▼勝負の人生である。
何に勝つのか?
その究極は「自分自身である」だろう。
勝負に挑むのは誰か。
これも「自分自身」である。
「わが最高峰に挑み。自分自身が勝利する」
これが人生の目的であり、人生の正しい勝利の姿である。
人間が人間として勝利した姿である。
自分自身に生き抜く姿は気高いものとなるだろう。
▼<明確な目標>が勝利への第一歩。
飛躍の年へ向かう。
▼<決意即行動>で挑戦を開始する。
率先垂範の勢いが栄光への偉大な力となる。
並び 9-3-4 5-1 2-7 6-8
レース評
S班の吉田がパワフルな自力戦で他を圧倒。
鈴木−稲村でガードだ。破壊力のある伊藤に三谷の中近勢が逆転のセット。
1番人気 9-3(2.0倍)
2番人気 3-9(3.3倍)
多くの競輪ファンは、9番吉田 拓矢選手と3番鈴木 竜士選手の同期(107期)対決で車券は決着すると期待しただろう。
期待値はオッズにそのまま反映されるものだ。
だが、常に競輪ファンたちの願いが裏切られるのが、競輪。
特に盲点なのは、ラインの3番手不利の定説。
そこで、繰り返すがミスター競輪と評された中野浩一さんは、現役時代に3番手捲りを提唱していた。
番手有利、3番手不利とされた競輪の常識を覆したのだ。
その意味で、9-3-4の並びでも、9-3と同様に9-4の車券も予想されて当然。
しかし、3番人気9-7(15.3倍)4番人気9-1(15.8倍)であり、ラインの9-4は18番人気に。
まさに、3番手不利という思い込みが競輪ファンたちに刷り込まれている結果の表れ。
輪太郎は出目作戦から9-3の隣り目の9-2と9-4を押さえていた。
<本命の出目の隣りに女神が微笑んでいる>―の実践である。
それを信じる者が救われたと言えるだろうか・・・。
9-4 8,200円(18番人気)
9-4-5 15万0,660円(154番人気)
予 想 |
着 順 |
車 番 |
選手名 | 着差 | 上り | 決ま り手 |
S / B |
勝敗因 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
◎ | 1 | 9 | 吉田 拓矢 | 12.6 | 逃 | B | 強烈カマシ | |
2 | 4 | 稲村 好将 | 8車身 | 12.9 | 差 | 前遅れ差す | ||
▲ | 3 | 5 | 木村 弘 | 1/4車輪 | 12.8 | 叩かれ前追 | ||
注 | 4 | 1 | 内藤 宣彦 | 3/4車輪 | 12.7 | 目標に続く | ||
5 | 8 | 吉永 好宏 | 1車身 | 12.5 | 目標と一緒 | |||
△ | 6 | 7 | 三谷 将太 | 微差 | 12.4 | 目標共倒れ | ||
○ | 7 | 3 | 鈴木 竜士 | 1/2車輪 | 13.2 | S | 徐々に離れ | |
8 | 6 | 藤原 俊太郎 | 1車身 | 12.7 | 6番手不発 | |||
× | 9 | 2 | 伊藤 裕貴 | 4車身 | 13.0 | 失敗8番手 |
戦い終わって
木村弘が先行態勢に入り人気の吉田拓矢は7番手となったが、打鐘の4コーナーから仕掛けると全然違うスピードで前団を飲み込み1着ゴール。
「SSになって初めての1着だしホッとしました。バックの風をあびて木村さんも緩めた感じだし、そこを逃さず行けてよかったです。緩んだところで行けたし悪くはないんですけど、シューズのサンがしっくりきていないので修正したい。サンはグランプリシリーズからまた換えたんですけど『はいり』がちょっと悪いので…。まだ自分は全然実力が伴っていないので、もっとSSに見合う選手になれるように努力していきたい」。
吉田にマークしていた鈴木竜士は付きバテして、この後ろから稲村好将が伸びて2着。
