たゆまぬ努力の実践が土台となる。

2022年01月21日 11時20分11秒 | その気になる言葉

▼どんな状況にも対応できる平常心が大切だ。
▼刻々と変化する条件を広い視野で捉え、さまざまな事態を想定する。
▼日々、執念の努力を積み重ねることで、あらゆる状況に冷静に対処できる強さがうまれるのだろう。
▼瞬間、瞬間、自らの胸中に何を抱いているのか―自身が掲げた目標の成就は、一念で決まる。
たゆまぬ努力の実践が土台となる。
▼10聞いて3話す―で会話は豊かになるだろう。
▼「自由」があるから人間は幸福。
「平和」があるから人間は「安全」。
▼何ものにも屈せず歩む。
恐れを拒否して歩む。


聴くこととは?

2022年01月21日 11時09分51秒 | 伝えたい言葉・受けとめる力

「聴く」は「意識を向けて耳を傾ける」意味です。
実は、「積極的な表現活動」なのです。
うなずき、顔の表情と一体になっています。
聴き手がうなずくことで、話し手はどんどん口から言葉が出てくるでしょう。

聴く:相手の話しに耳を傾けて熱心に聴くこと

傾聴の聴くは、相手の話しが自然と耳に入ってくることでも、、自分が訊きたいことでもなく、相手が話したいことを心を込めて聴くことです。
相手が何を伝えたいのか、言葉に込められた想いは何か?発すること言葉の裏側にある本質は何か?これらを聞き分け理解するのが傾聴です。

人は話を聴いてもらえることで次の効果を得ることができます。

安心感を得る
傾聴は、相手を受容することに他なりません。
相手の話しを聴くという行為は、相手の存在を受け入れ、相手に寄り添う行為です。
人は話を聴いてもらえることで、自分の存在を受け入れられているという安心感を得ることこができます。

心が浄化される
人は自分の話を何も言わずに最後までしっかり聴いて欲しいと望んでいます。
忠告やアドバイスが欲しいわけではなく、ただただ自分の話を聴いて欲しいのです。
話を聴いてもらえることで、モヤモヤが浄化され、心がスーッと軽くなります。


重要な備えがなく、安全上の盲点

2022年01月21日 10時39分13秒 | 事件・事故

▼大事故も、その原因は、小事(しょうじ)にある。
ゆえに、細かいことへの注意が、事故を未然に防ぐ力となるのである。
犯罪者によるビル火災でも証明されたことでもある。
▼小事とは、気をつけるべき基本を守ることとも言える。
ビルに建築上の弱点もあったのはないか?

▼ビル火災対策2つの盲点、改修促す対策課題 大阪放火
兵庫
2022年1月19日 5:00 日本経済新聞

大阪・北新地のビル放火殺人事件では、被害拡大の一因として防火面での抜け穴の存在が指摘されている。
建築年上、現場ビルは法律の適用外で2カ所以上の階段や排煙設備という2つの重要な備えがなく、安全上の盲点となったといえる。
こうした「既存不適格」の古い建物は各地に存在する。
建物の改修や建て替えなど対策の推進に向けた議論が欠かせない。

▼25人死亡の大阪・雑居ビル火災、やはり「2方向避難」は欠かせない
【2/2夜】日経電子版

大阪・北新地で発生した雑居ビル火災は、25人の死者を出す大惨事となった。2方向避難が確保されていなかったことが、被害を拡大した可能性がある。総務省消防庁は類似のビルの調査を全国に要請した。

 2021年12月17日午前10時20分ごろ、大阪市北区に立つ鉄骨鉄筋コンクリート造8階建ての「堂島北ビル」で火災が発生し、28人が死傷した。4階に入居していた診療所「西梅田こころとからだのクリニック」の入り口付近で男が放火したのが原因とみられる。現場はJR北新地駅に近い繁華街の一角で、周りには飲食店や雑居ビルが立ち並ぶ。

1970年に竣工した堂島北ビルの建築面積は104m2、延べ面積は700m2。4階部分の25m2が燃えた。上下階への延焼は確認されていない。

現場には消防車両80台が出動。火災は2021年12月17日午前10時46分にほぼ消し止められ、同日午後5時4分に鎮火した。この火災で、4階にいた27人が心肺停止状態で病院に搬送され、12月21日時点で25人の死亡が確認された。死因は一酸化炭素中毒だとみられる。

