危険な団体による勧誘について 法政大学
トラブルに巻き込まれないために
以下、危険な団体の勧誘の手口を紹介します。「甘い言葉」には、くれぐれも注意してください。
1.カルト宗教による勧誘
「ゴスペルコンサートをやります」、「ボランティア活動に参加しませんか?」にこやかに誘われて行ってみると、楽しそうなコンサートを開いたり公園の清掃をしたり、みんないい人ばかり。次はセミナー。1泊の合宿が次は1週間…。マインド・コントロールにかけられて、気づいたら抜け出せなくなっていた…。
サークルを装うカルト宗教
普通の学生サークルを装うカルト宗教団体。ボランティアや国際交流のサークルを名乗って、電話番号を聞かれたり、アンケートに個人情報を記入させたりと、巧妙に加入を迫ってきます。本学でも、キリスト教系と称するカルト宗教に入ってしまい、脱会したときには学業を続けられない精神状態に陥っており、退学せざるを得なかったという例が報告されています。
コンサートの誘い
「近くの公園でゴミ拾いをしているインカレのボランティアサークルです。」と声をかけられ、参加したら次はセミナー参加に誘われた、という声が2~3年前までは多数大学に寄せられていました。
最近では「ゴスペルコンサート」や「スポーツ系インカレサークル(バレーボール,フットサルなど)」、「料理教室」や「食事会」などに誘う例が増えています。昼休みにラウンジなどで食事をしている時、キャンパス内の掲示板を確認している時や外濠校舎の学生ラウンジで授業の準備をしている時など、一人でいる時に声をかけてくるのが彼らの手口です。無届けの教室でゴスペルコンサートを企画し、誘ってくるという例もありました。勧誘してきた人物は学外の専門学校生を名乗ったり、他大学生を名乗ったりしています。学生センターの職員が彼らに確認したら、専門学校はいかにも存在しそうな名称でしたが、きちんと調べるとそんな学校は存在しないことが後から判明しています。
セミナーは危険の証し
ボランティアやコンサートの次はセミナーに誘われます。最初は1泊や2泊の短期で自己発見や自己変革を謳い文句にする例が多いようです。次は1週間の長期のセミナーに誘われます。セミナーでは所謂マインド・コントロールをされます。
彼らの勧誘の特徴は個人情報、例えば携帯電話の番号を教えるとボランティアやコンサート、学習会に非常にしつこく勧誘してくることです。他校生であるはずなのに授業教室前で待ち伏せている例もあります。普通のサークルはこんなに執拗に勧誘はしません。
いざとなったら警察へ
彼らの団体はいずれも社会的な問題を起こし、警察が乗り出している例が殆どです。執拗な勧誘に遭ったり、おかしいと思ったら学生センターに連絡するとともに警察にも相談してください。
おかしい、怪しいと思ったら、はっきり「No」!
2.パーティ系サークルの落とし穴
「法政・明治・早稲田大学合同! 赤坂、六本木で、オシャレなパーティ!」 手渡されたカラフルなビラにつられて軽い気持ちで行ってみたら、会場には大勢の人がいて、大盛り上がり。そのうちグループに分かれて、お酒を飲み始めたけど、なんだか雰囲気がおかしくなって…。
パーティに名を借りた暴行
数年前、社会問題になった学生集団暴行事件。上のようなパーティを企画して学生を集め、お酒を飲ませて暴行を集団で加えるという、きわめて悪質な犯罪行為です。この中には残念ながら本学の学生もいて、もちろん退学処分となりました。以降、この種のパーティサークルが様々に名前を変えて、類似の事件が数多く発生していると毎年各大学から報告があります。
カラフルなチラシと偽学生
毎年4月の新入生勧誘時期なると、カラー印刷・写真入りの印刷で、有名大学の名を連ねた合同パーティ開催のチラシが学生用掲示板に大量に貼られます。「連絡先:法政大学○○」とあっても、その学生は本学に在籍していない例が殆どです。連絡先に他大学生を記載している例も恐らくは同じように在籍していない虚偽の記載です。彼らは有名大学の学生を名乗って、大規模のパーティを開催して、その参加費を収入にしています。では彼らは何故こんな大規模なパーティを開くのでしょうか?
マルチ商法の場にも!
彼らはかつて暴行目的にパーティを開催していましたが、現在は参加費を収入にするとともに、悪質な業者と結託した違法な商法にも手を出しています。パーティで知り合い、個人情報を教えて、後述するようなマルチ商法の勧誘を受けて被害にあったという報告が本学でも一昨年から多く相談があります。マルチ商法の被害相談はあとを絶ちませんが、近年は被害学生の多くがパーティ参加者で、個人情報を教えたのをきっかけに儲け話に誘われています。解約をするのに弁護士をたてて大変な手間暇をかけて抜け出た例もあります。
学生センターに相談を
パーティ参加を呼びかける多くのビラは学生をかたる違法なビラです。あなたから様々な手口でお金を巻き上げていきます。安易な儲け話には必ず落とし穴があります。パーティ勧誘にあったら学生センターに連絡してください。
危険な「パーティ」はあなたの一生を変えてしまう!
3.こんな人は気を付けて!
その場の雰囲気にのみ込まれてしまう人
「断ると相手に悪い」と思ってしまう人
「まぁ いいか」と、すぐに思ってしまう人
「だまされたとしても自分に責任がある」と思ってしまう人
相談できる人がいない人
一人でいることが多い人
4.対応の仕方
「あやしいな」と感じたらはっきり断りましょう。中にはしつこくつきまとって勧誘をしてくる者もいますので、危険を感じたら迷わず各キャンパス学生生活課窓口にご相談ください。
勧誘目的なのかどうか見極めがつけられないこともあるでしょう。そのような時に心がけておくべきことはシンプルなことです。
その場では携帯電話の番号・メールアドレス、住所など個人情報は教えない
勧誘者は個人情報の提供を断りづらい雰囲気を作るかもしれませんが、その場での携帯電話情報(番号,メールアドレス)の交換は断り、「こちらから連絡します」と相手のメールアドレスを聞いてメモするようにしましょう。とにかく、普段から簡単に個人情報を教えないことが重要です。
後で改めて相手の話を吟味し、インターネットで調べたり、友人に相談したりするなどして、相手が連絡を取るべき対象かどうか判断しましょう。判断がつかない場合は、各キャンパスの学生生活課にご相談ください。