文化庁は24日、有形無形の文化財をテーマごとにまとめて地域の魅力を発信する「日本遺産」に、新たに13道県の13件を認定した。鬼が幸せを運んでくるという伝承を生かした「鬼が仏になった里『くにさき』」(大分県国東市、豊後高田市)や、箱根の旧東海道を中心とした「旅人たちの足跡残る悠久の石畳道」(静岡県三島市、神奈川県箱根町など)などが選ばれた。
2015年に始まった日本遺産は43道府県で計67件となっ…
文化庁は24日、地域の有形、無形文化財をテーマでまとめて魅力を発信する「日本遺産」として新たに13道県の13件を認定した。第4弾となる今回で計67件となった。
新たな日本遺産は神奈川、静岡両県にまたがる箱根の旧東海道を中心とした「旅人たちの足跡残る悠久の石畳道」や、鬼退治の伝承に関係する史跡などで構成する「『桃太郎伝説』の生まれたまち おかやま」など。
自治体から申請があっ…
文化庁は24日、地域の有形、無形文化財をテーマでまとめて魅力を発信する「日本遺産」として新たに13道県の13件を認定した。第4弾となる今回で計67件となった。
新たな日本遺産は神奈川、静岡両県にまたがる箱根の旧東海道を中心とした「旅人たちの足跡残る悠久の石畳道」や、鬼退治の伝承に関係する史跡などで構成する「『桃太郎伝説』の生まれたまち おかやま」など。
自治体から申請があった76件の中から有識者が選んだ。
日本遺産は東京五輪・パラリンピックが開催される2020年までに約100件に増やす。
今回は山梨、静岡、宮崎の3県で初めて認定した。
文化庁は24日、地域の有形、無形文化財をテーマでまとめて魅力を発信する「日本遺産」として新たに13道県の13件を認定した。第4弾となる今回で計67件となった。
新たな日本遺産は神奈川、静岡両県にまたがる箱根の旧東海道を中心とした「旅人たちの足跡残る悠久の石畳道」や、鬼退治の伝承に関係する史跡などで構成する「『桃太郎伝説』の生まれたまち おかやま」など。自治体から申請があった76件の中から有識者が選んだ。
茨城県牛久シャトーは認定されない
牛久シャトーは、実業家である神谷傳兵衛が、1903(明治36)年に茨城県牛久市に開設した日本初の本格的ワイン醸造場。
2007(平成19)年11月には経済産業省より「 近代化産業遺産」に認定、2008(平成20)年6月には国の重要文化財に指定されるなど。
地域の有形、無形の文化財をテーマでまとめる「日本遺産」について、牛久市は、同市中央のワイン醸造遺産「牛久シャトー」の認定を目指し、機運の醸成を図っている。国内初期の醸造施設がある山梨県甲州市と連携し、ワイン製造遺産として1月下旬に国に申請。今月中にも文化庁のヒアリングを受け、5月にも審査結果が公表される。市は、認定されれば市のイメージ向上や観光に大きく貢献するとみており、「ワインの里をアピールできれば」と期待している。
両市の申請時のタイトルは「日本ワインの歴史ロマン薫る風景 近代化と先人たちのワイン醸造140年」。主な文化財は、牛久市が牛久シャトーの旧醸造施設、創業者の墓跡、トロッコ軌道跡など。甲州市が新旧30のワイナリー、明治期の旧醸造施設など。ともに日本のワイン醸造の黎明(れいめい)期を支えた。
共同申請は牛久市側から甲州市側に打診し、昨年5月に合意。両市は協議会を設置し、申請に向け文化財の内容を話し合ってきた。
牛久市文化芸術課は「共同申請により、日本ワインの黎明期を支えたまちという日本遺産の物語をより明確に描ける」と説明する。
同市は認定に取り組むため、2018年度予算に協議会負担金を含め287万円を計上。両市は、牛久シャトーフェスタで甲州ワインを販売したり、牛久から甲州市へのバスツアーを行ったりと、機運の醸成を図ってきた。
牛久シャトーは、日本初の本格的ワイン醸造場。神谷傳兵衛(でんべえ)が1903年に牛久醸造場として創業。近代化された工場で、ワインを大量生産した。旧醸造施設3棟は国の重要文化財に指定された。シャトー内には約千本のブドウの木があり、昨年は約2トン、約2千本のワインを製造した。
所有するオエノンホールディングス(東京)の牛久シャトーカンパニー、川口孝太郎物販部長兼営業推進部長は、日本遺産が観光振興につながる可能性があることを指摘した上で、「もともと観光施設として活用されており、一定の集客が見込める。茨城空港もあるので外国人客の集客にも利点がある。両市は圏央道の開通で行き来がしやすくなった」と強調した。
一方の甲州市は勝沼町地区の「甲州ワイン」や「勝沼ワイン」の産地として知られる。1877年に日本初の民間ワイン醸造会社が設立された現在の宮崎葡萄酒醸造所や、明治時代に建設された近代化産業遺産で、ワイン醸造器具を展示する「宮光園」などの文化財がある。
日本遺産は歴史的建造物や伝統芸能といった有形、無形の文化財をテーマや地域ごとに一括認定する。これまで計54件が認定された。県内では、旧弘道館のある水戸市が3県3市と共同申請した「近世日本の教育遺産群」が2015年に認定された。茨城新聞(綿引正雄、秋葉凌)