 火災に詳しい東京理科大学大学院の水野雅之准教授は火災時の映像を基に、「窓ガラスが脱落せず室内に流入する酸素量が限られたため、一酸化炭素が発生しやすい環境だったのではないか」と推測する。

 建築基準法施行令121条では、用途と面積に応じて避難階や地上に通じる直通階段を2つ以上設けるよう求めているが、堂島北ビルには北側に階段室とエレベーターが1つずつあるのみで、2方向避難は確保されていなかった。

 


利根輪太郎の競輪人間学 まさかの突っ張り先行とは!

2022年01月21日 07時31分46秒 | 未来予測研究会の掲示板

FⅠ小田原競輪 神静民報社杯争奪戦・S横浜杯

10レース

並び 1(単騎・イン待ち)2-5-6-4 7-3

レース評
ネームバリューある渡辺がパワーの違いを見せ付ける。阿部のマーク。大石次第では岡村からも買えるし、磯田の捌きに要注意

7-3(5.3倍)

5-2(6.4倍)

7番渡邉 一成選手が突っ張り先行するとは!
思惑はずれであったのだ。

7-3の3連単と5-2の3連単の車券を買う。
7-3-1の並びの展開となるが、3番手の1着は想定外!
渡邉選手が突っ張り先行ではなく、捲りなら7-3で決まったはずだ。
あるいは、7-2か7-5もあっただろう。
結果的に、一番長い2-5-6-4の出番が全く無くなるレース展開になる。




選手名 着差 上り 決ま
り手
S

B
勝敗因
1 1 磯田 旭   10.3   内掬い番手
2 3 阿部 力也 1車身 10.4 S 掬われ立直
3 7 渡邉 一成 1/4車輪 10.5   B 突張り先行
× 4 5 岡村 潤 1/4車輪 10.2     前失敗切替
5 6 山本 紳貴 1車身 10.2     内降り続く
  6 4 佐藤 壮 1/2車身 10.2     追走で一杯
7 2 大石 剣士 3/4車身 10.6     渡辺叩けず

利根輪太郎の競輪人間学 視野狭窄(しや-きょうさく)

2022年01月21日 06時33分35秒 | 未来予測研究会の掲示板

チャンスは必ずある。
だが、自ら肝心はことを、見失っているのだ。

「競輪に絶対はない」
競輪は、「走る格闘技」なのだから、アクシデントは付き物!
落車もあるし、失格もある。
「突っ張り先行」も。
車券を買う多くの競輪ファンたちの思惑が裏切られるレース展開ばかりなのだ。

「競輪を知り過ぎたのだ。だから、車券が外れる」宮田虎雄が言っていた。
レース展開を読む、幾通りものレース場面が、長い多くの競輪歴から頭に浮かび交錯する。
そして、思い込みという視野狭窄に陥るのだ。

GⅢ 豊橋競輪開設記念 ちぎり賞争奪戦

7レース

並び 1-7-8 4-2-6 9-3-5

レース評
点数下降気味の高橋だがそれでもこの面子なら機動力上位。竹内−近藤俊と続いて本線充実。三登に乗る黒田の突っ込みに注意

9-3(4.0倍)
3-9(4.3倍)

9-3のラインで決まると思い込む。

このために、対抗の1-7-8ラインを軽視する。

大宮競輪開設記念で、<1-7>の3連単で勝負して、車券を外した悔しさを忘れていた。
この日も、肝心の勝負出目、<1-7の車券を追いかける>と決意したことが実践できなかったのだ。
思い込みこそがまさに<視野狭窄>なのだ。

視野狭窄(しや-きょうさく)とは:
知識や考え方がだんだんと狭くなっている様子。
周りから次第に視野が狭くなっていく目の症状のことから。

結果

1-7 1,410円(4番人気)

1-7-2 5,880円(14番人気)




