2012年7月24日 ... 冤罪(えんざい)事件が相次いで明るみに出るなかで、「東電OL殺人事件」の被告として無期懲役の判決を受け、15年間収監されていたネパール人の再審が決まった。
当初から事件を追っていたノンフィクション作家が、再審の背景を検証。日本の冤罪事件
1940年代[編集]
1948年 免田事件 - 1948年に夫婦を殺害して現金が盗まれた事件。翌年に逮捕された男性に対して1951年に死刑が確定。1983年に死刑囚としては初の再審無罪判決。
何らかの形で冤罪の疑いがあるとされている事件の一覧。無罪判決が確定した事件はこの項から外す。
一覧
1920年代[編集]
山本老事件 - 目撃証言の矛盾や拷問による自白から冤罪が疑われるが、戦争にとって事件の捜査資料が焼失したことも影響して2度の再審請求棄却。遺族によって第三次再審請求が行われるも、刑事訴訟法応急措置法一八条についての判断が最高裁で示されて再審請求棄却。
1950年代[編集]
1952年 白鳥事件 - 疑惑のピストルが問題となる。再審請求が行われるも棄却。しかし、最高裁において「白鳥決定」という再審において重要な決定が下された。
1960年代[編集]
1966年 袴田事件 - 死刑判決確定後も無罪を主張。第二次再審請求によって事件から48年後の2014年3月27日に再審開始が決定。
1970年代[編集]
1974年 富山事件 - 革マル派の一人が殺害された事件で1987年に有罪判決が確定。1995年に出所。再審請求中。
1980年代[編集]
1985年 松橋事件 - 殺人事件で有罪確定も、自白で焼却されたとされた布が存在や凶器と傷口が合わないなどの理由で再審請求。
1990年代[編集]
1992年 飯塚事件 - 一貫して無罪を訴えるも2008年10月に死刑執行。遺族が再審請求。
1995年 ケヤキ・庭石事件 - 1995年から不正に財産を得ようとしていたとして特別背任で3人が有罪。2014年に1人が再審請求。
2000年代[編集]
2001年 名古屋刑務所受刑者放水死事件 - 2011年に刑務官二人が有罪判決確定。再審請求中。
2002年 東京都文京区小石川強盗殺人事件 - 2005年に無期懲役確定。日本弁護士連合会が冤罪の可能性があると再審請求。
名古屋刑務所受刑者暴行死傷事件 - 2012年に刑務官四人に有罪判決確定。再審請求中。
平野母子殺害事件 - 一審で無期懲役、二審で死刑の有罪判決。最高裁が一審に差し戻して無罪判決。検察側が控訴中。
2005年 神戸質店主殺害事件 - 一審で無罪判決も二審で無期懲役判決。2011年に確定。現在も無罪を主張。
旧清川村強盗殺人事件 - 一審で無罪判決も二審で逆転有罪判決。最高裁で係争中。
西武池袋線小林事件 - 2010年に最高裁で有罪判決が確定。再審請求中。
2006年 天竜林業高校調査書改ざん汚職事件 - 2006年と2007年に調書を改ざんした見返りとして、天竜林業高校前校長が元市長から現金20万円を受け取ったとされる事件。前校長は有罪確定後に再審請求。
2008年 志木妻子放火殺人事件 - 埼玉県志木市で放火して妻子を殺害したとして夫が起訴されるも、一審で無罪判決。
鹿児島老夫婦殺害事件 - 死刑求刑も一審で無罪判決。検察が控訴するも被疑者死亡で控訴棄却。
2009年 徳島石井町長ホステス暴行事件 - 暴行を行ったとして石井町長河野俊明が強制起訴された事件。一審、二審で有罪判決。
2010年代[編集]
2011年 熊谷市両親放火殺人事件 - 両親を放火して殺害したとして起訴されるも、一審で無罪判決。
2012年 北九州市2歳児暴行死事件- 一審で無罪判決も二審で一審に破棄差し戻し。
さいたま市南区太田窪強盗殺人事件 - 無期懲役確定後、足跡が別人だと再審請求。
2013年 さいたま市9歳男児ひき逃げ事件 - 2013年に9歳男児をひき逃げしたとして起訴。一審で無罪判決。
1950年代[編集]
