映画 悪魔の沼

2022年01月18日 23時20分33秒 | 新聞を読もう

1月18日午前5時からCSテレビのムービープラスで観た。

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ストーリー

テキサスの小さな町。クララ(ロバータ・コリンズ)は、ミス・ハッティ(キャロリン・ジョーンズ)の淫売宿を追い出されて、スターライト・ホテルに部屋をとる。

崩れかかった建物のそばにある沼にはアフリカ産の鰐(クロコダイル)が棲息していた。

クララが淫売宿から来たと知ると、ホテルの主人ジャッド(ネヴィル・ブランド)は怒り出し鋤で殺して死体を沼になげ入れる。鰐は大きな顎をあけ死体に食いつく。

ロイ(ウィリアム・フィンリー)とフェイ(マリリン・バーンズ)の夫婦が、娘アンジー(カイル・リチャーズ)をつれてやってくる。ペットの犬を鰐に食われたショックでアンジーは半狂乱となり、部屋に運び入れ落ち着かせる。

ハーヴェイ(メル・フィーラー)とリビー(クリスティン・シンクレア)父娘が、娘のクララを捜し求めてやってくる。ジャッドはクララが来たことを否認し淫売宿に行って見ろと示唆する。ハーヴェイは警察に行き、保安官ドワイト・マーティン(スチュアート・ホイットマン)の案内で、ミス・ハッティの淫売宿にゆくが、ここでも否認される。疲れたハーヴェイは1人ホテルに戻る。

動顛していたロイはショットガンで鰐を射殺しようとする。ジャッドは、「やめてくれ」という頼みをきいてくれぬと知ると、大鎌をロイの首すじにぶち込む。ベランダの手すりをぶちやぶったロイの身体は鰐によって沼に引きづられてゆく。

バス・ルームにいたフェイを襲って縛りあげ、それを見たアンジーを大鎌を持って追い廻す。アンジーは縁の下に逃げこむ。彼女の助けを求める声を聞いたハーヴェイが、耳をすましていると、ジャッドの大鎌が首にくい込む。ぐいぐい力を入れるジャッドとのたうつハーヴェイ。

彼の死体も沼のなかに投げ入れられる。土地の若者バック(ロバート・イングランド)が恋人リネットを連れてやってき、部屋にひきこもり、愛撫を始める。が、フェイのたてる音にムードをこわされたバック。

外に出て見ると少女の叫び声を聞きつけ、出所を調べていると、ジャッドに沼につきおとされる。

リネットは大鎌を手にしたジャッドに追われるがからくも逃げきる。ホテルに戻ったリビーは縛られているフェイを自由にしてやる。ジャッドは鰐を縁の下に入れ、フェイを追い重傷を負わせる。逃げまわったアンジーは金網をのぼる。

彼女を落そうと金網をゆらすジャッドを瀕死のフェイが沼につき落す。アンジーは無事たすかる。

解説

ホテルを訪れた客をつぎつぎに残虐な方法で殺害し、ペットの鰐に食わしていた男の話。

製作はマーディ・ラスタム、監督は「悪魔のいけにえ」のトビー・フーパー、脚本はアルヴィン・L・ファスト、マーディ・ラスタム、撮影はロバート・カラミコ、音楽はトビー・フーパー、ウェイン・ベルが各々担当。出演はネヴィル・ブランド、メル・ファーラー、スチュアート・ホイットマン、マリリン・バーンズ、ウィリアム・フィンレイなど。

1976年製作/91分/アメリカ
原題:Death Trap
配給:日本ヘラルド映画

悪魔の沼Eaten Alive)は、1977年アメリカ映画

悪魔のいけにえ』のトビー・フーパーハリウッドに進出した第1作目。1930年代テキサス州で起こったジョー・ボール事件をモチーフに作られている。

ストーリー 

家出娘の新人売春婦クララ(ロバータ・コリンズ)は、客のバック(ロバート・イングランド)とトラブルになり、雇い主のハッティ(キャロリン・ジョーンズ)から売春宿を追い出される。