選手名 着差 上り 決ま
り手
S

B
勝敗因
1 1 三登 誉哲   12.5   叩合い捲る
× 2 7 黒田 淳 1車輪 12.5   絡れも巧追
3 2 河野 通孝 2車身 12.7     切替え伸び
4 3 竹内 智彦 1/2車身 12.8     外張り一杯
  5 6 坂上 樹大 1/4車輪 12.6     失敗ライン
6 9 高橋 晋也 1/2車身 13.0   B 叩合捲られ
  7 5 近藤 俊明 6車身 13.3     捌かれ後退
  8 8 近藤 修康 1/2車身 13.0     捲りに切れ
9 4 宮下 一歩 7車身 14.1     叩合い敗れ

戦い終わって

戦い終わって写真

 宮下一歩が赤板過ぎに出て先行態勢に。打鐘過ぎ巻き返した高橋晋也と宮下、115期の同期同士で踏み合う。

バックから三登誉哲が捲って前団を飲み込んだ。「相手が徹底先行型だから、確実に中団は取って行こうと。高橋君が構えてくれれば先捲りを考えていたし、もがき合いなら決着付いてから捲ろうと思っていました。ただ、落ち着きすぎてしまったかも。もう少し早めに仕掛けて行けばもっとラクに行けたのかも。バックは向かい風だったけど、自分は気にならなかったです」。
 三登に続いた黒田淳が二着に入り、ラインでワンツーを決めた。「作戦はしっかり中団を確保。三登君は良いタイミングで行ってくれました。駆け出しが良い勢いだったし、気を抜いてしまったら離れると。(竹内智彦に)持って来られると思ったけど、一杯だったけど何とか粘りこめて良かったです」。
 三着に入ったのは宮下を目標の河野通孝。目標が捲られるもうまく立ち回って直線食い込んだ。「宮下君との作戦会議では『力勝負します』との事だったので、何とか自分はサポートしてあげられたらと。高橋君が思ったより早く仕掛けてきたから、脚が整わなくて。それに全然余裕が無かったですね。宮下君は最近若手の中ではいない走りをしてくれました。彼とは初めてだったと言うのもあるけど、もう少し気持ちに余裕が持てていたら何とかできたかもしれませんね」。

 

 


「悪意」糾弾より大切な事

2022年01月21日 05時56分17秒 | 新聞を読もう

坂村健の目 

毎日新聞 2022/1/20 

厚生労働省の統計不正が発覚し、2019年に全省庁での一斉点検が指示された。それにもかかわらず昨年末、国土交通省でまたもや統計不正が発覚した。問題の基幹統計は統計法でやり方まで規定されており、罰則規定まである。その意味で、厚労省や国交省で起きたことが「不正」であることは明らかだ。

 厚労省のときは、「不正」より強い、動機としての「悪意」の存在を感じさせる「偽装」という言葉で多くのマスコミや野党が糾弾した。しかし、その糾弾は効果なく、国交省での統計不正は続けられ、今回の発覚となった。その理由は「悪意」を前提とした糾弾が的外れだったからだろう。最近の第三者調査の報告でも、大きな「悪意」は確認できなかったとある。

 そのためか今回のニュースでは、ほとんどのマスコミが表記を「統計不正」に一本化している。今も「偽装」と言い続けているのは、経済が上向いたと「偽装」するための「政権の指示」とか「省庁側のそんたく」といった「悪意」を決めつけたい人々ぐらいだ。


心筋梗塞の女性、10病院に断られた末に死亡…感染急増で一般救急「しわ寄せ」

2022年01月21日 05時38分46秒 | 医科・歯科・介護

2022/01/20 08:39

新型コロナウイルスの感染者が急増し、各地でコロナ病床の確保が進む中、「コロナ以外」の一般病床が 逼迫ひっぱく し、救急患者がすぐに入院できない事態が深刻化している。

特に東京都内では、搬送先が見つからない「救急搬送困難事案」が18日に過去最多の260件に達した。複数の病院に搬送を断られた心筋 梗塞こうそく の患者が、ようやくたどり着いた病院で死亡が確認されたケースも出ている。

同時に3人が車内待機
救命救急センター内に設置されたホワイトボード。救急車でベッドが空くのを待つ「車内待機」の患者もいる(国立国際医療研究センター病院で)=画像は一部修整しています
 19日午後6時。国立国際医療研究センター病院(東京都新宿区)の入り口で救急車が2台、患者を乗せたまま待機していた。

