△▼厚生労働省▼△  04月12日 19時 以降掲載

2016年04月13日 11時11分31秒 | 医科・歯科・介護
新着情報配信サービス

○ 政策分野

・医薬品医療機器等法施行規則第12条第1項に規定する試験検査機関について
http://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=220737

○ 審議会等

・中央社会保険医療協議会 総会(第330回) 議事次第
http://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=220739

・歯科医師の資質向上等に関する検討会 歯科医師の需給問題に関するワーキンググループ(第5回)
http://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=220741

病に打ち勝つ根本は、生命力

2016年04月13日 10時17分26秒 | 社会・文化・政治・経済
★平凡というなかに、実は幸福への確かな道がある。
★どもまでも自分らしく。
確固たる哲学・理念を胸に日々奮闘する。
★「平安にして強き人でありたいと思ったら、自己の胸に信仰を確立するがよい」トルストイ
★「神は幻想」と言う人もいるが、人としての最高の生き方を模索した釈尊は、人間の達人であった。
★病に打ち勝つ根本は、生命力である。
★置かれた状況が厳しければ厳しいほど、成長の好機と捉えて新たな前進を開始するのだ。
 













“人は環境の子なり”

2016年04月13日 09時44分56秒 | 社会・文化・政治・経済
★「初心に帰る」とは、ただ過去を振り返ることではない。
視線を未来に向け、さらなる成長を目指す。
★「誰が自分自身を知ろう、自分の能力を誰が知ろう。勇気ある人はやれるだけやってみるのだ」ゲーテ
★「私の非暴力は極めて積極的・行動的な力だ」ガンジー
★18・19の3割、「将来は明るくない」と調査で回答。
★“人は環境の子なり”どのような施設・環境で教育を受けるか。
一人に無限の可能性を説く教育理念。
★わが地域を大事にしていこう。
地域こそ舞台である。
自分らしく、地域に尽くすことだ。
地域貢献といっても、まず、挨拶から始まる。
挨拶を重ね信頼を積み上げていく。

医薬品副作用被害救済制度

2016年04月13日 09時24分40秒 | 医科・歯科・介護
┏━━━━━━━━━【PMDAメディナビ】━━━━━━━━━┓

医薬品副作用等被害救済制度に関する医療費等給付額の改定の
 お知らせ
                      (2016/04/12配信)
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

日頃よりPMDAの業務にご理解、ご協力いただきありがとうございます。

平成28年4月1日より医薬品副作用および生物由来製品感染等被害救済制度
の医療費等給付額を改定いたしました。

詳細については、下記のアドレスからご覧いただけます。
医薬品副作用被害救済制度:http://www.pmda.go.jp/relief-services/adr-sufferers/0007.html

生物由来製品感染等被害救済制度:http://www.pmda.go.jp/relief-services/infections/0030.html

また、医薬品副作用被お害救済制度について特設サイトを設けておりますので、
ご案内いたします。
●医薬品副作用被害救済制度の特設サイトはこちら
→ http://www.pmda.go.jp/kenkouhigai_camp/index.html

numata727 さんが 2015年04月12日 に書かれた記事をお届けします

2016年04月13日 09時19分52秒 | 医科・歯科・介護
「マルチキャリアのセラピストセミナー」のシリーズ開催

リハビリテーション専門職(セラピスト)の理学療法士、作業療法士、言語聴覚士を対象とした、「マルチキャリアのセラピストセミナー」のシリーズ開催を行いますことをリリースさせていただきます。---------------------------------------------------------------...
>続きを読む





面談や調査で自殺防止対策 

山梨県がセンター開所 山梨日日新聞 2015年4月9日(木) 配信 県は4月、甲府・県福祉プラザに県自殺防止センターを開所した。山梨は発生場所でみた人口10万人当たりの自殺者数が8年連続で全国ワースト。自殺を考える人が面談できるように人員体制を整えたほか、県内の自殺の実態を調査・研究して対策につなげる。センタ...
>続きを読む