行く当ての無いクララを気の毒に思った宿の従業員ルビー(ベティ・コール)は彼女に現金を渡し、その夜は近くに建つモーテル「スターライト・ホテル」に泊まるよう勧める。

そしてルビーはクララに売春宿から来たことはモーテルの主人には言うなと忠告する。

「スターライト・ホテル」は義足の男ジャッド(ネヴィル・ブランド)が経営する古いモーテルで、建物に隣接する沼にはワニが飼われていた。

ジャッドは泊まりにきたクララを部屋へ案内するが、彼女が売春婦であることを見破ると関係を求めてくる。彼はクララを抱きしめ、ブラウスを引き裂くが激しく抵抗され、二人は階段を転がり落ちる。

ジャッドは必死に逃げようとするクララを鋤で刺し、瀕死の彼女を沼へ投げ入れてワニの餌食にする。

続いて旅行中の若い夫婦の車がモーテルの前に停まる。夫のロイ(ウィリアム・フィンレイ)がトイレを借りに行き、妻のフェイ(マリリン・バーンズ)と幼い娘アンジー(カイル・リチャーズ)も車から降りる。フェイたちが眼を離した隙にペットの犬がワニに喰われ、半狂乱となった娘を落ち着かせるために一家は部屋をとる。

その直後、クララを探しに来た父ハーヴェイ(メル・フェラー)と姉リビー(クリスティン・シンクレア)が、部屋をとりに来る。ジャッドはクララの写真を見せられるが知らないと言われ、親子は保安官を訪ねに町へと向かう。

トイレから戻ったロイは、ジャッドの説得を無視して飼い犬を襲ったワニを銃で射殺しようとしたところ、ジャッドに襲われ、ワニの餌食にされる。

一方、何も知らないフェイは、娘が落ち着いたので一人浴室へと向かう。フェイが浴室に入るのを知ったジャッドは次第に彼女への欲情を強め、とうとう浴室に侵入して中にいた彼女をシャワーカーテンと縄で縛りあげる。

悲鳴を聞いて駆けつけたアンジーは暴行される母親を目撃、半狂乱で父親を呼びに出て行く。

アンジーは追ってくるジャッドから逃れるため縁の下に逃げこむが、彼は縁の下の入口を施錠し彼女を閉じ込める。

フェイは後ろ手に縛られながらも浴室を脱出するが、戻って来たジャッドにつかまり、今度は部屋に監禁される。ジャッドは縁の下のアンジーを引きずり出そうとするが、保安官の車に送られたハーヴェイがモーテルに戻ってきたので、一度はあきらめる。

建物に近づいたハーヴェイはアンジーの声に気づくが、ジャッドに襲われ、沼のワニにの餌食にされる。

続いてバックが恋人のリネット(ジャナス・ブリス)を連れてモーテルに来る。ジャッドの制止も聞かず、バックは強引に部屋をとり、恋人を連れ込む。

別室ではベッドに縛られているフェイが、縄をほどこうと必死にもがいている。ジャッドは監禁している女の存在を隠すため、彼女の悲鳴とベッドのきしむ音をラジオの音量でかき消そうとする。

騒音でムードを壊されたバックが外に出ると、幼女の叫び声が聞こえ、声のする所を調べようとするが、ジャッドに沼につき落とされワニに喰い殺される。

その様子を目撃したリネットは悲鳴を上げて外に逃げ出す。彼女は森の中に逃げてジャッドの追跡を撒き、偶然通りかかった車に助けを求めて無事に逃げ切る。

モーテルに戻ってきたリビーは、部屋の中から女の呻き声と物音を聞きつける。不審に思ってモーテル内を調べたところ、下着姿でベッドに縛りつけられて泣き叫ぶフェイを発見し、ただならぬ事態が起こっていることを知る。リビーはフェイの手足の縄を解いた後、二人でハーヴェイとアンジーを捜しに1階に下りるが、戻ってきたジャッドに遭遇する。彼は逃げ惑う二人を追いかけ、大鎌でフェイに切りつけて額と太ももを負傷させ、さらに彼女を2階から1階へ突き落し重傷を負わせる。