「ベッド、何とか空けられたよ」

 木村昭夫・救命救急センター長が声をかけると、30分以上、救急車内で待つ「車内待機」を続けていた70歳代女性が、病院内に運ばれた。女性は胸の痛みを訴え救急車を呼んだが、4か所以上の病院で受け入れを断られていた。

相次ぐ搬送で救急外来に入れず、患者を乗せたまま待機する救急隊員たち(19日午後5時50分)
 同病院では、この1週間、救命救急センターも一般病床も満床状態が続いている。同時に3人が車内待機することもあった。数日前には、心筋梗塞の80歳代の女性が、10か所の病院に断られた末に同病院に到着したものの、直後に死亡が確認された。

 一般の患者の受け入れが逼迫しているのに対し、同病院のコロナ病床には余裕がある。19日現在、すぐにコロナ患者を受け入れられる44床のうち、約半数が空床だという。

 木村センター長は「コロナ病床が逼迫した(昨夏の)第5波と正反対の状況だ。コロナ以外の患者の受け入れが、どんどん厳しくなってきている」と訴える。今週から、がん手術などの制限も始めたという。

第5波ピーク超え
 政府は、第5波でコロナ病床が逼迫したことを受けて、病床の拡充を都道府県などに要請。第6波では、第5波ピーク時の約3万9000床から、約6000床増える見通しとなった。

 東京都では、第6波に向けて最大6919床を確保。第5波の収束後は一時的にコロナ病床を縮小していたが、感染拡大を受けて今月7日、最大に増やした。

 各病院でコロナ病床の確保が進めば、その分、一般病床が削られる。夏に比べ、冬場は脳梗塞や心筋梗塞、肺炎などの救急搬送が増えることもあり、コロナ以外の救急患者の受け入れが難しくなっている。

1東京都によると、5か所以上の医療機関に受け入れを断られるか、20分以上搬送先が見つからなかった「救急搬送困難事案」(東京ルール)は今年に入り急増している。17日に200件を超え、第5波のピーク(185件)を上回った。


 全国的にも搬送困難事案(受け入れを3回以上断られ、救急車が現場に30分以上とどまったケース)は増えており、総務省消防庁の集計では、10~16日の1週間で過去最多の4151件に上った。このうち、発熱などコロナ感染の疑いがあるケースは1031件で、断られた患者の多くはコロナ以外の理由だという。

 同庁救急企画室の担当者は「まだ分析していないが、現場からは『コロナ病床を空けておかなければならないため、搬送先を探すのに手間取る』という声が上がってきている」と語った。

余裕があるのに
 東京北医療センター(東京都北区)で管理者を務める宮崎国久医師によると、今年に入って救急要請が急増し、18日だけで80件の要請があった。351床ある一般病床は空いてもすぐに埋まり、救急要請を断らざるを得ない状況だという。

 一方で、同センターの約40床のコロナ病床のうち、6割程度が空いている。宮崎医師は「今の状況が続けば、このままコロナ病床数を確保し続けるべきかどうか、悩ましい」と語る。

 国はコロナ用に確保し、空床となった病床には補助金を出している。今後のコロナ患者の急増に備えるためで、厚生労働省は、こうした空き病床には原則として一般患者を入れてはいけないと通知している。

 舘田一博・東邦大教授(感染症学)は「オミクロン株は症状が軽いことが多いため、軽症者は自宅療養を中心にし、本当に必要な人が入院できる体制が必要だ。簡単な解決策はないが、コロナ医療と一般医療のバランスについて、今後も議論を続けなければならない」と指摘している。

 厚生労働省は「総務省消防庁と連携して、今後の対応を考えたい」としている。

 


「死んじゃダメ」はNGワード 身近な人から死にたいと相談されたら気をつけたいこと

2022年01月21日 05時36分02秒 | 医科・歯科・介護

1/19(水) 9:58配信

Yahoo!ニュース オリジナル Voice

「死にたい」――身近な人からそんな相談をされたら、あなたはどうしますか? 慌てて「死んじゃダメだ」「生きてたらいいことがあるよ」などと説得することは、実は相手の気持ちを否定し、追い詰めてしまうことになりかねないそうです。ではどのように受け止め、接すればいいのか、毎月300人以上の人の心の声に耳を傾けている精神科医・井上智介医師に話を聞きました。(Yahoo!ニュースVoice)

