競輪に絶対がない。
そのとおりなのだ。
土浦の品田さんは、27歳から競輪を始めて、今年で50年。
この日は、30万円を持参して、11レースと12レースに挑戦した。
まず、11レースに10万円。
並び 2-7-9 6-1-8 9-3-5
レース評
自分のスタイルを確立した吉田は引き続き好調。主力分散のここなら文句なしの◎だ。続く武藤も堅実巧者で両者のワンツー。
2-7(1.6倍)
2-3(7.4倍)
2-7に10万円投じる。
結果
3-7 7,630円(13番人気)
3-7-5 7万3,970円(80番人気)
予 想 |
着 順 |
車 番 |
選手名 | 着差 | 上り | 決ま り手 |
S / B |
勝敗因 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
× | 1 | 3 | 村上 博幸 | 14.7 | 差 | 絶好の番手 | ||
○ | 2 | 7 | 武藤 龍生 | 3/4車輪 | 14.1 | 捲 | S | 前落車捲る |
▲ | 3 | 5 | 北野 武史 | 3/4車輪 | 14.6 | 先手3番手 | ||
注 | 4 | 9 | 高久保 雄介 | 1/2車輪 | 14.9 | B | 突張り末欠 | |
5 | 4 | 大澤 雄大 | 3/4車身 | 14.1 | 前捲り上げ | |||
6 | 8 | 石塚 孝幸 | 1/4車輪 | 14.3 | ライン一緒 | |||
7 | 6 | 蒔田 英彦 | 1車身 | 14.7 | 叩けず中団 | |||
◎ | 落 | 2 | 吉田 拓矢 | 1角落車し | ||||
△ | 失 | 1 | 渡邉 豪大 | 内降り失格 |
戦い終わって
後攻めの高久保雄介が打鐘過ぎに斬って、そのまま先行。人気の吉田拓矢は1センター付近で石塚孝幸の後輪に前輪が接触して落車。高久保の先行を利した村上博幸が抜け出し一着。「後攻めになるのは想定内。高久保も「あの展開では引けないですよ」と言ってたけど、たしかにホームで南関勢を出したら吉田(拓矢)の展開になっちゃいますからね。しっかり練習できたのもあるけど、鎖骨のプレートを抜いて可動域が広がって体の状態は良くなってます。あとはハンドル周りをいじって更に良くなってくれれば」。
二着には落車した吉田から切替えて捲った武藤龍生。「焦ったけど、後ろに大澤(雄大)さんも付いてるし必死で踏んでいきました。地元戦はいつも気合が空回りするけど、今回はそういった事なく走れてます」。
三着には京都勢を追った北野武史が入る。「余裕はあったけど、最後のコース取りが良くなかった。4、5着かと思ったら三着とは。とにかく勝ち上がれて良かった」。
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そして、12レースに20万円を投じた。
7-2-9 4-1-6 3-5-8
レース評
平原は誰もが認めるスーパースター。後輩の森田を好きに走らせ「格上の鋭さ」を披露する。頭は不動で相手探しのレースだ。
2-7(2.3倍)
2-1(4.9倍)
土浦の品田さんは、11レース、絶対の本命と期待された、吉田 拓矢 選手のまさかの落車で、10万円を失う。
失った2-7レースの2-7の車券を悔しいを込めてに握り占めていた。
そして、同じ2-7の出目を追いかけたのだ。
2-7に20万を賭けたのだ。
もしも、車券が外れたら、半年は競輪を止めるとまで覚悟して・・・。
だが、11レースの2番の落車に次いで、7番の森田 優弥選手がまさかのの車体故障!
「こんなことは、50年の競輪歴で初めて!」と土浦の品田さんが利根輪太郎に言う。
「残念でしたね」と輪太郎は慰め言葉をかけた。
実は、輪太郎は2-1-9の車券を2000円持っていたのだ。
結果
2-1 490円(2番人気)
2-1-9 1,760円(5番人気)
予 想 |
着 順 |
車 番 |
選手名 | 着差 | 上り | 決ま り手 |
S / B |
勝敗因 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
◎ | 1 | 2 | 平原 康多 | 14.3 | 差 | 切替え一気 | ||
× | 2 | 1 | 渡部 幸訓 | 3/4車輪 | 14.8 | 差 | ハコ仕事も | |
△ | 3 | 9 | 志村 太賀 | 3/4車身 | 14.3 | S | 平原を追走 | |
注 | 4 | 3 | 原口 昌平 | 3/4車身 | 14.7 | 捲り張られ | ||
5 | 4 | 小原 丈一郎 | 1/2車身 | 15.2 | B | 叩き末欠く | ||
▲ | 6 | 5 | 佐々木 則幸 | 微差 | 14.4 | 割り込まれ | ||
7 | 8 | 濱田 浩司 | 3/4車輪 | 14.3 | 前遅れ一緒 | |||
8 | 6 | 金成 和幸 | 2車身 | 15.1 | 前団飲まれ | |||
○ | 故 | 7 | 森田 優弥 | 車体故障し |
戦い終わって
初手で中団を取った北日本ライン。後ろ攻めの原口昌平が斬った上をすかさず叩いて果敢に主導権取り。しかし、7番手から森田優弥が猛然と巻き返すが、接触し車体故障に。ここで森田マークの平原康多は切り替えて原口昌平の後ろを確保。原口が捲りを放つと渡部幸訓がキツイブロック。しかし、原口に乗った平原が番手から抜け出す渡部に踏み勝ち連勝ゴール。3着は平原を追った志村大賀が入った。
平原は「森田が接触して自分も落ちたと思いました。そこで落車をしなかったのが一番ですね。後ろに太賀がいるには分かっていたので、最後は気持ちで無我夢中に踏みました。ファンの声援が凄くて後押しになっている」。
渡部は「作戦は関東の後ろから。森田君が来るタイミングとか全て作戦通りだったけど、もう少し待ってから踏めば良かったかな。原口君を処理してからは平原さんが来るには分かっていた。小原君を残せていたら最高でしたね」。
志村は「森田が車体故障をしてからは全部平原さん任せ。落車してもいいからしっかり付いて行こうと。心中するつもりで付いていたし、準決へ行けたのは良かった」。