1950年 財田川事件 - 1950年にブローカーに対する強盗殺人を行ったとして起訴。1957年に最高裁で死刑が確定。1984年に再審無罪判決。
1954年 島田事件 - 1954年に女児が誘拐されて殺害された事件。1960年に最高裁で死刑が確定も、1989年に再審無罪判決。
1955年 松山事件 - 1955年に一家4人を殺害したとして起訴された男性に対して1960年に死刑判決が確定。1984年に再審無罪判決。
1970年代[編集]
1972年 山中事件 - 強盗殺人罪で主犯として起訴された男性に一審・二審で死刑判決。しかし、最高裁が二審に差し戻して殺人について無罪判決。18年に及ぶ長期裁判で無罪が確定。 1975年 遠藤事件 - ひき逃げ事件で事件から一年後に男性が起訴。一審、二審で有罪判決も最高裁で逆転無罪判決。13年に及ぶ長期裁判。
1980年代[編集]
1980年 福岡覚醒剤密輸再審事件 - 覚せい剤密輸事件で起訴された男に懲役16年の有罪判決が確定。しかし、共犯とされた人物が証言を翻して再審無罪判決となる。
1981年 石見町女児殺人事件 - 女児が誘拐されて殺害された事件。男性が起訴されるも一審無罪判決で確定。 1985年 板橋強制わいせつ事件 - 少女にわいせつ行為を行ったとして男性が起訴。一審無罪判決も二審で逆転有罪判決。最高裁で再び無罪判決が言い渡された。
2000年代[編集]
2000年 下高井戸放火事件 - 放火をして保険金をだまし取ったとして起訴された事件。一審無罪判決で確定。
2002年 沖縄県南城市未公開株詐欺事件 - 未公開株で詐欺を行ったとして強制起訴された事件。一審、二審で無罪判決を言い渡されて確定。
2004年 引野口事件 - 放火殺人を行ったとして起訴された女性に対して一審で無罪判決で確定。
2008年 大阪府岬町5ヶ月男児虐待死事件 - 男児を死亡させたとして父親が逮捕された事件。父親は起訴されて一審で有罪判決も二審で無罪判決となって確定。
保育サービス利用詐欺事件 - 保育サービスを利用した詐欺事件を行ったとして有罪判決が確定。しかし、詐欺ではなかったという証明の書類が出てきて、再審無罪判決。
2009年 糸島市・福岡市連続放火事件 - 二件の放火事件について女性が起訴。一審では一部有罪判決も、二審で全面的に無罪判決。最高裁で確定。
鹿児島老夫婦殺害事件 - 強盗殺人罪で男性が起訴。死刑を求刑されるも、裁判員裁判で死刑を求刑された事件としては初の無罪判決。検察が控訴するも被疑者死亡で控訴棄却。
2010年代[編集]
2010年 八王子女性暴行事件 - 女性に乱暴をしたとして有罪判決が確定。しかし、目撃者が証言を翻して再審無罪。
2011年 岩木病院車椅子放火事件- 病院で患者が火災により死亡。看護師が起訴されるも一審で無罪判決で確定。
宇都宮東警察署速度違反大量誤摘発事件 - 速度違反で大量の逮捕者・罰金刑を受けた4200件弱の事案が速度計が正しく作動していないことが判明した。
宮崎暴力団ゴルフ場利用詐欺事件 - 身分を偽ったとしてゴルフ場を利用したとして詐欺罪で起訴された暴力団関係者が、一審・二審で有罪判決も最高裁で逆転無罪判決。
2012年 鹿児島市17歳女性強姦事件 - 女性を強姦したとして男性が起訴された事件。一審で有罪判決が出るも、検察側のDNA鑑定できなかったとするDNA型を弁護側が再鑑定で検出して被告と別人だという結果がでたことで二審で逆転無罪判決。検察は上告せずに確定。
大阪府泉大津市コンビニエンスストア1万円窃盗事件 - コンビニエンスストアで発生した窃盗事件。証拠とされた指紋などに疑問があり、一審無罪判決で確定。
東京都葛飾区立小学校児童強制わいせつ事件 - 小学校で女児にセクハラをしたとして教師が起訴された事件。一審、二審で無罪判決。
広島市東区介護施設放火殺人事件 - 介護施設の入居者が焼死した事件。働いていた職員が逮捕されるも一審無罪判決で確定。
2013年 大阪市東淀川区下新庄仕出し弁当店菊屋強盗殺人未遂事件 - 弁当屋で働いていた女性が刺されて現金を奪われた強盗殺人未遂事件。男性が逮捕されるも、防犯カメラの映像が不鮮明などとして一審で無罪判決が出て確定。
