風のメルヘン

2018年05月25日 16時48分33秒 | 創作欄
先輩の小峰広子はクリスチャンであった。
浪江は新宿・大久保の教会に誘われたが、聖書を読む気になれなかったし、牧師の説法を聞くことにもあまり興味がないので、「私はいいわ」と断った。
「信仰は必要よ。いつか浪江さんも、きっと解る時がくると思うの」広子は残念がった。
それは、太宰治の桜桃忌の前日のことであった。
5階の事務所の開けられた窓から、白い蝶が舞い込んできて、呆気なく突然亡くなった寺田勝雄が座っていた机に止まったのである。
蝶は静かな羽ばたきを繰り返した。
「浪江さん、この蝶、寺田さんじゃないかしら?」と目を見開く。
大きな彼女の瞳が一層、輝いて見えた。
「きっと、寺田さんが蝶になって戻ってきたのね」と興味深く広子は見つめる。
風が吹き込んできて、その蝶は事務内を舞う。
そして、1分余り舞うと窓の外へ姿を消した。
浪江にはこの時、風のメルヘンの歌詞が浮かんだ。

都会の風は きまぐれで
今にも別れが 来そうだけれど
花は散っては 咲くように
この次の人生も 会いましょう

「そうか、人は蝶に生れ変わることもあるのかしら?」
クリスチャンの広子の生命観を肯定したい気持ちとなった。
「わたしも、何時かは死ぬ。そして、何に生れれ変わるのかしら。このつぎの人生もあるのね」と見えない世界を知りたくなった。

悪質タックル問題 高齢の女性がら悪態

2018年05月25日 16時27分24秒 | 社会・文化・政治・経済
 日大・大塚学長が緊急会見で謝罪 宮川選手「追い込んでしまった」
5/25(金) 15:32配信

会見する日本大学・大塚吉兵衛学長=千代田区の日本大学会館(撮影・棚橋慶太)
 日本大学は25日、悪質なタックル問題を起こしたアメリカンフットボール部について、都内の日大本部で大塚吉兵衛学長が会見を開いた。
会見冒頭、司会の男性が説明をしているところで、最前列に座っていた高齢の女性が「そんなまどろっこしいことをしている場合じゃないんだ」と悪態をつきながら立ち上がり、関係者に両脇を抱えられて退場する一幕があった。

『国立療養所大島青松園』

2018年05月25日 15時34分10秒 | 医科・歯科・介護
歯  科
【ハンセン病の既往をもつ入所者の口腔管理】

 口腔細菌は、歯周病やう蝕などの歯科疾患の原因になるだけでなく、誤嚥性肺炎などの全身疾患にも影響を及ぼす。
 ハンセン病療養所の入所者は、ハンセン病特有の知覚・運動神経麻痺、手足の障害、視覚障害などの後遺症を有しており、さらに高齢化による心身の機能低下がある。そのため、入所者自身で口腔ケアを行うことが難しくなっている。従って、入所者個々の特性およびハンセン病後遺症の程度を考慮した口腔管理が必要である。
【大島青松園の歯科】

 当園の歯科診療室では、障害をもつ高齢の入所者に対応できるように多種多様な医療機器を設置し、感染対策も徹底して行っている。整備された環境において、歯科医師、看護師、歯科衛生士、歯科技工士および介護員が協力して、歯科治療および専門的な口腔ケアを入所者に提供している。
 歯科医師が行う歯科診療は入所者の口腔環境の整備が主であり、約95%の入所者が定期的に歯科診療を受けている。また、当園には歯科診療とは別に、歯科衛生士および看護師が担当する「口腔ケア外来」がある。月曜日から金曜日の午前・午後および土曜日の午前に、入所者個々に適した専門的な口腔ケアを実施しており、約70%の入所者が、口腔ケア外来を受診している。

 入所者が発熱、骨折などの全身状況のため「口腔ケア外来」を受診できない場合は、歯科衛生士・看護師が病棟や不自由者棟へ出向いて、口腔ケアを実施している。
 また、病室および不自由者棟の居室において、それぞれの受け持ち看護師あるいは介護員が口腔ケアを実施している入所者については、歯科衛生士が週一回病棟および不自由者棟を回診して、口腔ケアの実施状況を確認している。

【歯科が取り組む食支援】

 平成18年10月に発足した当園の栄養サポートチーム(NST)は、「口から十分な栄養量をおいしく食べることができるように、入所者の栄養管理を行うこと」を目的として活動している。このNSTに歯科医師、歯科衛生士および歯科技工士が参加し、多職種と連携して入所者の食支援・生活支援に取り組んでいる。