日本遺産は東京五輪・パラリンピックが開催される2020年までに約100件に増やす。今回は山梨、静岡、宮崎の3県で初めて認定した。
2015年に始まった日本遺産は43道府県で計67件となっ…
文化庁は24日、地域の有形、無形文化財をテーマでまとめて魅力を発信する「日本遺産」として新たに13道県の13件を認定した。第4弾となる今回で計67件となった。
新たな日本遺産は神奈川、静岡両県にまたがる箱根の旧東海道を中心とした「旅人たちの足跡残る悠久の石畳道」や、鬼退治の伝承に関係する史跡などで構成する「『桃太郎伝説』の生まれたまち おかやま」など。
自治体から申請があっ…
文化庁は24日、地域の有形、無形文化財をテーマでまとめて魅力を発信する「日本遺産」として新たに13道県の13件を認定した。第4弾となる今回で計67件となった。
新たな日本遺産は神奈川、静岡両県にまたがる箱根の旧東海道を中心とした「旅人たちの足跡残る悠久の石畳道」や、鬼退治の伝承に関係する史跡などで構成する「『桃太郎伝説』の生まれたまち おかやま」など。
自治体から申請があった76件の中から有識者が選んだ。
日本遺産は東京五輪・パラリンピックが開催される2020年までに約100件に増やす。
今回は山梨、静岡、宮崎の3県で初めて認定した。
文化庁は24日、地域の有形、無形文化財をテーマでまとめて魅力を発信する「日本遺産」として新たに13道県の13件を認定した。第4弾となる今回で計67件となった。
新たな日本遺産は神奈川、静岡両県にまたがる箱根の旧東海道を中心とした「旅人たちの足跡残る悠久の石畳道」や、鬼退治の伝承に関係する史跡などで構成する「『桃太郎伝説』の生まれたまち おかやま」など。自治体から申請があった76件の中から有識者が選んだ。
茨城県牛久シャトーは認定されない
牛久シャトーは、実業家である神谷傳兵衛が、1903(明治36)年に茨城県牛久市に開設した日本初の本格的ワイン醸造場。
2007(平成19)年11月には経済産業省より「 近代化産業遺産」に認定、2008(平成20)年6月には国の重要文化財に指定されるなど。
地域の有形、無形の文化財をテーマでまとめる「日本遺産」について、牛久市は、同市中央のワイン醸造遺産「牛久シャトー」の認定を目指し、機運の醸成を図っている。国内初期の醸造施設がある山梨県甲州市と連携し、ワイン製造遺産として1月下旬に国に申請。今月中にも文化庁のヒアリングを受け、5月にも審査結果が公表される。市は、認定されれば市のイメージ向上や観光に大きく貢献するとみており、「ワインの里をアピールできれば」と期待している。
両市の申請時のタイトルは「日本ワインの歴史ロマン薫る風景 近代化と先人たちのワイン醸造140年」。主な文化財は、牛久市が牛久シャトーの旧醸造施設、創業者の墓跡、トロッコ軌道跡など。甲州市が新旧30のワイナリー、明治期の旧醸造施設など。ともに日本のワイン醸造の黎明(れいめい)期を支えた。
共同申請は牛久市側から甲州市側に打診し、昨年5月に合意。両市は協議会を設置し、申請に向け文化財の内容を話し合ってきた。
牛久市文化芸術課は「共同申請により、日本ワインの黎明期を支えたまちという日本遺産の物語をより明確に描ける」と説明する。
同市は認定に取り組むため、2018年度予算に協議会負担金を含め287万円を計上。両市は、牛久シャトーフェスタで甲州ワインを販売したり、牛久から甲州市へのバスツアーを行ったりと、機運の醸成を図ってきた。
牛久シャトーは、日本初の本格的ワイン醸造場。神谷傳兵衛(でんべえ)が1903年に牛久醸造場として創業。近代化された工場で、ワインを大量生産した。旧醸造施設3棟は国の重要文化財に指定された。シャトー内には約千本のブドウの木があり、昨年は約2トン、約2千本のワインを製造した。
所有するオエノンホールディングス(東京)の牛久シャトーカンパニー、川口孝太郎物販部長兼営業推進部長は、日本遺産が観光振興につながる可能性があることを指摘した上で、「もともと観光施設として活用されており、一定の集客が見込める。茨城空港もあるので外国人客の集客にも利点がある。両市は圏央道の開通で行き来がしやすくなった」と強調した。
一方の甲州市は勝沼町地区の「甲州ワイン」や「勝沼ワイン」の産地として知られる。1877年に日本初の民間ワイン醸造会社が設立された現在の宮崎葡萄酒醸造所や、明治時代に建設された近代化産業遺産で、ワイン醸造器具を展示する「宮光園」などの文化財がある。
日本遺産は歴史的建造物や伝統芸能といった有形、無形の文化財をテーマや地域ごとに一括認定する。これまで計54件が認定された。県内では、旧弘道館のある水戸市が3県3市と共同申請した「近世日本の教育遺産群」が2015年に認定された。茨城新聞(綿引正雄、秋葉凌)
日本遺産は東京五輪・パラリンピックが開催される2020年までに約100件に増やす。今回は山梨、静岡、宮崎の3県で初めて認定した。
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