さらにジャッドは沼から縁の下へワニを誘導してアンジーを襲わせる。アンジーは縁の下を脱出して金網を登ろうとするが、ジャッドがは彼女を沼に落とすために金網を揺らす。その時、彼は瀕死のフェイによって沼へ突き落され、ワニにくわえられて水中に引き込まれていく。アンジーら三人は、駆けつけた保安官のマーティン( スチュアート・ホイットマン)に保護される。そして水面にはジャッドの義足が浮かぶ。

制作

野外ロケ中心の『悪魔のいけにえ』に対し、「悪魔の沼」は一部のシーンを除き、大半がセットで撮影されている。 トビー・フーパーの他にも、『悪魔のいけにえ』の主要スタッフ・キャストが本作に携わっており(脚本:キム・ヘンケル、出演:マリリン・バーンズ)、前作からのオマージュが随所に見られる。 また、キャシー・ヒルトンの娘であるカイル・リチャーズが子役として参加している。 さらに、フーパー自身も通りかかった車の運転手役でカメオ出演している。

トリビア

その他

  • 1978年度第7回パリ国際ファンタスティックSF映画祭 黄金の一角獣賞、主演男優賞(ネヴィル・ブランド)受賞作品

DVD

悪魔の沼』(あくまのぬま、Eaten Alive)は、1977年アメリカ映画。『悪魔のいけにえ』のトビー・フーパーハリウッドに進出した第1作目。1930年代テキサス州で起こったジョー・ボール事件をモチーフに作られている。

ストーリー 

家出娘の新人売春婦クララ(ロバータ・コリンズ)は、客のバック(ロバート・イングランド)とトラブルになり、雇い主のハッティ(キャロリン・ジョーンズ)から売春宿を追い出される。行く当ての無いクララを気の毒に思った宿の従業員ルビー(ベティ・コール)は彼女に現金を渡し、その夜は近くに建つモーテル「スターライト・ホテル」に泊まるよう勧める。そしてルビーはクララに売春宿から来たことはモーテルの主人には言うなと忠告する。「スターライト・ホテル」は義足の男ジャッド(ネヴィル・ブランド)が経営する古いモーテルで、建物に隣接する沼にはワニが飼われていた。

ジャッドは泊まりにきたクララを部屋へ案内するが、彼女が売春婦であることを見破ると関係を求めてくる。彼はクララを抱きしめ、ブラウスを引き裂くが激しく抵抗され、二人は階段を転がり落ちる。ジャッドは必死に逃げようとするクララを鋤で刺し、瀕死の彼女を沼へ投げ入れてワニの餌食にする。

続いて旅行中の若い夫婦の車がモーテルの前に停まる。夫のロイ(ウィリアム・フィンレイ)がトイレを借りに行き、妻のフェイ(マリリン・バーンズ)と幼い娘アンジー(カイル・リチャーズ)も車から降りる。フェイたちが眼を離した隙にペットの犬がワニに喰われ、半狂乱となった娘を落ち着かせるために一家は部屋をとる。

その直後、クララを探しに来た父ハーヴェイ(メル・フェラー)と姉リビー(クリスティン・シンクレア)が、部屋をとりに来る。ジャッドはクララの写真を見せられるが知らないと言われ、親子は保安官を訪ねに町へと向かう。 トイレから戻ったロイは、ジャッドの説得を無視して飼い犬を襲ったワニを銃で射殺しようとしたところ、ジャッドに襲われ、ワニの餌食にされる。

一方、何も知らないフェイは、娘が落ち着いたので一人浴室へと向かう。フェイが浴室に入るのを知ったジャッドは次第に彼女への欲情を強め、とうとう浴室に侵入して中にいた彼女をシャワーカーテンと縄で縛りあげる。悲鳴を聞いて駆けつけたアンジーは暴行される母親を目撃、半狂乱で父親を呼びに出て行く。アンジーは追ってくるジャッドから逃れるため縁の下に逃げこむが、彼は縁の下の入口を施錠し彼女を閉じ込める。