 さらに、「食べられる口づくり」のためには摂食嚥下機能の維持・向上が必要であり、摂食嚥下機能低下のある入所者に対しては、歯科スタッフが摂食嚥下機能訓練も実施している。

歯科技工士室

 当園の歯科技工士室には歯科技工士が常時勤務している。高周波真空加圧鋳造機などの新しい機器を設置し、入所者の口腔内に装着する義歯やインレー、クラウン、ブリッジなどの補綴物の製作・加工を主として行っている。
また、義歯破損などの不測の事態にも対処している。
 歯科技工士室は歯科診療室に隣接しているので、歯科医師の診察時に立ち会い、入所者の全身状況やハンセン病後遺症の程度を考慮した補綴物を製作している。
さらに、その補綴物が口腔内で実際に機能することができるように、フォローアップも常に行っている。

沿 革

 明治40年3月19日に法律第11号「ライ予防法ニ関スル件」が制定され、同年7月22日「内務省令第20号・同施行規則」が発令されたことにより、全国を5区域に分けて、それぞれに療養所を設立することになった。

第4区においては、岡山県・広島県・山口県・島根県・徳島県・香川県・愛媛県。高知県の8県連合で第4区療養所として設置された。本園の創設に際して、明治40年9月26日に設立申請を行い、明治41年1月27日に認可・決定された。そして「第4区療養所」として、明治42年4月1日に発足し、所在地・香川県知事の管理になった。患者定床は200床で、21名の職員定数が配置された。

明治43年に「大島療養所」と改称した。その後、入所者の増加に伴って増床が逐次行われ、最大時には860床となった。

昭和16年7月1日、所轄を厚生省に移管して「国立らい療養所大島青松園」と改称し、さらに昭和21年11月2日に『国立療養所大島青松園』と改称した。

昭和22年4月から、入所者に患者慰安金が支給された(昭和46年『患者給与金』に変更し、国民年金拠出制障害年金一級相当額の支給に改められた)

昭和24年から、スルフォン剤によるハンセン病の治療が予算化され、全入所者に対する治療が開始され、治療による軽快退所が始まった。

昭和27年4月、付属准看護学院が併設されて、本園の看護職員の確保対策となった。
 (昭和53年『付属准看護学校』と改称され、平成11年3月31日に閉校となる。)

 昭和28年8月、『法律第214号 らい予防法』が公布された。
 昭和29年4月から、患者家族への家族援護が開始された。
 昭和36年から、不自由者の介護要員が患者から職員へ切り替えられた。
 昭和48年から、園内の患者作業が職員による作業に返還された。

 平成8年4月1日『らい予防法』が廃止され、新患者の治療は一般医療機関において健康保険適応疾患として取り扱われるようになった。
 さらに、『らい予防法廃止に関する法律』が施行され、入所者は『患者』から『入所者』に改称され、入所者に対する療養の保証や『退所』『再入所』に関する規定が定められた。

現在(平成11年10月1日)までの入所者数     3,923 名
                     退所者数     823 名
                     園内死亡者数 1,970 名

ハンセン病医療

2018年05月25日 15時31分17秒 | 医科・歯科・介護
人間にはあらゆる困難を乗り越える力が本来、備わっている。

多くの患者たちは、差別され、忌み嫌われ、不当な苦しみを味わされてきた。
隔離され、入所者の多くは、家族や親族と関係を断たれたままで、療養所の中で人生を終えていくしかないという絶望や諦めの心で覆われていた。
国の隔離政策で、恐怖心が国民の間に広まった。
「プロミン」などんの有効な治療薬が使用され、ハンセン病は治癒可能な病となった。
「らい予防法」が試行され、福祉の増進にも力を注ぐことが定められた。
しかし、依然として隔離された状態が続けられた。
ハンセン病への偏見が根深く浸透していたのだ。

大島青松園

「精神の戦いを起こせ」

2018年05月25日 12時32分48秒 | 医科・歯科・介護
現代の風潮を打破する「精神の力」に復興を訴えた。
何ものにも侵されぬ確固たる自分、輝く<本物>としての自身をつくりあげることだ。
<精神の戦い>に勝ちゆくためには、学びに徹する以外にない。
もはや黙っている人が賢こそうに見える時代は終わった。
<対話の時代>である。
どんどん語り、対話を重ねていく時代だ。
決して引っ込み思案になってはならない。
自分自身の考えや思いを生き生きと表現し、大勢の人々に伝達していける力を培うこと。

