利根輪太郎の競輪人間学『後の祭り』

2022年01月23日 22時31分57秒 | 未来予測研究会の掲示板

GⅢ 豊橋競輪開設記念 ちぎり賞争奪戦

1月23日最終日

7レース
結果
5-6 5,450円(21番人気)

5-6-3 1万2,970円(39番人気)

8レース

並び 8-4 1(92競り)6 3-7-5

レース評
高橋に大森、点数最上位と次位の連係なら、素直に北日本コンビのワンツーから。新進気鋭の山根の一撃は魅力で3勝目も十分

3-7(4.2倍)

7-3(5.2倍)

結果

7-5 1,670円(6番人気)

7-5-3 2,620円(7番人気)

9レース

並び 8-1 9-2 3-7-4 6-5

レース評
皿屋が絶好調。逃げて別線を封じるなら、番手から坂口のブッ差し。小笠原や原田が抵抗すると三登の捲りが炸裂する。

7-3(2.8倍)

3-7(4.1倍)

結果

5-7 1万200円(26番人気)

5-7-4 7万9,800円(153番人気)

7-3
7-4
7-5
の3連単で勝負した。

7レース 5-6 
8レース 7-5
9レースは?
7レースの5-6の上がり目の5-7を想定せずに、7-5にしたことが敗因。
再度、裏目に再び泣く!結果になる。

3-7ラインの番手7番=6-5ラインの番手5番で決まる。
結果は、番手と番手の連絡みに、競輪ではとかくあることなのだ。
それを悔んでも、後の祭りだ。

『後の祭り』とは“祭りの済んだ翌日”とか“手遅れ”など時機を逸して後悔の念を表す言葉とされています。
 ... また祇園祭と似た説では、祭りが終わったあとの山車は役に立たないことから「後の祭り」と言うようになったとする説や、祭りが終わった翌日は、見物に行っても意味がないという説。

天候 雨/風速 0.5m




選手名 着差 上り 決ま
り手
S

B
勝敗因
  1 5 中田 雄喜   11.6    
2 7 坂口 晃輔 3/4車身 12.3    
3 4 関 貴之 1/2車身 12.2      
4 1 佐藤 龍二 タイヤ差 11.6      
5 3 皿屋 豊 1車身 12.7   B  
  6 6 小笠原 光 1/4車輪 12.0      
7 2 北村 信明 1/4車輪 12.1      
× 8 9 三登 誉哲 1車輪 12.3      
  9 8 原田 亮太 1/4車輪 11.9

戦い終わって

戦い終わって写真

 後ろ攻めを選択した皿屋豊が打鐘前から先行。番手の坂口晃輔には絶好の展開に見えたが、捲り上げる小笠原光から切り替えて直線外を伸びた中田雄喜が一気に突き抜けた。

「前中団が理想だったけど、後ろよりは良いと思って前へ。小笠原君がどうするのかなって思っていたら打鐘で行こうとしたけど、落ち着いてくれたので。三コーナーのところは無理やり行ってくれましたね。行きにくいところだったけど。北村(信明)さんが持ってくると思って内と思ったら、その前の三登(誉哲)さんも空けたのでそのまま内を踏んで、最後は外へ行きました。吸い込まれるような感じで伸びて行ってくれましたね。初日は失敗したけど、残り三日間は確定板なので良かったです」。
 絶好の展開をモノに出来なかった坂口は「小笠原君が前だったので、彼と原田(亮太)君がどれだけ来るのかわからなくて。結果想定の中であんなラクな展開はなくて、彼らがやり合うかもと思っていたので。皿屋さんだけが脚を使うレースになってしまいましたね。段階的に踏んでかかっていたので、バック線を通過したあたりではもう二人で決まったかなと思ったら(中田が)凄いスピードで来て。あれは持っていけなかった。もっと早く踏んでいれば頭まで行ったかもしれなかったけど…。一着は取りたかったですが。二日目は見た目的には良くないように見えたけど、初日は展開だし、三日目、今日と感じ自体は悪くはなかった。また切り替えて頑張りたい」。

 

 

 

 

 

 

 


ひふみんEYE】データ打ち砕いての藤井竜王連勝劇、王将戦の流れ傾いた

2022年01月23日 22時30分00秒 | 社会・文化・政治・経済

1/23(日) 18:56配信 日刊スポーツ

終局後、感想戦を行う藤井聡太竜王(日本将棋連盟提供)

<ひふみんEYE>

将棋の史上最年少4冠、藤井聡太竜王(王位・叡王・棋聖=19)が渡辺明王将(名人・棋王=37)に挑戦する、第71期ALSOK杯王将戦7番勝負第2局が22、23の両日、大阪府高槻市の温泉旅館「山水館」で行われ、後手の藤井が98手で渡辺を破った。 開幕から2連勝で史上最年少5冠まであと2勝とした。王将戦7番勝負第3局は29日から栃木県大田原市の「ホテル花月」で行われる。 

【写真】藤井聡太竜王の勝負メシ「牛すじカレーと串カツ」

     ◇     ◇     ◇

藤井竜王の圧勝でした。封じ手の時点で少し良いと思いました。

148分も考えた「利かし」の歩が渡辺陣の8筋を壁金にして、負担にさせましたから。2日目に入っても絶対の一着だった封じ手以降も、渡辺王将の攻めをうまく受け、つけ入る隙を与えませんでした。特に相手の飛車を奪って王手をかけてからは、「勝負あった」。本局の指し手は「正確」「明確」「的確」といいことずくめの勝ち筋で、一方的に攻めまくって、押し切りました。

渡辺王将は、王将戦開幕局の掛川対局で過去6戦6勝。7番勝負第2局までは1勝1敗が1回だけで、あと5回は連勝でした。

うれしくないデータを打ち砕いての連勝劇で、王将戦の流れは藤井竜王に大きく傾きました。先週16日の朝日杯名古屋公開対局初黒星の嫌な思いを振り払ったうえ、在籍している順位戦B級1組から名人挑戦権を争うA級への昇級、史上最年少5冠に弾みがつくはずです。(加藤一二三九段)