「いや~強烈でしたね。あそこで構えないところがSS。自分は鈴木君にもビリビリして付いていたくらいだし、もしぴったり付かれていたらいなかったと思う。今回は番組さんが気をつかって本線の番組に入れてくれているので、いい緊張感で走れています。調子の方も最近の中では抜群にいいです」。
中団の木村弘が稲村に続く形で3着。
「結果的に4着狙いの競走になってしまいましたが、内藤さんと2人で上がれたのでツイていますね。平面1周で行こうと思ったら、力の差で行かれちゃいました。あんなにスピードの違うカマシを打たれたのは初めて。記念の準決は初めてなので、明日は思い切って仕掛けたい」。
競輪場の門に入る時、出て行く人が多いことに輪太郎は気付いた。
過去の経験から「レースが荒れいるな」と悟る。
つまり、車券が的中しない競輪ファンの多くが退散する姿を見たのだ。
案の定、競輪の専門新聞やスポーツ新聞が捨てられていた。
スマホでは青競新聞の予想を見ることができるが、新聞の方が見やすいので捨てられた新聞を手にする。
輪太郎が競輪場に着いた時に、7レースがスタートしていた。
結果は、大穴となる。
だが、3レースが9-5で4レースが9-7。
さらに6レースが4-9。
出目作戦が適用される流れであったのだ。
9番絡みの車券が出るシグナル!
実は96で過去に100万円を超える払い戻しを経験しており、96は忘れられない出目の一つとなる。
<7レース前に競輪場に到着していたら・・・>ととても悔やまれた・
1番人気 1-9(5.9倍)
2番人気 1-3(8.8倍)
3番人気 3-5(9.4倍)
並び 1-9 6-2 5-3 4-7-8
レース評
雨谷に期待だ。シビアな位置取りからタテに踏む。伊藤−不破の中部セットは強力だし、阿部に乗る小橋も展開一つで浮上。
1番人気 1-9(5.9倍)
2番人気 1-3(8.8倍)
3番人気 3-5(9.4倍)
予 想 |
着 順 |
車 番 |
選手名 | 着差 | 上り | 決ま り手 |
S / B |
勝敗因 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
△ | 1 | 9 | 柴田 洋輔 | 12.6 | 差 | 捲乗り一気 | ||
2 | 6 | 藤原 俊太郎 | 1/8車輪 | 12.5 | ク | 1着マーク | ||
○ | 3 | 5 | 伊藤 裕貴 | 1/2車身 | 12.3 | 後手も大外 | ||
▲ | 4 | 2 | 木村 幸希 | 1/2車輪 | 12.4 | S | 直線伸欠き | |
◎ | 5 | 1 | 雨谷 一樹 | 3/4車身 | 12.9 | 捲るも失速 | ||
× | 6 | 3 | 不破 将登 | 1/2車身 | 12.3 | 目標が後手 | ||
注 | 7 | 7 | 小橋 秀幸 | 2車身 | 13.0 | 捲り張れず | ||
8 | 4 | 阿部 架惟都 | 3/4車身 | 13.3 | B | 雨谷捲られ | ||
9 | 8 | 小笠原 昭太 | 大差 | 14.4 | ライン一緒 |
最周回は1-9-6ー2の並びとなる。
立川競輪場の長い直線先行した1番は、逃げねばれなく大穴に。
戦い終わって
打鐘から逃げた武田亮が石口慶多の捲りを自ら持っていって前団は混戦。失敗して後方になった格清洋介が体勢を立て直して捲り切った。「1着でいいスタートは切れましたが、結果オーライなだけで、本当は飛んでいる展開。1回前に出たのに後ろになったのは反省です。今期のS級はがむしゃらなところを見せつつ、うまく考えながら走っていきたい」。
格清を追いかけた近藤保が2着に入る。「細切れ戦だったので並びと出していい人だけ考えて走ろうと話していた。自分は落車を見てしまい、3コーナーで口が空いて遅れてしまった。それがなければもうちょっといい勝負ができたと思う。体の感じはいつも通りで、良くも悪くもないです」。