当初から事件を追っていたノンフィクション作家が、再審の背景を検証。日本の冤罪事件
1940年代[編集]
1948年 免田事件 - 1948年に夫婦を殺害して現金が盗まれた事件。翌年に逮捕された男性に対して1951年に死刑が確定。1983年に死刑囚としては初の再審無罪判決。
何らかの形で冤罪の疑いがあるとされている事件の一覧。無罪判決が確定した事件はこの項から外す。
一覧
1920年代[編集]
山本老事件 - 目撃証言の矛盾や拷問による自白から冤罪が疑われるが、戦争にとって事件の捜査資料が焼失したことも影響して2度の再審請求棄却。遺族によって第三次再審請求が行われるも、刑事訴訟法応急措置法一八条についての判断が最高裁で示されて再審請求棄却。
1950年代[編集]
1952年 白鳥事件 - 疑惑のピストルが問題となる。再審請求が行われるも棄却。しかし、最高裁において「白鳥決定」という再審において重要な決定が下された。
1960年代[編集]
1966年 袴田事件 - 死刑判決確定後も無罪を主張。第二次再審請求によって事件から48年後の2014年3月27日に再審開始が決定。
1970年代[編集]
1974年 富山事件 - 革マル派の一人が殺害された事件で1987年に有罪判決が確定。1995年に出所。再審請求中。
1980年代[編集]
1985年 松橋事件 - 殺人事件で有罪確定も、自白で焼却されたとされた布が存在や凶器と傷口が合わないなどの理由で再審請求。
1990年代[編集]
1992年 飯塚事件 - 一貫して無罪を訴えるも2008年10月に死刑執行。遺族が再審請求。
1995年 ケヤキ・庭石事件 - 1995年から不正に財産を得ようとしていたとして特別背任で3人が有罪。2014年に1人が再審請求。
2000年代[編集]
2001年 名古屋刑務所受刑者放水死事件 - 2011年に刑務官二人が有罪判決確定。再審請求中。
2002年 東京都文京区小石川強盗殺人事件 - 2005年に無期懲役確定。日本弁護士連合会が冤罪の可能性があると再審請求。
名古屋刑務所受刑者暴行死傷事件 - 2012年に刑務官四人に有罪判決確定。再審請求中。
平野母子殺害事件 - 一審で無期懲役、二審で死刑の有罪判決。最高裁が一審に差し戻して無罪判決。検察側が控訴中。
2005年 神戸質店主殺害事件 - 一審で無罪判決も二審で無期懲役判決。2011年に確定。現在も無罪を主張。
旧清川村強盗殺人事件 - 一審で無罪判決も二審で逆転有罪判決。最高裁で係争中。
西武池袋線小林事件 - 2010年に最高裁で有罪判決が確定。再審請求中。
2006年 天竜林業高校調査書改ざん汚職事件 - 2006年と2007年に調書を改ざんした見返りとして、天竜林業高校前校長が元市長から現金20万円を受け取ったとされる事件。前校長は有罪確定後に再審請求。
2008年 志木妻子放火殺人事件 - 埼玉県志木市で放火して妻子を殺害したとして夫が起訴されるも、一審で無罪判決。
鹿児島老夫婦殺害事件 - 死刑求刑も一審で無罪判決。検察が控訴するも被疑者死亡で控訴棄却。
2009年 徳島石井町長ホステス暴行事件 - 暴行を行ったとして石井町長河野俊明が強制起訴された事件。一審、二審で有罪判決。
2010年代[編集]
2011年 熊谷市両親放火殺人事件 - 両親を放火して殺害したとして起訴されるも、一審で無罪判決。
2012年 北九州市2歳児暴行死事件- 一審で無罪判決も二審で一審に破棄差し戻し。
さいたま市南区太田窪強盗殺人事件 - 無期懲役確定後、足跡が別人だと再審請求。
2013年 さいたま市9歳男児ひき逃げ事件 - 2013年に9歳男児をひき逃げしたとして起訴。一審で無罪判決。
1950年代[編集]
1950年 財田川事件 - 1950年にブローカーに対する強盗殺人を行ったとして起訴。1957年に最高裁で死刑が確定。1984年に再審無罪判決。