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藤井四冠「スコア意識しない方が」第3局へ

2022年01月23日 20時57分47秒 | 社会・文化・政治・経済

 NNN24 2022/01/23 19:07

藤井聡太四冠が、将棋の王将戦七番勝負の第2局も勝利し、史上最年少での五冠達成まであと2勝となりました。

藤井四冠は22日から、王将戦七番勝負の第2局で王将の渡辺明三冠に挑んでいました。

2日目の23日は藤井四冠がペースをにぎり続け、午後4時すぎ、98手で渡辺三冠を投了に追い込み勝利しました。

王将獲得まであと2勝とした藤井四冠ですが、王将を獲得した場合、これまで羽生善治九段など3人しか達成していない五冠を史上最年少で達成することになります。

藤井聡太四冠(19)「スコアは意識しない方がいいかなと思いますし、また来週第3局を迎えるので、それに向けてしっかり準備できればと思います」

王将・渡辺明三冠(37)「本局はあまり内容がよくなかったので、もうちょっとまともな将棋が指せるように」

第3局は今月29日と30日に栃木県大田原市で行われます。


「人間力」が不可欠だ

2022年01月23日 20時57分47秒 | 伝えたい言葉・受けとめる力

▼人間は、自分一人で喜ぶ時より、周囲と共に喜ぶ時の方が、その喜びも大きく感じられる。
▼人間関係が良好な人ほど、前向きになりやすい。
▼他人との関係性が、その人の人生に及ぼす影響は絶大だ。
▼困っている時に手を差し伸べ合う関係、互いに支え合えるような関係を築きあげることが大切だ。
▼人生には「知力」が必要だ。
知的な働きが大きな役割を果たす。
これは単なる知識があるということよりも、その知識を使って独創性を発揮したり、物事を見通したり、課題解決に向けて熱意を持って挑戦することだ。
これは知恵に近いものだ。
▼「人間力」が不可欠だ。
それは一人一人からにじみ出る人格の輝きだ。
周囲を引き付ける魅力だ。
例えば、親密性や親切心、誠実である。
▼「対人力」も期待される。
これは対人関係の中で力を発揮するものだ。
具体的には、相手の良い面を見つける力だ。
また、相手に感謝する心。
ユーモアで周囲を明るくする力でもある。
▼「統制力」とは、自分や社会の置かれている状況を的確に把握し、それをより良い状態にまとめあげることだ。
▼統制力には、公平性、寛容性、謙虚、思慮深さ、自己制御といった特性が含まれる。
▼ポスティブ心理学では、誰でも人生に前向きに生きていけると示唆している。
▼人間力、対人力は、人との関わりの中で磨かれるものだ。
▼心理学は、心的事象を個別に取り上げ、その一つ一つを意識して心の変革を探求する学問だ。
最終的には、心の奥底にある生命そのものの変革を目指すことだ


楽天的な志向の人は

2022年01月23日 20時57分47秒 | 伝えたい言葉・受けとめる力

▼自分の強みを発揮できれば、誰もが前向きになれる。
▼楽観性は、とりわけ、生活の脅威となる状況や人生の転機となるような場面での行動、さらには心身の健康において、ほとんで例外なく良い結果を示すことが科学的に実証されている。
▼楽観的な人とは、より良い人生を送るための目標を掲げ、努力し続ける人のことである。
そして、その達成に必要な自分の力を信じる人のことである。
▼楽天的な志向の人は、ネガティブな情報が多くても、その中から有用な情報をくみ取り、より建設的な行動を取っている。
▼たとえ、自分がコントロールできない状況に直面しても、その状況をプラスの方向に再解釈したり、現実を受け入れたりすることで、柔軟に対応する傾向が高い。
▼楽観性は、現実の的確な認知につながり、それは思考や感情、行動にも影響を及ぼすが、そう思おうとしても難しいと感じる人もいるのではないか。
しかし、少し視点を変えるだけで、印象が変わることがある。


藤井聡太竜王 王将戦第2局で自身過去最長2時間28分の大長考

2022年01月23日 11時47分57秒 | 社会・文化・政治・経済

1/23(日) 6:00配信 スポーツ報知

対局開始時に一礼する藤井聡太竜王(左)と渡辺明王将(日本将棋連盟提供)

 将棋の藤井聡太竜王(19)=王位、叡王、棋聖=が渡辺明王将(37)=名人、棋王=に挑戦している第71期王将戦七番勝負第2局が22日、大阪府高槻市の旅館「山水館」で2日制対局の1日目を終えた。渡辺は1勝を返してのタイを、藤井は一気の2連勝を目指す一局。23日に指し継がれる。

 勝つことに対する藤井の姿勢が明確に表れたのは、昼食でカツ煮定食に舌鼓を打ち、エネルギー補給を終えた後のことだった。午後2時2分、互いに打ち合った角が中央ににらみ合う状況から、渡辺が積極的に角で踏み込んだ局面。想定外の一手だったのか、藤井は長考に沈んだ。

 考えている間に午後3時のおやつタイムを迎え、注文した焼きドーナツ「幸せのリング」も味わってみたものの、まだ指さない。ハッピー気分になるどころか、さらに思考の海へと深く潜った。

 着手したのは、対局場の外も暗くなった午後4時31分。2時間28分の大長考だった。自身過去最大の長考は、昨年8月の王位戦七番勝負第5局。豊島将之王位(当時)に挑戦して3勝1敗と王手をかけていた藤井は、同局の勝負どころで2時間1分の長考を実らせて勝利した。この日は王位初防衛を果たした一局よりも長い考慮時間となった。

 早指しを好む若手が多い中、長考を志向する藤井の将棋観が再び表れたのは封じ手時刻だった。形勢有利となり、自らの手番で午後6時を迎えたが、さらなる考慮を選んだ。時刻を迎えたら数分で指し手を封じるのが通例だが、同22分まで自らの選択肢の成否を確認した。

 史上最年少・4人目の五冠を目指すシリーズ。挑戦者として勢いに任せるのではなく、王者の冷静さで盤上と向き合っている。(北野 新太)

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経済は「予想外のつながり」で動く――「ネットワーク理論」で読みとく予測不可能な世界のしくみ

2022年01月23日 10時40分42秒 | 未来予測研究会の掲示板
 
 
●ベストセラーは「出してみるまで」わからない!?(× 合理的経済人)

●タバコの税率を上げたら健康被害が増えた?(× インセンティブ)

●非合理的な「アマゾンの翌日配送」にお金を払うのはなぜ?(× 効用)

インターネットでつながった世界を支配するルールは、
「合理」から「模倣」に変わった!


「ネットワーク理論」を経済学に持ち込んだ異端のエコノミストが、
経済・社会を変える新しいモデル「ポジティブ・リンキング」で、
予測不可能に成り果てた経済を読みとく!
経済学100年の常識を覆す1冊。
 

内容(「BOOK」データベースより)

時にあっけにとられるほど弱々しく崩れさり、時に信じられないくらい逞しく危機を乗り越える。予測不可能に陥った経済をもう一度理解するため、異端のエコノミストが新しいモデル「ポジティブ・リンキング」を提唱する。

著者について

[著者]
ポール・オームロッド(Paul Ormerod)
イギリスのエコノミスト。ケンブリッジ大学とオックスフォード大学で経済学を修めた後、『エコノミスト』誌で経済予測に携わる。業績は学界から実業界にまで及び、1982年から1992年までヘンリー予測センター所長を務めたほか、ロンドン大学、マンチェスター大学で客員教授として教鞭を執っている。
イギリス社会科学院のフェローであり、経済学への貢献に対し、ダラム大学から名誉科学博士号(DSC honoris causa)を授与されている。
1994年の著書『経済学は死んだ』(ダイヤモンド社)では、正統派経済学を痛烈に批判して話題となった。
他の著書に『バタフライ・エコノミクス』(早川書房)、『WHY MOST THINGS FAIL(なぜほとんどが失敗に終わるのか)』(未邦訳)がある。特に『ビジネスウィーク』誌のUSビジネス・ブック・オブ・ザ・イヤーに選出された『WHY MOST THINGS FAIL』は、ネットワーク理論を経済学に取り込んだことで話題を呼んだ。

[訳者]
望月 衛(もちづき・まもる)
大和投資信託株式会社 リスクマネジメント部。京都大学経済学部卒業、コロンビア大学ビジネススクール修了。
CFA、CIIA。投資信託等のリスク管理やパフォーマンス評価に従事。訳書に『ブラック・スワン』、『まぐれ』(ともにダイヤモンド社)、『ヤバい経済学』、『その問題、経済学で解決できます。』、『美貌格差』(いずれも東洋経済新報社)、『ヘッジホッグ』、『ウォール街のイカロス』(ともに日本経済新聞出版社)等がある。
 