捲られた武田亮が粘りに粘って3着。「組み立てはあの通り。石口さんとやり合ったときにけっこう脚を使っちゃって、バックではもう踏み直せなかった。自分の脚がなくてああいう横の動きになって、純粋な力勝負ができなかった。後ろの河村さんも失格だし申し訳ないですね」。
極寒の冬も必ず、温暖な春になる。
だが、極寒の中で、自死する人たちがいる。
<我慢>ができなかったのであろう。
赤岩吾妻は「我慢ができない子」だと親からも回りの人たちからも言われたが、開き直っていたとも言える。
<学校が面白くない>と不登校になる。
母親の財布から金をくすねる。
そして、一人街中を歩き回る。
警官に補導されたこともある。
近所の5歳の雄二を連れ出して、蒲田の映画館を出た時に、怪しまれて警官に呼び止められたのである。
雄二はいわゆる知恵遅れだった。
保護者として、母親は呼び出され息子の吾妻と雄二を蒲田の警察に引き取りに行く。
吾妻は警官に雄二を弟と偽っていた。
他人様の子どもまで連れ回まわっていたで、母の茂子の怒りな収まらない。
多摩川の土手まで連れて行き吾妻を殴り、蹴りする。
吾妻は「泣かない子」と言われてきた。
母親の鉄拳制裁にも憮然として絶えた。
「何てしぶいの。死んでしまえ!」最後は土手の下へ蹴り倒す。何回転もして吾妻は土手下まで落ちる。
一部始終を目撃した雄二は、泣きもしないで、ただ呆然するばかりだった。
父親の和也は、娘の明子を溺愛していた。
父から吾妻は怒られた経験がなかった。
それがむしろ、不可思議に想われたのだ。
久しぶりに午前5時からの早朝散歩に付き合う。
スマホで確認する気温は2℃であるが、風は強いので一層寒さが応えた。
箱根駅伝の映像と浅草の映像を二人に見せる。
「戸塚まで行ったんだ」と驚く。
西田さんが突然「あれは何んだ?!」と北の空を見上げ指をさす。
「今の見た?」
「はい、見ました」
ほんの一瞬であるが、3人が流星を見たのだ。
「驚いたね、火のたまのようにすーうっと流れて。この前みた流星群の流れ星より大きかったよ」と西田さんが振り返る。
猫のタマが珍しく後に着いてきた。
気まぐれで、途中で居なくなるのに今日は寒さの中を走り回っていた。
▼子どもたちにとって、教育は民族の誇りを守るとともに、不条理な現実から脱出して未来を開くための大事な手段なのです。
ネパール南部のタライ平原にあるブータン難民キャンプ―(現地)人間としての触れ合いは、自分が苦しい状況になった時に、ふと思い出し、前に進む力となっています。
▼SDGs(持続可能な開発目標)ができた背景には、このままでは地球の豊かさを将来につないでいけない、という危機感がありました。
SDGs以前に掲げてきた世界目標理論といのは、国が豊かになれば、滴が垂れるように弱い立場の人々も豊かにになる、というものでした。
しかし長年の経験から、「これは真実でないことが分かりました。
豊かな人はどんどん豊になり、取り残される人は、ますます取り残されていったからです。
こうした教訓を踏まえて、弱い立場にある人の存在を初めから念頭に置いて、世界目標を設定することになったのです。
女性、若者、先住民、障がい者、高齢者などあらゆるグループの人たちを巻く込んで、意見を吸い上げました。
また、1000万人を超える世界中の人たちにアンケート調査を行い、そそぞれが考える重要課題を集めました。
その集大成として採択されたのが、「持続可能な開発のための2030アジェンダ」という文書です。
この大きな文章の中で、17の目標として示されているのがSDGsです。
国連広報センター所長 根本かおるさん
旧姓、曽根(そね)。
出身校 東京大学法学部
コロンビア大学国際公共政策大学院
1986年、テレビ朝日に入社しアナウンサー・記者を務める。
1996年、テレビ朝日を退職し国連難民高等弁務官(UNHCR)事務所に15年間勤務。2012年にフリージャーナリストとして活動後、東京国際連合広報センター所長を務める。