競輪ファン仲間たちの愚痴や嘆きが今日も聞こえてきた。
「昨日の9レースは、9番から流して車券を外したんだ。だから、今日の9レースは9番流しを買うつもりでいた。でも、実績上位の2番の稲垣は外せない、と思った。だから、2-3、2-5、2-9からの3連単車券で勝負したのに・・・。」
しかし、本命として期待された2番は捲り不発。競輪では人気を背負った選手の判断ミスはよくあることなのだ。
並び 2-8-4 1-9-6 3-5-7
レース評
稲垣は全国区のスター選手。
敗者戦なら目標不在でも何とかするはず。続く伊原は数字が足りず、坂本ラインとの絡みから。
1番人気2-3(7.2倍)
結果
9-5 6,080円(21番人気)
9-5-6 4万9,000円(127番人気)
予 想 |
着 順 |
車 番 |
選手名 | 着差 | 上り | 決ま り手 |
S / B |
勝敗因 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
注 | 1 | 9 | 勝瀬 卓也 | 14.9 | 差 | 絶好抜出し | ||
× | 2 | 5 | 佐藤 和也 | 1/4車輪 | 14.4 | 差 | S | 前不発突込 |
3 | 6 | 丸山 啓一 | 3/4車身 | 14.9 | 好位続くも | |||
○ | 4 | 3 | 坂本 貴史 | 1/4車輪 | 14.6 | 中団確保も | ||
5 | 7 | 佐々木 則幸 | タイヤ差 | 14.4 | 前遅仕掛け | |||
◎ | 6 | 2 | 稲垣 裕之 | 微差 | 14.3 | 失敗7番手 | ||
▲ | 7 | 1 | 蒔田 英彦 | 1/2車身 | 15.1 | B | 貢献の逃げ | |
8 | 4 | 伊藤 正樹 | 1/2車身 | 14.2 | 後方ライン | |||
△ | 9 | 8 | 伊原 弘幸 | 1/4車輪 | 14.3 | 目標共倒れ |
戦い終わって
三分戦のレース。後攻めの稲垣裕之が打鐘で斬りにかかるも、前受けの坂本貴史が突っ張る。稲垣が下がった所を蒔田英彦が一気に叩きホームで出切る。マークの勝瀬卓也が番手絶好の展開をモノにして一着。「蒔田には距離が長いと思ったけど行ってくれました。垂れてきたんで最後は行かせてもらいました。余裕はあったけど、りきんでる所がありましたね。ここ半年位自転車が合ってない感じがするけど、ケガせずしっかりトレーニングを積めれば上がっていけそうな感じがするんで」。
二着には目標の坂本が不発も、佐藤和也が伸びる。「ジャンで貴史君が突っ張ってくれたおかげ。最後のコース取りでワンテンポ迷わなければ一着があったかもしれないですね。そこ以外は冷静に走れましたけど」。
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同様に、10レースも同様だったのだ。
利根輪太郎は、昨日の10レースは、7番流しの車券で負けた。
「7番を追いかけるのだ!」と意気込む。
家を出る時は、10レースの番組を知らなかった。
だが、メンバー表を見た途端に、7番流しの決意を撤回して、4番の犬伏選手に賭ける気持ちとなる。
敗因は、決意を貫けなかったことだ。
あらためて、前日に買った車券を追いかけること!
あくまでも、選手の人気(指示率)には拘らずに、出目車券作戦の戦術の一つを貫くことであった。
並び 4-2 1-7 9-3-5 8-6
レース評
犬伏はこれからの競輪界を背負って立つ逸材。格上の深谷がいても勢い重視の◎だ。印は下げたが坂井のラインも好勝負必至。
1番人気 1-7(5.8倍)
2番人気 4-2 (11.7倍)
結果
7-3 5,540円(23番人気)
7-3-1 1万7,930円(67番人気)
天候 曇/風速 -m
予 想 |
着 順 |
車 番 |
選手名 | 着差 | 上り | 決ま り手 |
S / B |
勝敗因 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
注 | 1 | 7 | 和田 真久留 | 14.0 | 差 | 深谷を差す | ||
△ | 2 | 3 | 成田 和也 | 1/4車輪 | 13.7 | 差 | 中突き伸び | |
× | 3 | 1 | 深谷 知広 | 3/4車身 | 14.2 | S | 強引に捲る | |
◎ | 4 | 4 | 犬伏 湧也 | 微差 | 14.2 | B | 懸命粘るも | |
○ | 5 | 2 | 橋本 強 | 1車身1/2 | 14.3 | 好位も一杯 | ||
6 | 6 | 北野 武史 | 大差 | 14.2 | 目標が後手 | |||
7 | 8 | 松岡 篤哉 | 3/4車身 | 14.4 | 後方置かれ | |||
8 | 9 | 坂井 洋 | 叩かれ外踏 | |||||
▲ | 失 | 5 | 渡部 幸訓 | 成田を追い |
戦い終わって
深谷知広VS犬伏湧也の怪物対決は予想通りデッドヒート。カマシ先行の犬伏を深谷が捲りで並び掛けたがここから両者の踏み合いに。2センターの下りを使って深谷が半車身出たが、犬伏も抵抗。結局外に持ち出した和田真久留が鮮やかに伸びてアタマまで突き抜けた。2着は不発の坂井洋から中を割った成田和也が伸びて3着には僅かに踏み勝った深谷が入る。
和田は「作戦は全て深谷さん任せ。力勝負をすると言っていたので、とことん付き合おうと思っていた。深谷さんに付いていて道中の余裕はありました。中を割られないように意識していたし、問題ないと思う」。
成田は「理想のレースはできたけど、深谷君の巻き返しが少し早かった。あの展開になっちゃうと突っ込むしかない。しっかり割れて良かった」。
深谷は「今日は犬伏君と力勝負をしようと。対決してみて自分がデビューしたときは先輩達はこんな感覚だったんだと思いましたね。犬伏君からは新しい力を感じた。今日は着は勝ったけど、力勝負としては負けた感じです」。