 
リーマン・ショック以降、正統派経済学を批判し、これに代わるアプローチを示唆する本が相次いで出版されていますが、本書もその一冊と言えるでしょう。
ただし、著者ポール・オームロッドは、早くも1994年に出された「経済学は死んだ」で正統派経済学を痛烈に批判したという筋金入りの異端派エコノミストではありますが。
本書では、各経済主体(本書でいう「エージェント」)は与えられたインセンティブ(価格体系)の下で、他の経済主体から独立して自己の欲求を最大化するように行動するという正統派の「合理的経済人」の前提は非現実的であると批判し、これに代わるネットワーク理論に基づくアプローチを提示しています。
そして、このネットワークの枠組みにおいては「人まね」戦略が重要な役割を果たすとされます。
本書では、数式は一切使わず言葉による説明に終始していることもあって、ネットワーク理論やそこでのキィワードである「ポジティブ・シンキング」についてはイメージを掴みにくい面をありますが、これらについての理解を深めるためには、本書末尾の「参考文献へのご招待」で挙げられている専門書や論文に挑戦する必要があるようです。
 
 
伝統的な経済学が仮定している常に最適かつ合理的な選択をするエージェントではなく、人まねをするエージェントが大きな影響を及ぼす、ということを、やや冗長な書きぶりであるが、面白おかしく書いている。

本書のうち、気になった部分を記しておく。

・集団の雰囲気が個人的選好を凌駕する
・もののわかった数人の意見より大勢の個人の意見のほうがあてになる
 (個人が他人の意見を参考にせず独立して自分の意見を形成する場合)
・ウェールズの司教であったアンソニー・キチンは、イギリスの国教が変えられていくなかで聖職の座に居座り続けた唯一の人間で、伝説の風見鶏。司教で居続けられるならばヒンズー教徒にだって喜んでなる、と言われた。
・人は単に他の人がそうしているからという理由で何かを買ったり、ある意見を採用したりする。
・中小企業で働く人の同僚がタバコをやめると、その人の同僚がタバコを吸う可能性は34%低くなる。(やめた人が友達の場合は36%、配偶者の場合は59%)
・タバコの税金が高くなればタバコの販売量は減るが、喫煙者たちはタールとニコチンが強い銘柄に乗り換え(一本から摂取するニコチンが増え)、さらに健康に悪い吸い方をすることで、本数が減った分を補っていた(医療費削減を目指してタバコの税を引き上げたことが逆効果となる可能性がある)
・家族全員が犯罪者である家庭に生まれた場合、犯罪者となる可能性がそれ以外の人に比べて高い。未婚の母一人の家庭で育った男の子も同様。
・ナッジとは、選択を左右するあらゆるもの
・ある経験則が最適でなくとも、満足のいく結果をもたらす限り、エージェントはその経験則を使い続ける
・共産党が全くの嘘を主張するときは決まって「・・・であることは明らかである」という。
・経済学は、経済学の合理性の定義に合わないものは十把ひとからげに「非合理」であると片づけるが、真実は全く逆で今時の世の中で非合理なのはむしろ経済学のいう合理性のほうだ。
・ケインズの経験則に関する言葉
①私たちは過去の経験を調べて過去から未来を予測するよりも現在の状況を見る方が将来の指針として役に立つと仮定する
②現在における予測は将来の見通しを集約したものであり新しい重要な何事かが入ってくるまではその予測を受け入れてよいと仮定する
③個人それぞれの判断に価値はないと知っているので自分より知識のある他人の判断に頼ろうとする(多数派、平均的な行動に従おうとする)。他人の行動に従うのは実は合理的行動である
・「空から声が聞こえる」などという、頭のおかしい権力者が抱えた妄想は、だいたい何年も前の三流の学者が出元になっている
・デリバティブはリスクを望む声を満足させ、またそうした声をつくりだす
・銀行業界は「互いに互いがやっていることを模倣しようと躍起になっている者たちの集まり」(ケインズ)
・1930年代の不変の教訓に従えば、金融危機のときは銀行を守らなければならない
・マイケルジョーダンの身長(198cm)は平均+標準偏差3個分、彼より背の高いアメリカ人は0.15%(15万人)
・歪みのある分布では平均から大きく外れた値が実現しうる。
例えば、グーグルの検索では最初の3つのサイトがアクセスの98%を占める
・ほとんどの政策立案者が、社会科学を学んでいて(特に経済学)、正規分布を仮定するように教え込まれている
・知識人とは「借り物のアイディアを売りさばく専門家」(ジャーナリストやコメンテーター、教師、芸術家などを指す)
・ひどい貧困は市場主義体制よりむしろ反資本主義体制の顕著な特徴
・知識人の最も顕著な特徴は、新しい考えが「どれだけ優れているか」ではなく、「自分の思考にどれだけ合致しているか」で評価する
・社会的学習というのは「文化進化論」における「人まね」の専門用語である
・ネットワーク上にいる「他のエージェントの行動を真似する」動きが最も重要な役割を果たしている
・(1950年代のイギリスにおいて)分別のある政治家なら決してたてつかない団体は
①カトリック教会②近衛旅団③全国鉱山労働組合
・経済生物学こそ経済学者の目指すべき聖地(マーシャル)
・カールマルクスは「哲学者は世界を解釈しただけだ。重要なのは世界を変えることだ」といったが、彼は間違えている。
「世界を十分に科学的方法で解釈しない限り」世界を変えることなどできはしない
・仕事を見つけようとするとき、最も重要な役割を果たすのは社会的ネットワークだ。
雇い主の立場では人づての方が公開市場より危険が少ない。候補者に関する情報が多いからだ。
・知識や能力の限界は誰にでも当てはまるものだ。
・役人は特別な知識と情報をもって特別な能力と才能を駆使できるという信仰がはびこり、役人は一般人よりずっとよくわかっていると思っている
・グローバルでネットワーク化された社会では可能な限り意思決定を小規模な主体に分散する必要がある
・経験から得られ、体系的に記述するのが不可能といっていいくらいの難しい知識の大部分を持っているのは現場で局所的な意思決定を行っている人たちだ。
・ネットワークについて書いた本ではダンカン・ワッツの「偶然の科学」がおすすめ。
 
 

本書の中で著者は、「経済学が科学だというなら、よりうまく現実を説明できる方が優れたモデルであるはず」と何度も繰り返している。
リーマンショック以降、主流派経済学の見直しが盛んになった。
本書では、「人間はネットワークでつながった仲間を『合理的に模倣している』と考える方が現実をうまく説明できる」と主張している。読みやすく面白い本だと思います。
 
経済学主流派は『合理的経済人』(経済的に合理的に行動する個人主義者)など一定の仮定を置いた上で、精緻な一般均衡理論を使って資源の過不足ない効率的社会を論じた。
究極はRBC理論、DSGEモデルである。
 「この仮定、本当か」と誰でも思うが、主流派は「個々の判断は最適でなくとも、平均的には『あたかも』最適に判断したようになる(常に一方向に誤ることはない)」と巧みに?説明し、さらに「理論と現実のズレは『市場の失敗』による」とした。「理論と現実のズレは現実の方に責任あり」という態度は科学としては通常ありえない。言われてみればそうだ。