1954年 島田事件 - 1954年に女児が誘拐されて殺害された事件。1960年に最高裁で死刑が確定も、1989年に再審無罪判決。
1955年 松山事件 - 1955年に一家4人を殺害したとして起訴された男性に対して1960年に死刑判決が確定。1984年に再審無罪判決。
1970年代[編集]
1972年 山中事件 - 強盗殺人罪で主犯として起訴された男性に一審・二審で死刑判決。しかし、最高裁が二審に差し戻して殺人について無罪判決。18年に及ぶ長期裁判で無罪が確定。 1975年 遠藤事件 - ひき逃げ事件で事件から一年後に男性が起訴。一審、二審で有罪判決も最高裁で逆転無罪判決。13年に及ぶ長期裁判。
1980年代[編集]
1980年 福岡覚醒剤密輸再審事件 - 覚せい剤密輸事件で起訴された男に懲役16年の有罪判決が確定。しかし、共犯とされた人物が証言を翻して再審無罪判決となる。
1981年 石見町女児殺人事件 - 女児が誘拐されて殺害された事件。男性が起訴されるも一審無罪判決で確定。 1985年 板橋強制わいせつ事件 - 少女にわいせつ行為を行ったとして男性が起訴。一審無罪判決も二審で逆転有罪判決。最高裁で再び無罪判決が言い渡された。
2000年代[編集]
2000年 下高井戸放火事件 - 放火をして保険金をだまし取ったとして起訴された事件。一審無罪判決で確定。
2002年 沖縄県南城市未公開株詐欺事件 - 未公開株で詐欺を行ったとして強制起訴された事件。一審、二審で無罪判決を言い渡されて確定。
2004年 引野口事件 - 放火殺人を行ったとして起訴された女性に対して一審で無罪判決で確定。
2008年 大阪府岬町5ヶ月男児虐待死事件 - 男児を死亡させたとして父親が逮捕された事件。父親は起訴されて一審で有罪判決も二審で無罪判決となって確定。
保育サービス利用詐欺事件 - 保育サービスを利用した詐欺事件を行ったとして有罪判決が確定。しかし、詐欺ではなかったという証明の書類が出てきて、再審無罪判決。
2009年 糸島市・福岡市連続放火事件 - 二件の放火事件について女性が起訴。一審では一部有罪判決も、二審で全面的に無罪判決。最高裁で確定。
鹿児島老夫婦殺害事件 - 強盗殺人罪で男性が起訴。死刑を求刑されるも、裁判員裁判で死刑を求刑された事件としては初の無罪判決。検察が控訴するも被疑者死亡で控訴棄却。
2010年代[編集]
2010年 八王子女性暴行事件 - 女性に乱暴をしたとして有罪判決が確定。しかし、目撃者が証言を翻して再審無罪。
2011年 岩木病院車椅子放火事件- 病院で患者が火災により死亡。看護師が起訴されるも一審で無罪判決で確定。
宇都宮東警察署速度違反大量誤摘発事件 - 速度違反で大量の逮捕者・罰金刑を受けた4200件弱の事案が速度計が正しく作動していないことが判明した。
宮崎暴力団ゴルフ場利用詐欺事件 - 身分を偽ったとしてゴルフ場を利用したとして詐欺罪で起訴された暴力団関係者が、一審・二審で有罪判決も最高裁で逆転無罪判決。
2012年 鹿児島市17歳女性強姦事件 - 女性を強姦したとして男性が起訴された事件。一審で有罪判決が出るも、検察側のDNA鑑定できなかったとするDNA型を弁護側が再鑑定で検出して被告と別人だという結果がでたことで二審で逆転無罪判決。検察は上告せずに確定。
大阪府泉大津市コンビニエンスストア1万円窃盗事件 - コンビニエンスストアで発生した窃盗事件。証拠とされた指紋などに疑問があり、一審無罪判決で確定。
東京都葛飾区立小学校児童強制わいせつ事件 - 小学校で女児にセクハラをしたとして教師が起訴された事件。一審、二審で無罪判決。
広島市東区介護施設放火殺人事件 - 介護施設の入居者が焼死した事件。働いていた職員が逮捕されるも一審無罪判決で確定。
2013年 大阪市東淀川区下新庄仕出し弁当店菊屋強盗殺人未遂事件 - 弁当屋で働いていた女性が刺されて現金を奪われた強盗殺人未遂事件。男性が逮捕されるも、防犯カメラの映像が不鮮明などとして一審で無罪判決が出て確定。