フェイは後ろ手に縛られながらも浴室を脱出するが、戻って来たジャッドにつかまり、今度は部屋に監禁される。ジャッドは縁の下のアンジーを引きずり出そうとするが、保安官の車に送られたハーヴェイがモーテルに戻ってきたので、一度はあきらめる。建物に近づいたハーヴェイはアンジーの声に気づくが、ジャッドに襲われ、沼のワニにの餌食にされる。

続いてバックが恋人のリネット(ジャナス・ブリス)を連れてモーテルに来る。ジャッドの制止も聞かず、バックは強引に部屋をとり、恋人を連れ込む。別室ではベッドに縛られているフェイが、縄をほどこうと必死にもがいている。ジャッドは監禁している女の存在を隠すため、彼女の悲鳴とベッドのきしむ音をラジオの音量でかき消そうとする。

騒音でムードを壊されたバックが外に出ると、幼女の叫び声が聞こえ、声のする所を調べようとするが、ジャッドに沼につき落とされワニに喰い殺される。その様子を目撃したリネットは悲鳴を上げて外に逃げ出す。彼女は森の中に逃げてジャッドの追跡を撒き、偶然通りかかった車に助けを求めて無事に逃げ切る。

モーテルに戻ってきたリビーは、部屋の中から女の呻き声と物音を聞きつける。不審に思ってモーテル内を調べたところ、下着姿でベッドに縛りつけられて泣き叫ぶフェイを発見し、ただならぬ事態が起こっていることを知る。リビーはフェイの手足の縄を解いた後、二人でハーヴェイとアンジーを捜しに1階に下りるが、戻ってきたジャッドに遭遇する。彼は逃げ惑う二人を追いかけ、大鎌でフェイに切りつけて額と太ももを負傷させ、さらに彼女を2階から1階へ突き落し重傷を負わせる。

さらにジャッドは沼から縁の下へワニを誘導してアンジーを襲わせる。アンジーは縁の下を脱出して金網を登ろうとするが、ジャッドがは彼女を沼に落とすために金網を揺らす。

その時、彼は瀕死のフェイによって沼へ突き落され、ワニにくわえられて水中に引き込まれていく。アンジーら三人は、駆けつけた保安官のマーティン( スチュアート・ホイットマン)に保護される。そして水面にはジャッドの義足が浮かぶ。

キャスト

役名 俳優  
ジャッド ネヴィル・ブランド  
ハーヴェイ メル・フェラー  
マーティン保安官 スチュアート・ホイットマン  
フェイ マリリン・バーンズ  
ロイ ウィリアム・フィンレイ  
アンジー カイル・リチャーズ  
バック ロバート・イングランド  
リビー クリスティン・シンクレア  
ハッティ キャロリン・ジョーンズ  
クララ ロバータ・コリンズ  
ルビー ベティ・コール  
リネット ジャナス・ブリス  
スヌーピー(犬) スクルフィー  

 

制作

野外ロケ中心の『悪魔のいけにえ』に対し、「悪魔の沼」は一部のシーンを除き、大半がセットで撮影されている。

 トビー・フーパーの他にも、『悪魔のいけにえ』の主要スタッフ・キャストが本作に携わっており(脚本:キム・ヘンケル、出演:マリリン・バーンズ)、前作からのオマージュが随所に見られる。

また、キャシー・ヒルトンの娘であるカイル・リチャーズが子役として参加している。 さらに、フーパー自身も通りかかった車の運転手役でカメオ出演している。

1978年度第7回パリ国際ファンタスティックSF映画祭 黄金の一角獣賞、主演男優賞(ネヴィル・ブランド)受賞作品

さすがにチェーンソーと比べると、大鎌では物足りない。おまけに、宿屋の主人は自分の右足をワニに食われて義足なので、動きが鈍いところが襲われるという恐怖感が少ないのかもしれません。それでも、小さな女の子がずっと床下で逃げ回っている様子はハラハラドキドキものでした。スケベなロバート・イングラムも早く助けてやれよ!と祈るような気持ちに・・・