 合理的経済人仮説と異なる理論の系譜が紹介される。最重要人物はハーバート・サイモンである。彼は「完全情報なんて非現実的だし計算能力には限界がある」と論じたが、主流派経済学はしぶとく、情報の非対称性や限定合理性として自説の論理で説明・吸収した。
しかし、サイモンの決定打は「最適な判断だったかどうかなど事後的にもわかりはしない(だから平均的にも不可能)」だという。
自然科学現象には正規分布がよく当てはまるが、社会・経済現象では歪んだ「非」正規分布(選択肢のごく一部に人気が集中)が典型的であり、このように歪んだ分布になる背景には、ネットワークにおける優先的選択(Preferential Attachment)があるからだという理論である。

 社会が複雑化して選択肢がやたら多いので判断に困る、流行に乗りたい・逆らいたい、無難に多数派に合わせておきたいなら、「人真似こそが合理的」になる。
インターネットの普及で他人の意見を簡単に知ることもできるようになった。

 悩ましいのは「事前に結果を予想するのは困難」という点である。
ネットワークには頑健かつ脆弱という性質があるという。
なかなか態度を変えない頑健さがある反面、なんらかの拍子に一気に態度が変わることもある。

 こういう社会では、施策をいろいろ試行してみてネットワークの類型を分析する必要がある。
類型に応じた働きかけ(スケールフリー型ならハブとなる人物への働きかけ、ランダム型なら一定割合以上の構成員の態度を変えさせるための物量投入)をしなければ効果が出にくいが、うまくネットワークを使うことができれば予想以上の効果を得ることもできる可能性がある(原題をPOSITIVE LINKINGとした趣旨とのこと)。

 とはいえ、誘導しようとしていることがネットワーク構成員たちにばれると逆効果になることもあるので注意。
いやー、政策立案者にとっては大変な時代になったのかもしれないですね。
 
 
「positive linking」により、世界の見方が変わってきます。

もしも商品の善し悪しではなく、
誰かの口コミやおすすめでベストセラーが決まるとすれば?

市場調査の意味と質が問われてくる一冊だと思いました。
 

今を生きるための「哲学的思考」 “想定外の世界”で本質を見抜く11の講義

2022年01月23日 10時33分38秒 | 未来予測研究会の掲示板
 
黒崎 政男  (著)
 
●哲学は、大昔の人のものではありません
哲学というと、大昔の偉い人たちが出てきて、世界や人間についてこむずかしく話すもの、と思っていませんか。
でも本当の哲学は、今、そこに起こっていることについて、「本当にそうなのか?」と、自分で考えるためのものなのです。
本書は、「哲学的思考」のエッセンスを紹介するとともに、実際に、哲学で今を捉え直します。

●見通せない時代に必須の「哲学的思考」
原発事故、大地震、ギリシャ破たんなど、想定外のことが起こる世の中。
従来の見方のままでは、決して、ものごとの本質は捉えられません。
そんな時代だからこそ、今の「常識」を疑う「哲学的思考」が求められます。
リアルとは何か、ネットワーク社会の中の「私」とは何か、ロボットや初音ミクに心はあるのか、フクシマの事故で世界はどう変わったのか。
哲学を通してみると、今がまさに「転換期」であることがわかります。
身近な例を使った講義形式の内容は、初めて哲学に触れる方でもやさしく読むことができます。
不安な中、自分の頭で判断をしていきたいと考える読者にお勧めの1冊です。

イラスト:matsu
 

内容(「BOOK」データベースより)

哲学的思考は、普通は疑ったり、考え直したりしないような“ごく当たり前”に思えることを疑ってみるあり方です。
「従来の当たり前」、「従来の常識」にとらわれたままでは、まっとうに“今”に生きていくことはできません。
みなさんの身近にあるものをとりあげながら、「哲学」を使って、世の中の真実をつかむ方法を紹介しましょう。

著者について

黒崎 政男(くろさき まさお
東京女子大学文理学部哲学科教授。哲学者。1954年仙台市生まれ。
東京大学大学院哲学専攻博士課程修了。1997年NTTオープンラボ客員研究員を兼務。カント哲学が専門。
人工知能・電子メディア論、生命倫理などについて論考を深め、朝日新聞、アスキー等での連載、NHKの「サイエンスZERO」ではレギュラーコメンテーターとして出演していた。著書に、『カント「純粋理性批判」入門』『となりのアンドロイド』など。

 

ラジオで黒崎教授の話を聞いて哲学っうもんってどんなんだ、と前から思ってた・・まあ、もう一回読んでみよ~っと。

 

 


新型コロナワクチンの接種の考え方 

2022年01月23日 10時23分57秒 | 新聞を読もう

ワクチン史上、もっとも有効性が高いmRNAワクチン

mRNAワクチンは、成人を対象とした臨床試験でも、承認後の検討でも非常に高い有効性が示されています³⁾。実際に接種率が高い国では、新型コロナウイルス感染者数、入院数、死亡者数が減少しています。

子どもに対するワクチンの有効性も高く、12~15歳を対象に行われた臨床試験⁴⁾では、感染者は1人もでませんでした。変異株に対しても拡大が懸念されているデルタ株を含めて有効性が示されています。

これらの成績から、新型コロナワクチン(mRNAワクチン)は、ワクチン史上、最も有効性が高いワクチンと考えられます。

家庭にウイルスを持ち込まないために大人がワクチン接種

子どもたちの新型コロナウイルス感染症の7割が家庭内、1割強が学校や幼稚園・保育所などでの感染によることを考えると、周囲の大人がワクチン接種で家庭内や保育、教育施設にウイルスを持ち込まないことが重要です。

子どもたちのワクチン接種の優先順位は高くありませんし、12歳未満は接種対象ではありません。まず、保護者を含めた周りの大人はワクチン接種を済ませましょう。

 

高校生や、変更できない予定がある人には、ワクチン接種がおすすめ

文部科学省からの報告では、小学生から高校生の児童生徒では、家庭内感染が57%で最も高くなっています。小中学生では、家庭内感染が60%を超えています。高校生では症状のある感染者が多く、家族内感染が少なく、学校内感染、感染経路不明が多いと報告されています⁵⁾。これらのことから、高校生にはワクチン接種をおすすめします。

また新型コロナウイルス感染症の感染者は、症状の有無に関わらず隔離が必要です。受験や就活など変更やキャンセルができない予定がある人にもワクチン接種をおすすめします。

 

重症化リスクのある基礎疾患のあるお子さんは主治医と相談

基礎疾患のあるお子さんの中には新型コロナウイルス感染症による重症化リスクが高いお子さんがいらっしゃいます。基礎疾患のある12歳以上のお子さんの新型コロナワクチン接種については主治医と相談してください。

[重症化リスクの高い基礎疾患]

・1型糖尿病  ・先天性心疾患  ・てんかん・けいれん  ・肥満  ・高血圧  ・睡眠障害

[入院リスクの高い基礎疾患]

・PTSD(心的外傷後ストレス障害) ・神経発達障害  ・2型糖尿病  ・抑うつ障害

・不安障害  ・恐怖関連障害  ・ぜんそく

日本は小児の重症例が少なく基礎疾患の詳細が不明なため、海外の報告を参照⁶⁾

  