“ICカード”成果で迅速な救急医療提供 

北海道室蘭市立室蘭総合病院 室蘭民報 2015年4月9日(木) 配信 市立室蘭総合病院(渋谷均院長)の「救急医療連携システム」が、導入から2年を迎えた。患者の血液型やアレルギー、診療歴などが確認できる「ICカード」所有者の救急搬送は100件以上を数えるなど、患者の迅速な搬送や治療に大きな効果を発揮している。西...
>続きを読む





HIV感染者、20代過去最多に

昨年、東京で148人 朝日新聞 2015年4月9日(木) 配信 東京都は、2014年に都内の保健所や医療機関で新たに確認されたエイズ患者とエイズウイルス(HIV)感染者の合計が前年より43人多い512人だったと発表した。20代のHIV感染者は148人で過去最多だった。都は若者の間でエイズ予防の知識が不足してい...
>続きを読む





疑惑論文の調査打ち切り 

生命科学系27本、大阪大 共同通信社 2015年4月9日(木) 配信 生命科学系論文約80本で似た画像が使われているとの疑いがインターネット上で指摘された問題で、大阪大は8日、関係する論文27本全ての調査を打ち切ることを明らかにした。うち19本は元データが残っておらず「これ以上の解明は困難」と判断した。ことし...
>続きを読む





市販薬で死亡15例

風邪薬が8、解熱鎮痛剤3 読売新聞 2015年4月9日(木) 配信 消費者庁は8日、2013年度までの5年間に、市販薬の服用で起きた副作用の報告が1225症例に上ったと発表した。 このうち15症例は死亡例で、後遺症が残ったケースも15症例報告された。 同庁は、異常を感じたら医師らに相談することなどを呼び掛けて...
>続きを読む





歯科診療情報の標準化に関する検討会(第5回)議事録

2015年3月3日医政局 歯科保健課○日時平成27年3月3日(火) 15:00〜17:00○場所中央合同庁舎第5号館 専用第23会議室○議題1.平成26年度歯科診療情報の標準化に関する実証事業の実施状況について2.その他○議事http://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=2100...

>続きを読む





中央社会保険医療協議会 総会(第294回) 議事次第

04月08日 19時 以降掲載○ 審議会等・第9回地域医療構想策定ガイドライン等に関する検討会(2015年3月18日) http://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=210029・中央社会保険医療協議会 総会(第294回) 議事次第 http://wwwhaisin.mhlw.g...

>続きを読む





歯科最新ニュース 大阪大学歯学部同総会

http://www.ousda.jp/newslist.php2015年04月12日(日) 食と健康をテーマに、町民まちづくり協議会を開催2015年04月12日(日) 子どもの食と貧困、初調査 栄養状態と家庭環境分析 食物アレルギーも 厚労省、今秋に 2015年04月11日(土) (老いとともに)虚弱予防、...

>続きを読む





小貝川 福岡堰(ふくおかぜき)



福岡堰(ふくおかぜき)はつくばみらい市北山にある小貝川にかかる堰。岡堰、豊田堰とともに関東三大堰の一つに数えられる。また、福岡堰さくら公園についてもここで取り上げる。元和年間の新田開発に伴い、1625年(寛永2年)に関東郡代伊奈忠治により、灌漑用水として建設された堰である。当初は山田沼堰と呼ばれ、1722年(...
>続きを読む