 冒頭でそのロバート・イングラムが売春宿にやってきた女の子を襲うシーンがあるのですが、「名前はバック・・・」という台詞はそのまま『キル・ビル』でオマージュされているところだ。思わずニヤリとしてしまいました。そのバックさん。売春宿では2人の女の子をあてがわれたのに、その日のうちにガールフレンドとまた・・・飼われていたワニの食欲も凄いものだったけど、バックさん色狂いも激しすぎます。

 猟奇殺人の犯人の性格は『悪魔のいけにえ』と違い、どちらかというと『サイコ』風。しかし風貌は猟奇的だった。

 
 
 

 

 

     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     

 


映画 下女

2022年01月18日 22時56分02秒 | 社会・文化・政治・経済

下女 (Hangul: 하녀, Hanja: 下女, Hanyeo) は 1960年に公開されたモノクロ韓国映画。監督は金綺泳

出演者は金振奎イ・ウンシム朱曾女嚴鶯蘭 。この映画はKoreanfilm.orgで、「これまでの韓国映画のトップ3の1つ」に選ばれた[3]。金綺泳の「女シリーズ」三部作の最初の映画であり、『水女』と『火女'82』がそれに続いた。

2010年にイム・サンス監督によって『ハウスメイド』としてリメイクされた。『下女』はポン・ジュノ監督の『パラサイト 半地下の家族』にも大きな影響を与えた。

下女
The Housemaid
The Housemaid (1960).jpg

映画 下女

1月17日午前3時~CSテレビムービープラスで観た。
韓国映画『下女(1960年)』感想 – 韓国のヒチコック、見れる機会に見ておくのがおすすめ

<label class="toc-title" for="toc-checkbox-1">目次</label>

下女 あらすじ

下女 DVD

紡績工場の音楽部の講師であるトンシク(キム・ジンギュ)は、女工のカク・ソニョンから恋文をもらう。

しかしトンシクはそれを寄宿舎の管理にに知らせたため、ソニョンは仕事をクビになる。

一方、ソニョンに手紙を書くようそそのかしたチョ・ギョンヒは、ピアノのレッスンを受けることを口実にトンシクの家に出入りするようになる。

トンシクの家は、新築のお金を稼ぐため、ミシンの仕事で無理をし過ぎた妻が過労で倒れる。

ギョンヒは友人であるミョンジャを下女に紹介するが、ミョンジャは自分が妻の座に座ろうと画策する。

下女 感想

2010年のイム・サンス監督のハウスメイドの原作である本作。

韓国映画100選の中でも、韓国の名だたる映画評論家のベスト1とされている作品だ。

これは見ておかないと!と思い探していたが、運よく見ることができた。

今作品の監督、キム・ギヨン監督は、韓国のヒチコックともいわれ、日本でいうと今村昌平監督のような歴史に名を遺す名監督だ。

この映画が作られたのは1960年。今見るとそれほど奇抜なストーリーでもないが、当時は画期的であり、演出も天才としかいいようがないそうだ。
自分は映画のことはあまり詳しくないので多くを語れないが…

2010年のハウスメイドと比較すると、だいぶストーリーは違う。
ハウスメイドは富豪の家だったが、下女の場合は中流階級の家だ。

奥さんが夜なべをしやっとの思いで建てた二階建ての新築、町内でははじめてテレビを買った家。
ぎりぎりの経済状況でメイドを雇ったのだ。

この映画も、階段が格差の象徴的に使われている。

ハウスメイドは完全に身分の差が歴然としていたが、本作はそうでもない。
下女はぐいぐい調子に乗ってくる。

それにしても、この映画の主人公、トンシクはモテモテである。
モテるというのは、一見良さそうに思えるが、実はかなり面倒くさい。
好きでもない人間に一方的に惚れられるのは、迷惑きわまりない、ましてや妻帯者だ。