接種後の局所反応、全身反応は接種翌日をピークに改善

接種した部分の痛みや腫れなどの局所反応はほとんどの人におこります。接種後の頭痛、全身倦怠感、発熱(37.5度以上)などの全身反応は、2回目接種後の多くの人にみられます。局所反応、全身反応とも、接種翌日をピークに減少し、1週間以内にほぼ改善します⁷⁾。

日本では、当初接種後のアナフィラキシーが懸念されましたが、現在は他のワクチンに比べて特に高い頻度でないことが報告されています⁸⁾。また、米国では接種後の心筋炎・心膜炎はワクチン接種との因果関係を確認しましたが、発生頻度がまれであることからこれまで通りワクチン接種を推奨しています。

ワクチン接種後のめまいや失神について

新型コロナウイルスワクチンの接種時の痛みは、他の予防接種と同じくらいか、むしろ軽いようです。めまいや失神(血管迷走神経反射)は、痛みだけではなく接種と関連した緊張で起こるため、すべての予防接種で起きる可能性があります⁹⁾。これまでに採血や予防接種でめまいや失神をおこしたことがある人も安心して受けられるように、遠慮なく接種医に伝えてください。背もたれのある椅子に座ったりベッドに寝た状態で接種するなどの工夫ができます。

 

ワクチン接種に迷ったときは・・・ 

感染したときのリスクvs接種したときのリスクで考える


どうしても判断に迷う場合は、新型コロナウイルス感染症にかかった場合とワクチン接種で副反応が出た場合を比べてみましょう。リスクvsリスク、例えば「感染すると無症状でも隔離」と「接種後の副反応は翌日をピークに減少」を考えたとき、どちらになりたくない、どちらを回避したいと感じますか。

 

[感染によるリスク]※ワクチン接種でこれらのリスクはほとんどなくなる

・軽症や無症状でも隔離が必要   ・隔離による予定の変更やキャンセル

・周囲へ感染を拡げるリスク      ・まれに重症になるリスクがある

・日本では実態はよくわかっていないが、何らかの症状が持続するかもしれない


[ワクチン接種のリスク]※局所反応や全身反応は接種翌日をピークに、1週間ほどで改善


・接種後の接種部位の痛みや腫れなどの局所反応


さらに迷ったら、将来のシナリオを想像してみる

コロナ禍の中で、子どもたちはさまざまな制約とともに過ごしています。保護者の方がワクチン接種に迷うときには、将来のシナリオ(道筋)について考えてください。そして、お子さんとどのシナリオを選びたいかを相談してみましょう。

 

 

出典

¹⁾ 新型コロナウイルス感染症の国内発生動向(速報値)https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/000787852.pdf

2021年5月報人口推計https://www.stat.go.jp/data/jinsui/pdf/202105.pdf

²⁾ 和田耕治他: 新型インフルエンザ対策から学ぶ包括的な感染症対策 保健医療科学  保健医療科学: 2010; 59: 94-99

³⁾ Polack FP et al: Safety and Efficacy of the BNT162b2 mRNA Covid-19 Vaccine N Engl J Med 2020; 383:2603-2615

⁴⁾ Frenck RW et al: Safety, Immunogenicity, and Efficacy of the BNT162b2 Covid-19 Vaccine in Adolescents N Engl J Med

DOI: 10.1056/NEJMoa2107456

⁵⁾ 文科省学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュア

 

・接種後の全身倦怠感、頭痛、発熱などの全身反応

・接種後のアナフィラキシー、心筋炎・心膜炎 ➡ 非常にまれ  

・長期的な副反応 ➡ 現在のところ懸念されていない

どうしても判断に迷う場合は、新型コロナウイルス感染症にかかった場合とワクチン接種で副反応が出た場合を比べてみましょう。リスクvsリスク、例えば「感染すると無症状でも隔離」と「接種後の副反応は翌日をピークに減少」を考えたとき、どちらになりたくない、どちらを回避したいと感じますか。
 

 

 

 

 

 


子供のワクチン接種 感染防止の期待と不安 医師と保護者の声【新潟】

2022年01月23日 10時20分17秒 | 医科・歯科・介護

1/20(木) 19:37配信 UX新潟テレビ21

政府が特例承認

5歳から11歳までの子どもへのワクチン接種について厚生労働省の審議会は特例として了承しました。(20日午後7時時点)感染防止に期待する声がある一方、子どもの体への影響を心配する声もあります。
上越市の塚田こども医院で聞いた声。外来を訪れる保護者もワクチンへの受け止めはさまざまです。接種を考えている保護者は「重症化を防ぐ効果もあるし、成人も経験済みなので安心して撃たせてあげたい」と話しました。

一方、様子を見たいという保護者は「すぐにではなくて、副反応も気になるので、まわりの様子を見てから打たせようと思う。本当は打たせなくて済むのであれば打たせたくない」と複雑な考えを話しました。

塚田次郎院長は「新型コロナウイルスそのものから感染を予防することには意味がある。新型コロナは子どもたちが感染してもあまり重症化しないと言われるので副反応の心配があれば接種の様子をみても良いと思う」とそれぞれの考えで対応を決めるよう話しました。

一方、国からの情報がなく接種を担う医師への情報提供を急いでほしいとしています。


コロナワクチンに関するQ&A

2022年01月23日 10時15分05秒 | 医科・歯科・介護
 
2021年7月15日
2021年9月9日改訂
2021年9月22日改訂
2021年11月2日改訂
公益社団法人日本小児科学会予防接種・感染症対策委員会

「新型コロナワクチン~子どもならびに子どもに接する成人への接種に対する考え方~」に関するQ&A

 【ワクチン接種の意義について】

 【ワクチンの安全性について】

 【ワクチン接種対象について】

 【副反応等について】

 【接種における注意事項について】

 【ワクチン接種後について】

 【ワクチンの種類について】

 【小児コロナ患者の現状について】


オシントとは

2022年01月23日 07時53分01秒 | 社会・文化・政治・経済

オープン・ソース・インテリジェンスとは
合法的に入手できる資料」を「調べて突き合わせる」手法であり、1980年代から諜報・諜報活動で用いられるようになってきた。
他の HUMINT(ヒューミント)や SIGINT(シギント)と呼ばれる手法が主として「秘密の情報を違法行為を厭わずに得る」ことを旨とするのに対し、公開されている情報を情報源とすることが特徴である[2]。OSINT(オシント)と略す。


概要
オシントは「合法的に入手できる資料」を「調べて突き合わせる」手法である。情報源は政府の公式発表(プレスリリース)、マスメディアによる報道・インターネット・新聞・書籍・電話帳・科学誌その他を含む。具体的には、対象国の方針を割り出すために、対象国の新聞社交欄、ニュースの断片、人事の異動発令、発表報道などを丹念に集積し、分析するといった手法である。

細かいデータを少しずつ集めて分析するだけでも、相当な精度の情報が得られることがある。媒体入手・分析は、駐在国大使館で行なわれることが多い[3]。ラジオ放送の受信など、自国領内を拠点とするような活動もある。