未来予測研究会の余録

2016年04月13日 03時28分26秒 | 未来予測研究会の掲示板
取手競輪の最終バスは午後5時に出た。
その前の4時50分のバスは満員で3人だけが門の前のバス停にとりの残こされた。
最終バスを待つのは利根輪太郎と元電電公社の宮元武蔵、東京・茅場町にビルを4つも持っていた会長の3人である。
会長と呼ばれた男は名前を明かさない。
大正13年生まれであるから92歳。
会長から見ると、輪太郎も武蔵もまだ若い。
「じいちゃん、遊んできなって毎日、3万円もらって競輪に来るんだ」と腰が曲がった会長は座席にうずくまるように座りニッコリ笑う。
幼児のような可愛い笑顔となる。
輪太郎は「2度童子(わらし)」そのものだと会長の姿を見守る。
100㍍歩くのに3分ほどかかるのだ。
歩いては立ち止まり、周囲を見回す姿は幼児そのもの。
会長は駅ビル4階のレストランで食事をして帰る。
「酒?飲んだら死んじゃうよ」と会長は言っていた。
日本酒好きの輪太郎と武蔵は、レストランの隣の居酒屋へ入る。
「毎回、3万円も持っていて、負け続ける会長。余ほど競輪が下手だな」と武蔵は呆れる。
「年金生活。少しでもプラスで帰らないとな。先月は5万円のプラス。2月はマイナス2万円」
武蔵は几帳面に日記に記している。
武蔵は競輪場へ来ない日は、テレビで競輪を観戦している。
「研究しないと競輪はプラスにならないよ」と持論を説く。
2人は毎日、3万円を遣える会長のことを話題にする。
「会長は、我々と違って良い身分だな。競輪ではなく旅行でもして旨いものでも食った方がいいのにな。でも会長は競輪が生きがいで元気なんだな」と武蔵は微笑む。
武蔵は何時もお腹に手を当てている。
「痛むのですか?」
「痛くはないが、張っている感じなんだ」
「ヨーグルトがいいですよ」
「そうか、ヨーグルトか」
「悪玉菌が増えているようですね」
「悪玉菌か。そうかもな」と武蔵は笑顔となる。














厚生省 日比谷クラブ

2016年04月13日 02時38分20秒 | 創作欄
沼田利根が厚生省の日比谷クラブで出会った専門紙・誌の記者の中で、印象に強く残っているのは、大野康夫である。
「今年は、中央公論に掲載されるような論文を書きたかったですね」と彼が言ってので、改めて沼田は「この人には、どんな背景があるのか?」と想ってみた。
元静岡県の高校の教師であった井上次郎は、偶然、沼田の中学時代の同級生の太田勝雄の小学校時代の友人であった。
「沼田さん出身は?」と聞かれたので、「東京・大田区、中学の2年生から世田谷に越したけど」と答えた。
「私も大田区です。大田区のどこです?」井上はクラブのソファーにゆったりと座っていたが、身を起こした。
「小学校のころは田園調布本町、桜坂の下辺りに住んでました。中学のころは雪谷大塚」
「雪谷大塚? それでは雪谷中学出身?!」
「そうです」
「俺の友人に木村貴が居るけど、同期では?」
「彼は良く知っている。親しかった」
「そうか、偶然だね」
井上は秀才であった兄のように麻布中学・高校へ進学していた。
井上の兄は東大卒のエリートで通産省の役人となっていた。
彼は言う「俺は麻布の落ちこぼれで、明治大学なんだ。日本大学も受けたけどね」とニヤリと笑う。
井上が一目置いていたのが大野であった。
「クラブには、ろくなのいないけど、大野さんは話をすると面白いよ。特に文学に造詣が深い」と井上が言うので、沼田は大野へ接近を試みた。
「沼田さんは、梶井基次郎のような感覚を持っているのでは?」と大野が言う。
だが、沼田は梶井基次郎より無頼派の坂口安吾に傾倒していたのだ。
「実は結婚するんです。沼田さん、結婚式に出て写真を撮ってくれませんか?」と頼まれた。
日比谷クラブ所属記者の中で唯一人、沼田は大野の結婚式に招かれたのである。
大野は結婚を機に大学へ戻り研究者の道へ進む。
千葉大学の研究者から社会保険の専門雑誌の記者に転身した木島遼とは逆のコースである。












△▼厚生労働省▼△ 04月12日 10時 以降掲載

2016年04月13日 01時43分05秒 | 医科・歯科・介護
新着情報配信サービス

○ 報道発表

・食品中の放射性物質の検査結果について(第976報)(東京電力福島原子力発電所事故関連)
http://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=220703

・平成28年度「こいのぼり掲揚式」を4月25日に実施します
http://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=220705

○ 政策分野

・平成28年度 外国人患者受入れ医療機関認証制度推進事業実施団体の公募について
http://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=220707

・平成28年度 医療機関における外国人患者受入れ環境整備事業実施団体の公募について
http://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=220709

・食品に残留する農薬、飼料添加物又は動物用医薬品の成分である物質の試験法
http://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=220711