しかし、トンシクはアホである。
誘惑にのってやっちゃうんである。
こっこが男のバカなところだということがこの映画のテーマであるが、女とて同罪である。

イケメンだから仕方ないんだとか、美人だからしょうがないんだとか、そういう地獄。
男は地位を失い、女は自分の命(と、命と同等の我が子)を失う。

この映画の場合、下女ミョンジャがあまりにも恐ろしすぎて、男が一方的に被害者のようにも思えるが、ハウスメイドの場合は男が一方的に悪いように描かれる。

この映画は、ラストで全員悲劇に陥るが、ハウスメイドは、メイド以外何事もなかったかのように家族は無傷だ。

2010年の作品のほうが、貧富の格差が広がっていることも象徴しているんだろうか?

下女の場合は、白黒映像であるし、古く、自分は当時の韓国映画をまだ全く見たことがないので、この映画がどのくらい革新的なのかはわからないが、いくつかの独特な画面遷移(画面がひねったようになって次のシーンにうつる)など、素人目にも印象的な箇所がいくつもあった。

下女が窓の外でにらんでいる姿などはほとんどホラー。死が軽いというか毒を飲んだらあんな感じで死なないとかいろいろつっこみどころはあるが、ま、よし。

それと、韓国映画といえば子役の上手さも見どころの一つだが、今作品は生意気な息子がとても印象的だった。なんと名優アン・ソンギ!子役のころからずっと第一線で活躍とは本当にすごい。

どうしようもない絶望的な映画だが、ラストシーンがコメディタッチで最初のシーンにつながる構成。今だったらこういうのもたまにあるのかもしれないが、当時としては珍しい手法だったのだろうか。

いろいろ知って見たくなる。

古い映画は一つ見ると他もいろいろ見てみたい気がするし、影響を受けた元の海外映画や、同時代の日本映画などにも幅を広げて鑑賞してみたい気もする。

まずい映画を見てしまった。

下女 映画情報

公開年:1960年
上映時間:110分
原題:하녀(下女)
監督:キム・ギヨン

下女 キャスト

キム・ジンギュ:キム・ドンシク、音楽の先生
チュ・ズンニョ:イ・ジョンシム、トンシクの妻
イ・ウンシム:オ・ミョンジャ、下女
オム・エンナン:チョ・ギョンヒ、女子工員、ピアノ生徒
アン・ソンギ:チャンスン、トンシクの息子


新たな人とのつながりを築いていく

2022年01月18日 22時19分39秒 | 伝えたい言葉・受けとめる力

▼あいさつというのは、いわばおたがいの毎日の暮らしの潤滑油とでもいった尊い働きを果たしている。
私たちはもっと、あいさつというものを大切にしたい―松下幸之助
▼たまに行く食堂の小学2年生の娘さんが「こんにちわ」と元気な声で、自転車に乗って行く。
出会ったのは3度目である。
▼親しい友人、知人と親しく言葉を交わす反面。
レジャーや趣味の集いのなかで他人行儀の人も少なくない。
反目しているわけではないのに、視線を避ける人。
心の壁をつくる人も。
▼地域で、自ら積極的にあいさつをし、新たな人とのつながりを築いていきたいものである。


己を育てぬ人に真の生活はない

2022年01月18日 22時06分27秒 | 伝えたい言葉・受けとめる力

▼負けない自分を築く。
▼最も高貴な感情は「運命が私たちを完全な無へと押し流すように思われときでも、なおかつ生きつづけようとする希望である」-ゲーテ

「信仰は希望であり、勇気は信仰である」-新渡戸稲造
希望を送り、勇気を最大限に引き出す―方途が不可欠だ。
▼己を育てぬ人に真の生活はない―トルストイ
▼<冬季うつ>が増えている時期。
「短い運動で心は上向く」
▼オミクロン株―の蔓延。
人知を超えている。
何処で感染したのか分からないのは当然。
予防対策は不変だ。
油断だ感染の要因。