日本での事例
内閣情報調査室(内閣官房)
公安調査庁(法務省)
ラヂオプレス
警察庁警備局
防衛省情報本部
陸上自衛隊小平学校
陸上自衛隊陸上総隊中央情報隊
イギリスでの事例
BBCモニタリング(英語版)
脚注
^ OSINT(オープンソース・インテリジェンス)とは? その活用法を解説 - CANON ESET SPECIAL SITE サイバーセキュリティ情報局
^ 奥田 2011, 第5章1節, 『合法的な手段で情報を入手する場合を「オシント(オープンソース・インテリジェンス)」という。』
 奥田 2011, 第5章1節, 『オシントは、報道や学術出版などの公開情報を分析するもので、通常、大使館や領事館が担当している。』


小林秀雄の「人生」論

2022年01月23日 07時43分52秒 | 社会・文化・政治・経済

浜崎 洋介  (著)

“批評の神様”が生涯をかけて見出した「直観を信じ、充実した生を送る」ための知恵

誰もが小林秀雄を知っている。だが小林の最大の関心事が何であったかを知る人はいない――。本書はこの状況を打開しつつ、現代の日本人に向けて確かな「生きる指針」を与える。日本最高の知性と呼ばれた小林の活動を三期に分けて、小林自らの問い、「人生いかに生くべきか」への答えが深化し明確になってゆく過程をクリアに描き出すのだ。気鋭の批評家が懇切丁寧に語り下ろす、「小林秀雄・入門講義」にして真正な日本人論!

序 章 「人生の教師」という像
第一章 批評とはどんな営みなのか
第二章 自己を支えるものとは何か
第三章 直観を信じるということ
終 章 「栗の樹」はどこにあるのか

著者について

1978年生まれ。文芸批評家。雑誌『表現者クライテリオン』編集委員。
すばるクリティーク賞選考委員、日本大学芸術学部非常勤講師も務める。
東京工業大学大学院社会理工学研究科価値システム専攻博士課程修了。博士(学術)。
著書に『福田恆存 思想の〈かたち〉――イロニー・演戯・言葉』(新曜社 2011年)、『反戦後論』(文藝春秋 2017年)、『シリーズ・戦後思想のエッセンス 三島由紀夫――なぜ、死んでみせねばならなかったのか』(NHK出版 2020年)など。また、福田恆存作品の編著として『保守とは何か』『国家とは何か』『人間とは何か』(文春学藝ライブラリー 2013-2016年)がある。
 
 
著者の浜崎さんは、福田恆存や三島由紀夫についての著作もあるとプロフィールにある。きっとそういうものを研究されてきたかただから、彼らの思想や思考回路が血肉化しているのだろうなあとまず思った。そう思わせる、明晰な語り口だ。そして、温かさがある。これは著者の性質なのだろう。

日本語がきれいで、言葉選びの塩梅がよい。例えばベルクソンの思想に関する箇所や思想史の概略を説明する箇所など、どうしても複雑な説明を必要とする部分も、安易に要約したような言葉選びをせず、でも難解にならないぎりぎりのところで、読者の腑に落ちるように書けている。

あとがきに、口述筆記をもとにあとから整理した、もっと色々書けたのでは・・・とあるが、(短期間での整理は、もちろん想像を絶するほど大変だったと思うものの、)口述筆記の段階で、著者の頭の中にある小林秀雄像は相当に明確で、あとは言葉にするばかりだったと私は受け取ったし、これ以上に「文学的」な小林秀雄像は私には難解だったのではと想像した。想定する初心者を含む読者が理解しやすいよう、段階を追って掘り下げて行っていることが、私にはありがたかった。それは小林が生きた時代をまるで著者自身が生きたかのように、生き生きと想像できていることにも由来しているのではと感じた。

小林秀雄については高校の現代文の教科書で読んで興味を持ち、「考えるヒント」「人間の建設(対談)」などを何冊か読んだ程度で(むしろ中原中也の半生記などでの存在感のほうが大きかったほど)殆ど知らなかったが、この本を読んで、小林秀雄という人がなぜあのような、他の同時代人にない断固とした語り口で、今でも色褪せない言葉で、諸事について書いていたのかということが少しわかったとともに、この頃から本質的には日本という国に生きる人々の迷いは殆ど変わっていないのではと改めて思わされた。

大学を卒業した数年前、戦後の混乱期に戦時中の日本のありようにきちんと向き合わなかったことが、今の日本の不安定さにつながっているのではと思っていたが、その前にも何度か、同様に「きちんと向き合うべき時に向き合わなかった」のではと感じた。
そして、小林がそうした理解に至るのに、多くを寄与したのが長谷川泰子との生活であったと推察されているのが非常に興味深かった。

このくらい易しい語り口で、著者にはぜひ今後、1960、70年台の日本の民衆がどのような「気分」で生きていたのか、を書いてもらえたら嬉しい。この頃の日本は、おそらく今の日本とはまるで違った、過激な思想やテロを今よりもずっと民衆が身近に感じていた(直近では最後の)時代なのだろうと思っているが、その気分を、この著者の語りで想像してみたい。

この本で豊かな時間を過ごせたことを感謝している。
 
 
小林秀雄氏の著を幾つか拝見し、尊敬申し上げておりましたが、断片的であった氏に対する理解が、濱崎氏「"人生"論」に触れ、小林氏に対する理解が更に深まり、感慨一入りです。浜崎氏に心から御禮を申し上げます。有り難うございました。
 
 

入門に最適だと思いました。 小林秀雄の著作の解説のみならず、何故彼がそれを言わねばならなかったかまでが大変分かりやすく描写されています。 そして題名の通り、本書では小林秀雄を通して、一つの日本人論、人生論が奥に照らし出されてきます。 そしてその問題意識は、前近代と近代の間で引き裂かれた小林秀雄という一人の近代人の内奥から立ち上がってきたものですが、今日に至ってもそれは全く解決しておらず、未だ切実に我々の問題です。 真剣に生きるならば、きっと彼が耐え抜いたこの混乱から始めなければいけないのだろうと、読みながら考えていました。
 
 
①とにかく著者の小林秀雄への熱量が凄い。短期間で一気に口述筆記した本である。このような小林秀雄の優れた評伝を読んだことはない。
②小林秀雄という評論家の本質を突いていると思うのは、小林秀雄の人生観と評論の対象となる作者及び作品の表面(見)の奥に秘められた本質の観との一致・共鳴・共感を小林の評論の動機と見なしていることである。
③柄谷行人が『日本近代文学の起源』の「風景の発見」で論じたように、「風景」は作者が発見したものであって、自然のままの風景ではない。「風景」とは作者の心にあるものなのだ。著者の小林秀雄の評論への理解は柄谷行人の「風景」の理解と一致する。
④小林秀雄がドストエフスキーに見いだしたものは、生の喧騒、慌ただしさであった。それは小林秀雄の人生そのものであった。創作の動機は人生にある。本居宣長が多数の和歌を詠んだのは、心を動かされる出来事が日常生活の慌ただしさの中にあったからである。
⑤次回は小林秀雄の作品論を期待したい。
お勧めの一冊だ。
 
 
これから先なんの味気もない毎日を繰り返すだけで人生が終っていくんじゃないか、そんな不安やら、焦燥やら、疲労やら倦怠やらが鎮まる。小林秀雄と、筆者の言葉に落ち着きを取り戻す。それは殆ど「大丈夫、大丈夫」と背中をさすられるような読書体験でした。