・ストレスチェック等の職場におけるメンタルヘルス対策・過重労働対策等
http://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=220713

・平成28年度概算拠出率について(退職者医療制度)
http://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=220715

・農林漁業就職支援コーナー
http://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=220717

・健康増進施設一覧の修正について
http://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=220719













○ 審議会等

・歯科医師の資質向上等に関する検討会 歯科医師の需給問題に関するワーキンググループ(第5回)
http://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=220721

・第57回社会保障審議会介護保険部会の開催について
http://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=220723

・医療従事者の需給に関する検討会 理学療法士・作業療法士需給分科会(第1回)開催案内
http://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=220725

・社会保障審議会福祉部会(第16回)の開催について
http://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=220727

・【参加募集】傍聴・参加が可能な審議会等の会議一覧
http://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=220729

○ その他

・フォトレポート(アンパンマンが塩崎厚生労働大臣に会いにやってきました!)
http://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=220731

・フォトレポート(日米硫黄島戦没者合同慰霊追悼顕彰式が行われました。)
http://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=220733

・調達情報 平成28年国民生活基礎調査 調査関係書類(民生分)梱包発送業務
http://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=220735

いま日本の医学界でノーベル賞に一番近い研究者

2016年04月13日 01時37分37秒 | 医科・歯科・介護
坂口 阪大教授、「免疫学の常識覆す」軌跡語る
ガードナー国際賞受賞の免疫学の第一人者、「定年記念講演会」


m3.com 2016年4月11日 

橋本佳子(m3.com編集長)

 この3月まで大阪大学免疫学フロンティア研究センター教授を務めていた坂口志文氏の定年記念講演会が3月23日、「制御性T細胞研究の35年:発見から応用まで~新たな出発に向けて~」というテーマで、同大で開催された。坂口氏は免疫研究の第一人者で、独自の研究を重ね、免疫学の常識を覆した「制御性T細胞」の発見で知られる。2015年にはその業績が評価され、カナダのガードナ―国際賞を受賞。日本人でノーベル医学・生理学賞に最も近いとされる一人だ。
 「最初は、『退官記念講演会』をやるように言われた。まだ研究を続けるつもりなので、(退官と受け止められると)大学院生などが来なくなる。営業妨害だ、と言って、『定年記念講演会』にしてもらった」と笑いを誘いながら、講演を始めた。