雪を再生可能エネルギーに 媚山政良さん

2018年05月25日 11時08分01秒 | 医科・歯科・介護
火曜「学ぶ」【知の達人たち】朝日デジタル

雪や氷の活用法の研究を続ける媚山政良・名誉教授=室蘭市の室蘭工業大(機械熱工学)

「雪の科学館」に貯蔵されている雪

「雪の科学館」では、町民が預けたコメなどの農作物を雪(左奥)で低温貯蔵している=いずれも沼田町

有り余るほど降る雪を何かに使えないか――。
室蘭工業大の媚(こび)山政良名誉教授は「利雪」を1980年代半ばから提唱、同大を定年後も国内外を飛び回り、研究を続けている。

札幌市生まれ。やむことなく降り、捨てられる雪をどうにかして使えないか、と幼い頃から考えていた。
「太陽光や風力がもてはやされているが、雪だって再生可能エネルギーだ」
食べ物や農作物を保管するために氷1トンをつくろうと機械を動かすと、石油約10リットルを消費し、二酸化炭素約30キログラムを排出するという。逆に雪を利用すれば、その分の石油や二酸化炭素を減らせる。
雪を捨てるにはお金がかかる。都市部の人口が増えて道路の総延長も伸び、除排雪が必要な距離は右肩上がりだ。昨年度の札幌市の雪対策費は総額190億円で、うち除雪費は146億円だった。1人あたりの年間除雪費用は、札幌や江別市で1万円近く、石狩市では1万数千円になることもある。

「化石燃料をたくさん使って雪を運んだり溶かしたりし続ければ、いずれ立ちゆかなくなる」。雪を捨てるエネルギーを減らし、逆に冷房のエネルギー源にする方法を考えてきた。

氷をためて食物の保管に使う「氷室」は、日本書紀に記述されるなど長い歴史がある。
「昔と今の違いは、人力ではなく機械が使えること。断熱材の進化と、それを生かす設計技術の進歩だ」。道内外で、雪冷房の施設の構想作りに携わってきた。

■コメ保管に活用

その一例が、空知地方北部に位置する沼田町の取り組みだ。

町や農協は1996年、1500トンの雪を貯蔵することでコメ2750トンをもみのまま低温保管できる倉庫をつくった。
GATT(関税貿易一般協定)ウルグアイ・ラウンド交渉が94年に終わり、コメ市場の部分開放が見込まれたため、他産地と差別化を図ろうとしたのだ。

もみ倉庫の上部に滞留している暖かい空気を、雪倉庫に送り出す。空気は対流し、雪倉庫の下部にたまった冷気をもみ倉庫の下部に循環させる。
雪を使うことで庫内の温度を5度、湿度を70%に保つことができ、電気もほとんど使わないため省エネにもなる。

町ではその後、郊外の雪捨て場にためてある雪を、シイタケやイチゴの栽培施設、老人ホームの冷房、町民が作ったり買ったりしたコメや野菜などを無料で預かる倉庫に使う仕組みもつくった。
4~10月には、雪を本州や沖縄などに1トン1千円(輸送費別)で売って財源にもしている。

■NPOが啓発も
NPO法人「雪氷環境プロジェクト」(札幌市)は沼田町などの活動を紹介したり、雪で貯蔵した食品の試食会を重ねたりして雪氷保存を広めようとしている。媚山さんは研究の面から活動を支えてきた。
実践してきた小嶋英生理事長(74)は「実績を積み重ね、真夏の2020年東京五輪の会場で、北海道の雪で低温貯蔵した花々で会場を彩り、エコに貢献したい」と夢を語る。
(上地兼太郎)

雪を利用した街づくり

2018年05月25日 10時58分55秒 | 医科・歯科・介護
雪国が循環型社会の主役に

年間500億㌧から900億㌧の雪が降る日本。
札幌市では、一人1万円ぐらいの除雪経費がかかっている。
雪を厄介ものとして捨てるのか、利用するのかの問題。
逆に、冷たい雪をエネルギーとして利用できないか?

雪に強いまちづくり ①安全で安心 - 国土交通省 東北地方整備局

雪をエネルギー源として活用できる施設の整備(利雪). ・まちなかの歩行空間の無雪化.
□民有地の雪寄せ場としての利用による固定資産税の減免措置(青森県青森市). □
豪雪から発足した官民の協働の力による除排雪事例(秋田県横手市).
【実現したこと】. 【今後の課題】. ①都市施設の整備(耐震改修促進等). ②地域防災力
の強化. ③雪害対策. ④水害対策. ①都市の安全性強化. ②地域防災力 ... 雪や寒さを
生かしたまちづくりについては、地区計画により堆雪スペースを確保するなど、積雪 .....
公共交通を利用しやすい生活を重視する」が約4割を占めており、今後の滝川市での
買い物.