「大丈夫」とはいえそうもない時勢だからこそ、一人でも多くの人に、この本は読まれる意義があると思う。
「不幸のなかで真理は見え始めるものだから」(p.123.)。

あと、勝手ながら気に入った小林秀雄・貧乏学生時代のエピソード↓(p.57.)
当時の指導教官辰野隆の講義終了間際に背広姿で乗り込んできて、
「おい、辰野、金貸せ!」
「儂だって、かりそめにもお前の先生だぞ」
と親分肌の辰野先生、十円貸してやった。

ほとんど断片ともいえる引用ですが、こうしたいちいちの関係描写から小林秀雄とその周囲の人間模様がキラキラして「観」えてくる…。寒い冬の盛りに味わうお茶のような、あたたかいユーモアに満ちた名著です。
 
 
小林秀雄は直観というものを大切にした人なんだということが分かりました。

この本は、よくある小林秀雄本にありがちなー1部を切り取ってそれを対象化するようなーつまらないものではありません。

おそらく、著者は口述であることも関係したかもしれませんが

普段働いているような人
小林秀雄という名前は知ってる人
考えることが好きな学生

などをおそらく読者に設定し、かなり敷居を下げて寄り添いながら解説してくれています。

知識が全く無い人でも時代背景から、なぜ小林秀雄が登場するのかへの必然性まで切り込んでくれる一冊です。

同時に小林秀雄が残した近代への問いは私達がこれから考えていかなければいけないものでしょう。

イズムや視点に溢れるこの資本主義社会のなかで
自分の外に視点(意匠)を置くのではなく、自分の内発性に耳を済ませと彼は言います。

それが直観であり、そのための芸術や文学なんだと分かりました。

最初の時代背景が少し難しく感じるかもしれませんが、そこを抜ければ最後まで一気に走り抜けるので最初は多少の辛抱です。

買って良かった一冊でした!
 
 
 
「彼は彼以外のものになれなかった」

浮世は常に主義や理念なりの「意匠」を押し付けてはくるものの、私は私でしかないという絶対に逃れられない「宿命」を受け容れ、自分自身の声に耳を傾けること。

とても考え、面白く、元気になる良き本でした!

人間形成にとても役に立つ、小林秀雄入門書です。

ありがとうございました!
 
 

歴史、文学を切り口にアナロジスティックに現代社会、経済の問題を論じる浜崎さんの批評が元々好きでしたが、今回の著書も素晴らしいです。特に『1階と2階を如何に繋げるのか』と言う問いは、全ての日本人に是非持ってもらいたい、考えて貰いたい観点です。
 
 

 


詩とは何か

2022年01月23日 07時26分09秒 | 新聞を読もう
 
吉増 剛造  (著)
 
現代における「詩」の本質とは? 世界最高峰の詩人の1人、吉増剛造が60年の詩業の果てに辿り着いた境地を縦横無尽に語り尽くす。
現代最高の詩人による究極の詩論、ついに登場! 世界大戦、原爆、そして3.11。数多の「傷」を閲した現代における詩の意味を問う。
いわゆる詩人の範疇を超え、カフカ、ベケット、石牟礼道子などの「書いたもの(エクリチュール)」へ。
さらには文学さえも越え、ジョナス・メカスの映画、ゴッホの絵画、そして音楽にまで。縦横無尽に芸術ジャンルを横断し、あらゆる芸術行為の中に「詩」の真髄を見出す。
詩の根源、すなわち「芸術」の根源へと肉迫する稀有の作品。
 
「自分の中の根源的な声と対話する、その具現化が詩」という著者の生身の格闘がうかがえるだけだ。
でも確かにに詩の秘密が、ここに解き明かされている。
1939年生まれ、国民学校1年で終戦を迎えた詩人の内部で、災害が戦争に結びつく。
 
「私の魂は無意識も含め傷だらけ、穴だらけ。幼児の体験は声にならない声として精神の奥深いところに偏在していいます。毎月、石巻へ行くのも<戦争の子>の魂が動いているんです」
 

著者について

吉増 剛造
一九三九年東京都生まれ。詩人。日本藝術院会員。
慶應義塾大学文学部国文科卒業。現代日本を代表する先鋭的な詩人として、国際的に高い評価を受けている。
短いサラリーマン生活を経て詩作に専念。
一九六四年、処女詩集『出発』(新藝術社)を出版。
『黄金詩篇』(思潮社、高見順賞受賞)などの初期作品では切迫感あふれる詩風で詩壇を席巻。
中期以降はポリフォニー的構造の独特の文体を駆使し、「ことば」の多様な可能性を探究している。
詩の朗読パフォーマンスの先駆者の一人で海外でも積極的に朗読ライブを開催、「KAMIKAZE GOZO」とセンセーションを巻き起こす。
代表的詩集に『熱風 a thousand steps』(中央公論社、藤村記念歴程賞受賞)『オシリス、石ノ神』(思潮社、現代詩花椿賞受賞) 『「雪の島」あるいは「エミリーの幽霊」』(集英社、芸術選奨文部大臣賞受賞) 『表紙』(思潮社、毎日芸術賞受賞)『怪物君』(みすず書房)などがある。
2016年6月には、東京国立近代美術館で大規模な回顧展が開催された。
 
 
お勉強にいそしむ学生には二通りのタイプがいます。
学ぶ内容そのものに突入できる者と、いかにすればできるようになるか内容でなく周辺を巡る者。
後者は適性があるとは言えません。
こうした本で詩をわかる、または、つくることを夢みる者に適性はないでしょう。
著者はあまりにも有名ですから、つい買ってしまうかもしれません。
しかしながら、言い回しも優しくないので、消化できないのに有難いお言葉と受け取れることでしょう。
 
 
とにかくこの本の中で、吉増剛造さんが好きな詩人を詩とともにたくさん紹介してくれる。

中には、画家やミュージシャンや小説家もいる。

詩人と詩のガイドブックとしても非常に優れている。

特に吉増剛造さんが一番好きだというエミリー・ディキンソンは、早速Kindleで読んで見たが素晴らしい詩でびっくりした。

田村隆一は、Kindleがなかったので、紙の本を注文した。

決して優しい本ではないが、少しでも詩に興味がある人には是非読んでもらいたい。
 
 
 
 
 

全力疾走するバカになれ: ~明るく、楽しく生きたい人に贈る75の言葉~

2022年01月23日 06時40分36秒 | 社会・文化・政治・経済
 
勝俣 州和  (著)
 
一生懸命やった失敗って輝くんですよね。
必死に絞り出した行動とか言葉は何かぱっと変えたりする。「格好悪い、臭い、汚い」3Kを率先して行う人が「格好良く、感動を与え、稼げる」3Kの人になれます」など、萩本欽一さんの教えから生まれた言葉が盛り込まれている。
「結局これまで、欽ちゃんから言われた言葉を守ってきただけですね。難しいことは一つもしていないんです。技術は現場で教えてくれますし、何かあれば一緒に考えてくれるスタッフがいます」
技術ではなく、心の持ち方や人との接し方が大切だという。
売れても勘違いしないことが大切だと、僕は先輩の姿を見て学んできました。
「マニュアルはない。自分が求められた役割を一生懸命果たすこと」それが生き残りの秘訣だった。
シンプルで、どこの世界にも通じることだが、実践するのは難しい。
 
「言葉の力」でポジティブになる!