 1976年に京都大学医学部医学科を卒業した坂口氏は、すぐに大学院に入り、研究の道に進んだ。制御性T細胞の研究歴は実に35年に及ぶ。制御性T細胞は、その名が示す通り、過剰な免疫反応を抑える細胞。
 制御性T細胞は今、免疫が関わるさまざまな疾患の発症や治療との関連が明らかになり、免疫関係でも最も注目を集めている研究分野。日本人に多い成人T細胞白血病リンパ腫(ATLL)の治療薬として2012年に上市されたがんに対する初の抗体医薬、抗CCR4モノクローナル抗体(モガムリズマブ)は、制御性T細胞を選択的に「減らして」、抗がん免疫を活性化する作用を持つ。一方で、免疫拒絶反応が問題になる臓器移植では、シプロスポリンなどの免疫抑制剤の代わりに、制御性T細胞を「増やして」、免疫を抑える研究も進んでいる。
 数十年前の免疫学の教科書をひもとくと、獲得免疫は、樹状細胞の抗原提示により、ヘルパーT細胞が活性化、B細胞での抗体産生に至る仕組みとして解説されている。この定説に対し、新たに制御性T細胞という“プレーヤー”の存在を提示し、免疫反応の調節機能の解明したのが坂口氏だ。
 もっとも、坂口氏は1985年頃には、制御性T細胞の概念を確立していたものの、それが受け入れられるまでには時間がかかった。制御性T細胞がメジャーな存在になるのは、2000年代初頭から。それを象徴するスライドとして坂口氏が提示したのが、関連論文数の推移だ。「2000年ころまでは、制御性T細胞に関する論文がほとんどなかった。2000年以降に少しずつ出始め、2003年にFoxp3という転写因子が見付かり、その後、ウナギ登りに論文が出るようになった」(坂口氏)。ヒトでの応用が進み、最近では制御性T細胞に関する論文は年間約3000本にも上る。
 講演の最後に「なにごとにも時間がかかる」と記したスライドを提示した坂口氏。時代に左右されず、論理的に考え抜き、それを証明する研究を積み重ねることこそが科学の根幹――。それを端的に示す定年記念講演会だった。
■京大大学院に入学も1年半でやめる
 1時間30分近くにわたった定年記念講演会は、制御性T細胞の研究史そのものだ。仮説を立て、in vitro、マウスでのin vivoの研究を繰り返し、制御性T細胞の機能の一端が明らかになると、次なる仮説を立て、それを証明する繰り返し、そしてヒトに応用する――。坂口氏は、実験データを根拠として示し、知見が一定程度蓄積された段階で、制御性T細胞の機能を整理した概念図を織り交ぜながら、35年の研究史を分かりやすく講演した。
 坂口氏が制御性T細胞研究の道に入ったきっかけは、自己免疫疾患だ。さまざまな自己免疫疾患があるが、その特徴は、「オーバーラッピング」。例えば、ランゲルハンス島に異常がある1型糖尿病の患者は、甲状腺、胃、あるいは副腎に対する自己免疫疾患も持つことがある。「自己免疫疾患は、一つ一つの臓器に特異的な原因があるのではなく、免疫系というシステムの病気ではないかと昔から言われていたが、その実態が分からなかった」(坂口氏)。
 免疫分野では、1960年代初めに、胸腺除去により、免疫不全が起き、卵巣だけでなく、他の部位にも自己免疫反応が起きることが分かっていた。そのメカニズムに関心を持った坂口氏は、1976年の京大卒業後、同大大学院に入学するが、約1年半で中退し、米国のスローンケタリング記念センターで免疫学を学んだ高橋利忠氏が籍を置く、愛知県がんセンター研究所の研究生になった。
 その後、京大にいったん戻り、博士号を取得後、1983年9月に渡米。ジョンズホプキンス大学、スタンフォード大学、スクリプス研究所に在籍。1992年10月の帰国後も、科学技術振興機構「さきがけ21研究」研究員、東京都老人総合研究所、京大を経て、2007年秋から阪大免疫学フロンティア研究センターと、日米で研究拠点を転々としながらも、制御性T細胞の研究を一貫して続けた。