1)雪に強い快適なまちづくりの推進 冬でも日常生活や社会活動に支障がでないよう、
都市・農村・漁村をそれぞれの地域が全体 ... や観光資源などしてとらえ、富山の冬を
いきいきとした楽しいものにするとともに、雪を資源として利用する産業を振興している。

雪と共存するまちづくりの推進:除雪した雪を処理する空間の確保、堆雪帯のある広幅員
の道路 ... 克・利・親雪都市の実現に向けた都市づくり:雪に強い市街地形成を推進(克
雪)/雪を様々な方 ... 雨や雪の日でも利用しやすい多目的公園施設の整備
(1)雪に強い住環境の整備. 雪に強いまちづくりにおいて、敷地内から近隣(街区程度)、
地区レベルにおいて想定さ .... 度)後退(セットバック)させることや建物の屋根の向き、
コミュニティ単位における雪下. ろしの手順などを定める .... しかし、雪室を食料の大型
冷蔵庫として利用することで、外気が上昇しても一定の温度と湿度で. 農産物を新鮮に
保つ ...
特に雪の多い地域である本町では、例年大量に降り積もる雪を地域資源としてとらえ、雪から ...
 これから降り積もる雪についての意見である。
 「集めて捨てる」、これだけのことに毎年多額の費用がかかりもったいないばかりである。
どうにか雪を活用できないかと考えた。
 「ゴミの焼却の廃熱を利用して溶かし、その水で発電する」などはどうだろうか。
 詳しい仕組みやどれほどの費用が必要かは全く検討もつかないが、集めて捨てるよりは役に立つかと思って提案する。
 くだらない夢物語と取られても仕方のない内容だが、雪国ならではの新しい発電としていかがだろう。「雪で発電」である。
雪をエネルギーとして活かす方法としては、一般的なものに「雪氷熱利用」があります。
 これは、雪や氷を夏季までに保存しておき、その冷気や溶けてできた冷水を冷熱源として利用するもので、青森県内では、青森市の国際芸術センター青森での冷房利用や、浪岡地域交流施設(あぴねす)での雪室りんご貯蔵などの導入事例があります。
 雪氷熱利用には、利用段階で温室効果ガスを排出しないなどの利点がありますが、雪のエネルギー密度は極めて小さく、資源としての安定性や保存性に難点があること、貯蔵施設の整備に多額の費用を要すること等の課題から普及には至っていません。
 ご提案のあった「雪で発電」も研究は進められていますが、現段階では実用化に至っていません。
 積雪寒冷地である青森県にとって、雪エネルギーの活用は重要な課題であり、県としては、経済的かつ効果的な雪利用について情報収集などに努めていきたいと考えています。

広大な森林地帯、千駄堀池

2018年05月25日 10時29分39秒 | 日記・断片
「21世紀の森と広場」

人生を充実させるには、「生きがい」や「ささやかな幸せを感じる習慣が必要」
電車に乗り、車窓から景色を見る。
新松戸から南船橋まで行く。
新松戸駅を出て間もなく、、左側には緑の木立が見えてくる。
まだ、未開の地域が残されている。
林というより森、野山である。
人が分け入ることがないような里山の光景である。
新八柱の北側は、閑静な環境を保っている。
北方は住宅もあるが少し進むと千駄堀の湿地帯と森林で、それの一部を開発して作られた21世紀の森と広場と森のホホール、県立西部図書館が北東方にある。
この方向は集落が途切れる。
新八柱駅の北にはその松戸市立博物館を含めた緑地。
「千駄堀の自然を守り育てる」をテーマに、東京ドーム11個ぶんの敷地のなかに「21世紀の森と広場」という広大な森林地帯、千駄堀池を含んだ湿地帯などを保護している。
売店やバーベキュー場、野外キャンプ場なども整備されている。
途中下車してみる。
JR武蔵野線の線路沿いには、5世紀後半のものと思われる河原塚古墳がある。
また、東松戸駅は北総鉄道北総線と京成電鉄京成スカイアクセス線の駅、JR東日本武蔵野線が乗り入れる東松戸駅も隣接している。
東松戸駅はもともと、1991年に北総鉄道(当時は北総開発線)の駅として開業され、その後、1998年にJR東日本の東松戸駅が開業、2010年には京成電鉄スカイアクセス線が乗り入れ、北総鉄道の東松戸駅は京成線との共同使用駅となった。
南船橋は好きな街の一つであり、若者が多い。
ランドセルを背負った小学生たちがはしゃぎながら元気に集団で下校していた。
大きなショッピングモール内を歩く。