自殺者数の報道が及ぼす影響とは
毎年、年間自殺者数の統計データが発表されます。その時に注目されるのは、去年より増えたのか減ったのかということですが、普段から生きづらさを抱えている人にとって、そういった増減はどうでもいいことです。それよりも、毎年のように多くの人が自殺を選んでいるのだという事実こそが、とても大きな影響を与えてしまいます。

死にたいという気持ちを抱えている人は、もうすでに八方塞がりの状況にあることが多いのです。自分のやりたいことができない、なりたい姿に近づくことができない、何もかもうまくいかない。そんな無力感に、ひどく苦しんでいます。
そのような時は大変視野が狭くなっている状態のため、極端な思考をしてしまうことがあります。今のつらい思いから解放されるための唯一の方法は死ぬことである、と思い込んでしまうのです。もちろんこれは、決して正しい考え方ではありません。しかし、報道による「多くの人が自殺を選んでいる」という事実を知ることによって、思い込みが正当化されてしまうことがあるのです。

死にたいと相談されたらどうする?
死にたいと相談されたら?(画像制作:Yahoo! JAPAN)

もし突然、身近な誰かに「死にたい」と相談されたら、冷静に対応できる人はなかなかいないと思います。知っておいてほしいのは、死にたいという気持ちを漠然と抱えている段階と、今すぐに死んでしまうという段階には、大きなタイムラグがあるということです。即行動というパターンは多くありませんので、慌てすぎないようにしてください。

つい慌てて「死んだらダメだよ」と言いたくなってしまう気持ちは、とてもよくわかります。でもそれは、相手の行動をコントロールしようとしていると受け取られることがあるのです。私たちは自分の行動を誰かにコントロールされることがとても嫌なことだと、身をもって知っていますよね。また、誰かにコントロールされていると感じると、逆の行動をとりたくなってしまうこともあります。ですので、「死んではダメだよ」という声掛けはあまり有効ではありません。

同じく「生きてたらいいことがあるよ」とか、「誰にだってつらい時はあるよ」といった声掛けも適切ではありません。それは、相手が抱えているつらい気持ちに寄り添っている声掛けではないんです。自分の気持ちや存在を否定されてしまったと感じてしまいかねません。
そして何より、今その言葉で立ち止まってくれたとしても、次につらくて死にたい気持ちになった時に、あなたに対してSOSを出してくれなくなってしまいます。そうなると止めることができませんので、声掛けには充分注意してください。

「でも会えなくなるのは寂しいから、また次会おう」
ではどのように声を掛けてあげればいいのかということですが、無理に言葉を掛けなくたっていいんです。今死にたいほどつらくて、このつらさを終わらせたいんだという相手の気持ちに寄り添って、まずはただ話を聞いてあげるだけで構いません。つらい気持ちを内側に秘め続けることはとても苦しいことなので、相手がそれを外に吐き出せるよう、器になってあげてください。悩みを解決しようと、アドバイスをする必要はありません。むしろ、上から目線のアドバイスは相手を深く傷つけることになるので、絶対にやめましょう。

また、相手が孤独を感じないようにしてあげることも大切です。できる限り、そばにいてあげてください。それが物理的には難しい場合は、精神的なつながりを持ってあげることでも大丈夫ですので、相手と次に会う約束をしてあげてください。

――「実はもう死んじゃいたいと思ってるんだ」
――「でも会えなくなるのは寂しいから、また次会おう」

あなたの一言が、その人と世界とをつなぐ糸になるかもしれません。もちろんこれだけが正解というわけではありませんが、一つおぼえておいていただきたいです。


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井上智介(いのうえ ともすけ)
精神科医、産業医。「ラフな人生をめざすこと」を発信しており、モットーは「おおざっぱに笑って健康に生きる」。精神科の怖そうなイメージを変えるため、ラフドクターとして金髪アフロ姿で活動中。産業医としては、人間関係のトラブルやハラスメントなどで苦しむ従業員に、対話を重視した精神的なケアを行っている。精神科医としては、うつ病、発達障害、適応障害などの疾患の治療。さらには自殺に至る心理、トラウマケアにも力をいれている。