※制御性T細胞の機能を図式しながら、研究の歴史を語った(提供:坂口氏)

■「自己」と「非自己」は曖昧
 坂口氏は既に1985年の時点で、制御性T細胞という言葉は使っていなかったが、マウスを用いた研究に基づく制御性T細胞の存在を示す論文をまとめていた。
 坂口氏は、制御性T細胞の機能について、「自己」と「非自己」は、截然(せつぜん)と区別できるわけではなく、曖昧であるとユニークな表現で説明。免疫は、ウイルスや細菌などの「非自己」を攻撃するが、時に「自己」を攻撃する。その結果、生じるのが自己免疫疾患だ。「これは概念的に非常に面白いこと」(坂口氏)。この辺りの免疫を調整するのが、制御性T細胞であり、同細胞の機能を下げれば、免疫は活性化し、がん細胞に対する免疫反応も高まる。一方で、機能を高めれば、免疫が抑制、普通であれば起き得る拒絶反応も抑え、移植臓器が生着する。
 CD25、FoxP3、CCR4、CTLA-4、IL-2といった、細胞表面分子、遺伝子、情報伝達物質などが、制御性T細胞の発現に関係することを明らかにしつつ、同細胞の機能を証明する研究を進めた。
■免疫チェックポイント薬として実用化
 最初はマウスを用いて、in vivoでの研究を行っていた。そこで証明された制御性T細胞の機能は、「ヒトの病態とよく合う」と坂口氏。例えば、サルコイドーシスでは、アクティブな制御性T細胞が高発現しており、免疫抑制が起きる。ATLLは、制御性T細胞ががん化して生じる疾患であり、抗CCR4抗体により、治療が可能になる。がん免疫療法として続々と開発が進む、抗CTLA-4抗体や抗PD-1抗体などの免疫チェックポイント阻害薬も、T細胞の制御に着目した医薬品だ。
■「新たな出発」、イマチニブに注目
 ただし、坂口氏は「抗体療法は、お金もかかる」と医療経済を視野に入れる必要性を指摘する。抗CCR4抗体などは高分子で薬価が高いものが多い。より低分子の医薬品の開発につながる研究を、坂口氏は視野に入れる。それが「新たな出発」であり、候補の一つとして慢性骨髄性白血病の分子標的薬、イマチニブを挙げる。イマチニブの投与患者は、投薬を止めると再発する患者群と再発しない患者群に分かれることが、これまでの研究で分かっているという。
 その一方で、腎移植や骨髄移植の後に、制御性T細胞の活性を高め、免疫を抑える研究も、国内外で進む。抗原特異的な制御性T細胞を用いたヒトの病気の治療法を進める将来展望を坂口氏は描く。
■「若い時に受けた影響は大」
 坂口氏の講演の前半で、写真入りで「若い時に受けた影響は大きい」として挙げた3人の名前がある。大学院の途中から在籍した愛知県がんセンター研究所の西塚泰章氏、坂倉照好氏、高橋利忠氏だ。
 恩人として、大阪大学免疫フロンティア研究センター主任研究者で、阪大名誉教授の岸本忠三氏の名前も挙げた(『人生二度の「しゃあないな」で進路変更』を参照)。「岸本先生に、東京都老人総合研究所時代、制御性T細胞がまだあまり注目を浴びていない頃、私は関節リウマチのモデルマウスの研究をしていた。大型の研究費を付けてもらった時の審査員が、岸本先生。今では許されないことだが、研究費を制御性T細胞の研究に流用して、この辺りから何とか認められるようになった」。
 NIH(米国立衛生研究所)の免疫研究の権威、イーサン・シェバックとともに、2004年にがん免疫療法の権威として知られるウイリアム・コーリーを記念した「コーリー賞」を受賞した。そのシェバックのポスドクの女性研究者がスエーデンに帰国、彼女の最初の弟子が坂口氏の下で研究したエピソードなども紹介。
 これまで一緒に働いたポスドク、大学院生、研究スタッフの名前を挙げ、「この場を借りて、感謝を申し上げる」と謝辞を述べ、最後に坂口氏が掲げたのが、「なにごとにも時間がかかる」というスライド。約3年前に、出身高校から講演を依頼され、若い世代にメッセージを贈った。「今の時代、グーグルをちょっといじれば、いろいろな知識が手に入る。しかし、何かをやろうと思ったら、時間がかかるものである。それをじっと我慢してやり続けると、思わぬところから、自分の力だけでなく、人の力もあり、時代の力もあり、面白いことが展開してくるだろう」。

※「定年記念講演会」は3月23日、午後4時から1時間30分近くにわたった。
※ 阪大免疫学フロンティア研究センターの研究員らが多数参加。

坂口 志文(さかぐち しもん)
 1976年3月京都大学医学部医学科卒業、4月同大大学院医学研究科入学、1977年10月愛知県癌センター研究所実験病理部門研究生、1980年4月京大医学部免疫研究施設および附属病院輸血部医員、1983年9月Johns Hopkins大学客員研究員、Stanford大学客員研究員、Scripps研究所免疫学部助教授を経て、1992年10月「さきがけ21研究」研究員、1995年4月東京都老人総合研究所免疫病理部門部門長、1999年2月京大再生医科学研究所生体機能調節学分野教授、2007年10月同大再生医科学研究所所長、2011年4月大阪大学免疫学フロンティア研究センター実験免疫学分野教授、2013年7月阪大特別教授。2016年4月同センター特任教授、阪大名誉教授。
 2004年Cancer Research Institute’s 2004 William B. Coley Award、2005年武田医学賞、2009年紫綬褒章、2012年日本学士院賞、米国National Academy of Sciences外国人会員、2015年Maharshi Sushruta Award、Gairdner International Award、トムソン・ロイター引用栄誉賞など、制御性T細胞の研究により、内外で多数の受賞。Science (Reviewing Editor)などの学術誌の編集にも従事。