芸能生活34年、長くお茶の間に愛されてきたタレントの勝俣州和が、
どんな時も考え方次第でうまくいく独自の人生訓を伝授。
「3日坊主も100個やれば立派」「陰口はやめて陰ほめをしよう」、
「緊張は、友だち」など実体験に裏打ちされた言葉の数々は
腑に落ちることまちがいなし。
仕事や家庭の悩みに使える生き方のヒントが詰まった1冊。
プロフィール●
1965年3月12日生まれ。静岡県出身。
1988年、テレビ番組『欽きらリン530!!』(日本テレビ)で、
司会の萩本欽一に見出されて芸能界デビュー。
番組内で結成されたアイドルグループCHA -CHAのリーダーとして活動し、以降タレントとして多才な活躍を見せる。
 
【編集担当からのおすすめ情報】
芸能生活34年、長くお茶の間に愛されてきたタレントの勝俣州和が、
どんな時も考え方次第でうまくいく独自の人生訓を伝授。
「3日坊主も100個やれば立派」「陰口はやめて陰ほめをしよう」、
「緊張は、友だち」など実体験に裏打ちされた言葉の数々は
腑に落ちることまちがいなし。
仕事や家庭の悩みに使える生き方のヒントが詰まった1冊。
 
 
簡潔、明瞭。作者が学んだ経験と精神をしっかりと表現している。日常的に気持ちがリフレッシュされるかのような新鮮さもある。作者ならではの作品。タイミングよく読めた。
 
 
勝俣さんの性格そのものが心に響くものです
 

やさしくなるとうまくいく ノートに書きとめてきた教えと言葉

 
 
 
心に残った言葉や教えなど、著者がこれまで書きとめてきたエピソード集

いわゆる「ネタ帳」を持っているタレントさんは多い。

思いついた面白いネタを、忘れないようにノートに記しておくものだ。

著者も同じようなノートを持っているが、書いている内容が少し違う。

面白い話というより、「いい話」「参考になった教え」「心に残った逸話」などを書きとめている。

初めてノートに書きとめたのは数十年も昔のことなので、もうノートは何冊にもなっている。

この本には、そうしてたまったノートの中から、

とっておきの「いい話」「参考になった教え」「心に残った逸話」を厳選して収録した。

たとえば、タイトルになっている「やさしくなるとうまくいく」は、萩本欽一氏からの教えによる。

芸能生活を始めたばかりのころ、うまくいかずに悩んでいたときに言われたものであり、

著者が人生のテーマにしている言葉である。

本書では、こうした言葉にまつわる37の話をお届けする。
 

内容(「BOOK」データベースより)

一期一会の出会いをした。37の言葉たち。

著者について

●勝俣 州和:1965年3月12日生まれ。静岡県出身。バラエティー番組、情報番組などで活躍するエンターテイナー。著書に『笑いの神様の子供たち』(小学館)、『勝俣グルメノート』(ワニブックス)などがある。
 
 
テレビで見て知り。購入しました。
勝村さんのファンです。
 
 
字が大きく読みやすいです。
読み捨てるレベルかと。
 
 
心暖まる本でした。そして古本とは思えないほどの本で、お店の方に心より感謝申し上げます。丁寧な対応と梱包がとても嬉しかったです。ありがとうございます。また利用させていただきたいお店です。
 
 
なかなか味のあるお話が詰まっていました。
 私が特に気に入ったのは3つ。
 ひとつは、タイトルにもなっている「やさしくなるとうまくいく」。
萩本欽一さんから教えられた言葉は、さすが含蓄があります。
なんでも、若かりし頃の著者が、ようやく人を笑わせることに自信がついた頃のこと。
程なくして、今度は人が笑ってくれなくなったそうです。
スランプなのか……。師匠の欽ちゃんに相談すると、やんわりと言われたそうです。
「お前ね、笑わせようと思わなくていいの。そんなことより、やさしくなりなさい」と。
ただ面白いことを言っても、人は笑わない。笑わせようという尖った部分が見えると笑えない。
何ごとも人柄がついて来るんですね。奥深い話に思えました。
 もうひとつは、「短パンの約束」。
著者がなぜ短パンをはいているのか。
その理由を初めて知りました。
この方、なかなかの人物です。
テレビで見る通り、真っ直ぐな考え方をする人なのでしょう。
ディズニーランドのキャラクターを見て、彼は自分の生き方を変えたそうです。その考え方に、素直に敬服しました。
 最後に「サンタクロースからの電話」は、古き良き昭和の時代を思い出させてくれます。
著者のお父さんがいい味を出されています。
著者の故郷は静岡県。お茶と並んで、ミカンが名産品です。
そんなミカンにまつわる子どもの頃の想い出話なのですが、お父さんがご近所の方たちに助けられる話。著者の子供時代が見えて興味深かったです。
 いずれも、文体が素朴で、著者が自分で書かれているのがうかがえました。
この方、とにかくいろいろなTV番組に出演しています。
バラエティ番組には欠かせないバイプレーヤー。
主役ではないのに、必要とされているのは、それだけスタッフからの信頼が厚いということなのでしょう。
人柄なのだと思います。その人柄がどのように形成されたのかが垣間見えるのが面白かった。安心して読める本でした。
 
 
先駆者の言葉を
自分に易しい解釈で
ご都合な主観で本にする。
逃げ癖があるけど大声で弁が立つ。
笑いシワがあっても窮地に逆ギレしたりする。
結果に後付けで上手い解釈をする。
寧ろだから、この位置にいる。
周囲が優しいからうまくいってる。
自身の所にサンタが来られなかった様な
親子関係を 愛娘愛息に繰り返したくが無い為 なにかしら物入りのタイミングで出版する。
継続は力みたいな気概は感じられないが。理屈としては頓知的な処世術良いと思う。
のらりくらり でも ちゃらんぽらん でも無い (自分にやさしい)人を見る目がある。 裏表 利害 損か得か を使い分ける素質もある。 大切な事。
誰にでも甘い事言ってられんよ。
「採れなかったんじゃない、あの葡萄は酸っぱいんだ。」

ただ 私としては
視聴者を笑顔にしてくれるために。
逃げずに バンジージャンプしたタレントさんや 周囲の人たちに迷惑かけないが為、練習してピアノをやり遂げたタレントさんの方が好感がもてる。
そのテレビ越しにもらった勇気こそ
やさしさ ではないかと思う。

私にはk2なら
火野玉男氏の仕事で見せる姿勢が
しっくりくる。

雄弁は銀なり沈黙は金なり
 
 
この本を読むまでは、筆者に対して、あまり良い印象は持っていませんでしたが、改めさせて頂きます。

とても、出会いを大事にされる方なのだと思いました。「出会いは出会うだけではだめで、育てていくもの」なるほど、良い言葉だ。だからこその人脈なのだろうと頷ける。

自分にとって沢山の気付きがあり、とても優しくて温かい、素敵な本でした。
 
 
テレビで見る勝又さんは好きではありません。
また、内容も忖度などある感じるで、全て正直に書かれた物でもないでしょう。
しかし、それでもこの本には読む価値があると思います。
ギスギスした時代に一服の清涼剤。良い本です。