松田敏子フラワーデザイン・徒然ローズガーデン

予定より長生きしている今を憂いながら、怒りながら、笑いながら楽しむ。

世の中の花

2016-04-13 14:40:38 | その他
紅白の梅小枝を買い求め花瓶に活ける時、豆粒のような蕾がはらはらと

いくつもこぼれ落ちた。

捨てるに忍びなく手近の器に水を張って浮かべておいた。

その日のうちに数輪が花開き、翌日には全ての蕾が開ききり

器の中は可憐な花でいっぱいにあふれた。

花瓶に活けた枝も見事に咲いたけど、

器の中の小さな世界に、より心惹かれた。



「 思うに世の中は花を咲かせることができる人ばかりではありません。

  どんなに頑張っても蕾のままで終わる人もいれば、芽さえ出ない人もいます。

  若い時はその理不尽さに憤りもしますが、年を経ると共に

  自分の人生に折り合いをつけていくようになります。

  だからでしょう!

  捨てられるはずだった蕾がわずかな水を得て咲きそろった、

  そのささやかな奇跡が無性に嬉しくてならないのです。

  人生はやはりいとおしいものです。」

         ある日の ある新聞の ある62歳の女性の投稿から



穏やかで優しい気持ちになりますね。
どんなに悲しく苦しい時も、静かに穏やかに折り合いをつけながら
乗り越えていくしかないのですね。





コメント (4)
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