ ”