ジェネレーション・レフト

2022年07月03日 22時04分39秒 | 社会・文化・政治・経済
 
 
キア・ミルバーン (著), 斎藤 幸平 (翻訳), 岩橋 誠 (翻訳), 萩田 翔太郎 (翻訳)
 
◉世界の若者たちは、なぜいま「左傾化」しているのか◉

オキュパイ・ウォール・ストリート運動、コービンやサンダースら「左派ポピュリズム」の台頭、グレタさんを中心とする気候危機の問題提起など、いま世界では若者たちによるラディカルな社会運動の輪が次々と広がっている。
資本主義の中心地であるアメリカでは、若者たちのうち半数近くが「社会主義」を支持しているという調査結果もある。

気鋭の政治理論家キア・ミルバーンが、この「ジェネレーション・レフト」が生まれた背景と、これからの可能性を徹底解明。Z世代(1990年代後半生まれ~)が主役となる21世紀の世界情勢を知るための必読書。


◉監訳・解説◉ 斎藤幸平(経済思想家・大阪市立大学准教授)
「コロナ・ショックを前にして、新自由主義に代わる新しい秩序を志向する可能性や必要性が出てきているのは否定できないはずだ。ここに左傾化の潜在性、21世紀の左派にとっての政治プロジェクトが存在する。その担い手が、急進化している若者たちである」

─推薦───────────────────────────
 
キア・ミルバーンは、世代についての話に付きまとうナンセンスを粉砕し、年齢の問題のように見える事態の根っこに階級の問題があることを示した。この本を読んで、ジェネレーション・レフトに加わろう。
──ポール・メイソン(ジャーナリスト、『ポストキャピタリズム』著者)

急進主義が新しい時代を迎えた原因とその可能性への素晴らしい探求だ。新自由主義を克服し、気候変動を静め、社会の高齢化に対処するためには、もう一度「最高の世代」が必要なのだ。
──アーロン・バスターニ(ジャーナリスト、『ラグジュアリーコミュニズム』著者、「ノヴァーラ・メディア」共同創設者)
 

著者について

キア・ミルバーン
政治理論家。専門は社会組織論。世界の左派の潮流をマルクス主義、とりわけマリオ・トロンティやアントニオ・ネグリに代表されるアウトノミアからの理論的影響のもとで分析し、注目を集めている。レスター大学で講師を務めた後、現在はローザ・ルクセンブルク財団に所属し、ミュニシパリズムや経済民主主義についても研究を進めている。『ジャコビン』や『ガーディアン』などへも寄稿。

斎藤幸平
大阪市立大学大学院経済学研究科准教授。ベルリン・フンボルト大学哲学科博士課程修了。博士(哲学)。専門は経済思想。Karl Marx's Ecosocialism:Capital, Nature, and the Unfinished Critique of Political Economy(邦訳『大洪水の前に』・堀之内出版)によって「ドイッチャー記念賞」を日本人初、歴代最年少で受賞。その他の著書に『人新世の「資本論」』(集英社新書)。

岩橋誠
NPO法人POSSEスタッフ。POSSEで技能実習生など外国人労働者やクルド人など難民の支援に携わる。国際NGO・Clean Clothes Campaign運営委員。withnews「やさしい日本語で答える仕事の悩み」執筆。京都大学経済学部卒。北海道大学公共政策学研究センター研究員。翻訳家。国際ジャーナリスト。

萩田翔太郎
歴史研究者。イギリスのヨーク大学に留学し、一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。博士(社会学)。専門はイギリス労働史・文化史。特に18世紀以降の都市暴動や労働運動とメディアの関係。NPO法人POSSEにボランティアとして参加。雑誌『POSSE』でラダイト運動(機械打ちこわし運動)について連載中。
 
 
タイトルは欧米の左傾化する若者世代の総称。階層ではなく世代間に格差が生まれていると。トマピケテイのr>gは富裕層と貧困層の格差拡大だけではなく、年金資産の運用益をあてにする高齢者と、過度な競争の上に不安定な職と賃金しか手にできないZ世代の格差でもある。
地球環境危機とコロナ禍新自由主義の限界が同時に露呈している今だからこそ僕らは世の中を変革していかないと。
左とか右とか政治的なイデオロギーの問題としてだけではなく、どう世の中をより良い社会にしていけるかきちんと考えていきたいです。
 
 

いま世界の若者が左傾化している。気候危機や差別、格差・貧困を生み出すいまの社会体制に対して世界中の若者が「システムチェンジ」を求めて声を上げている。
まさに「ジェネレーション・レフト(左派世代)」が生まれているのだ。

本書は、アメリカやイギリスで若者の半数が資本主義に否定的となり社会主義を志向しているという、Z世代(1995年以降生まれの若者)の左傾化を生み出した契機や原因と、今後の社会のあり方について分析し論じた本である。
イギリスのジェレミー・コービンやアメリカのバーニー・サンダースの選挙戦など、ここ数年の選挙結果を踏まえると、若者が左派に投票し年配者が保守に流れる傾向がますます強まっているが、著者のミルバーンはその背景に、資本主義の行き詰まりに起因する経済的基盤の破壊があるとする
。いまのZ世代は上の世代とは違い、家を購入し、結婚し、子供をつくるという社会で「成功」とされる生き方を成し遂げることが現実問題として不可能になっている。
大学に通うためには多額の借金を背負わなければならず、さらに卒業しても長期的な安定的な仕事がないため、ギグワークや低賃金非正規労働に従事せざるをえない。
持ち家をもつのは夢のまた夢であり、そもそも一人暮らしすら経済的に困難であり、親と同居する若者の数は過去最多だ。
この中で、今の社会(資本主義)に対してますます懐疑的になっている。

しかし、経済的困窮状態におかれた欧米の若者が「自動的に」左傾化したわけではない。
そのためには二つの出来事が必要だったとミルバーンは主張する。
ここが本書の特徴であり、1つ目は、2008年の金融危機(リーマンショック)であり、2つ目は、2011年のオキュパイ・ウォール・ストリート運動だとミルバーンは述べる。
いわく、金融危機によって若者の将来が破壊されたが、オキュパイ・ウォール・ストリート運動は若者に対して、新しい社会を作ることは可能だという考えや行動規範を提示した。
これら二つの出来事を通じて、若者が左傾化し、2010年代後半の選挙戦でそれで選挙論的転回として選挙政治にも反映されることとなったのだ。つまり、サンダースやコービン支持の背景には、経済状況の悪化だけでなく、その状況において若者の思考を発展させた社会運動の存在があったと主張する。
そして、そうして生まれた「ジェネレーションレフト」の今後のビジョンとして、私的所有を乗り越えて、コモンを基礎にした社会のあり方について言及している。

解説では、ベストセラー『人新世の資本論』著者・斎藤幸平大阪市立大学准教授が、ミルバーンの議論を踏まえて日本の状況を分析している。重要な点は、「ジェネレーションレフト」とは、それがいま日本に存在するかどうかではなく、まさに政治的プロジェクトとして欧米と同様の状況に置かれた日本の若者も、よりよい社会を作るための取り組みにどう参画していくかを考えるための概念だということだ。
これまでのコモンセンス(常識)を乗り越えて「過剰の瞬間」を生み出す取り組みが社会運動に求められている。

いまの現状に矛盾を感じているZ世代の若者はぜひ本書を手に取り、新しい社会のあり方を作り出す実践を構想する手掛かりにしてほしい。
 
 

Z世代を知るために読みました。

これまでの世代と比べると、正社員になれず、格差が広がり、年金の負担が多く、コロナや戦争で社会が大きく変わり、失敗したら自己責任と言われてしまう。やや気の毒な気がしました。

まずはお互いのことを知るために、コミュニケーションする場をつくるべきだと思いました。
 
 

映画 マザー!

2022年07月03日 22時04分39秒 | 新聞を読もう

7月2日、午前1時30分から、CSテレビのザ・シネマで観た。

画像1

解説

「ブラック・スワン」の鬼才ダーレン・アロノフスキー監督が、「世界にひとつのプレイブック」でアカデミー主演女優賞を受賞した若手実力派のジェニファー・ローレンスを主演に迎えて描くサイコミステリー。

郊外の一軒家に暮らす一組の夫婦のもとに、ある夜、不審な訪問者が現れたことから、夫婦の穏やかな生活は一変。

翌日以降も次々と謎の訪問者が現れるが、夫は招かれざる客たちを拒む素振りも見せず、受け入れていく。

そんな夫の行動に妻は不安と恐怖を募らせていき、やがてエスカレートしていく訪問者たちの行動によって事件が相次ぐ。

そんな中でも妊娠し、やがて出産して母親になった妻だったが、そんな彼女を想像もしない出来事が待ち受ける。

2017年製作/121分/アメリカ

原題:Mother!

スタッフ・キャスト
監督
ダーレン・アロノフスキー
製作
ダーレン・アロノフスキー
 
スコット・フランクリン
 
アリ・ハンデル
 
マーク・ヘイマン
脚本
ダーレン・アロノフスキー

ジェニファー・ローレンス

ハビエル・バルデム

エド・ハリス

ミシェル・ファイファー

 

リスト教をこき下ろすにもほどが有る‼️

ふざけた映画!全く意味不明。

おつむの弱い嫁と独善夫のラプソディ。作る側は聖書の話に仕立てて徹底的に女性を馬鹿にした話。これを女性の鑑賞者が論理的に批判できなければサルトルに舐めまくられたボーボワールの二の舞い。監督の舐めきったほくそ笑んでそれでお終いだろう!こう言う映画を許してはいけない!

 


最低
支離滅裂。
おまけにカメラワークがひどいので目がチカチカして疲れます。
不可解なので他のコメントを読ませていただきました。
これ宗教を題材にした映画なの?と目からうろこです。

聖書を知らないと理解できないと思う。と書かれている方がいますが、
私はイギリスで聖書を1年間勉強し、創世記から黙示録まで読んだ福音派のクリスチャンです。
福音派のクリスチャンは聖書の言葉を字義通り解釈します。
この映画には悪魔的要素を感じますが、キリスト教の要素は微塵も感じませんでした。
大体、主人公である人間を「神」と模倣する発想自体、聖書の教えに反します。
これが悪魔の隣人とされるローマ・カトリック教の感性に基づいているのであれば納得です。
韓国で作られた映画でも似たようなものがありました。
こういった悪魔的な発想に基づく映画は聖書のみ言葉を勝手に解釈し、不気味な表現を好みます。

 


宗教の気持ち悪さ

ろくにキリスト教を知らないし、仏教もあんまり好きじゃないし、
なんなら宗教全般から無理のない範囲で距離を置きたいと思ってる。

そんな飲み込みの悪い僕は、”黙示録”ってフレーズが出て初めて気づいた。
そこから先は、もう怒涛の混沌。不快きわまりない欲望の濁流。
ラストにも救いがなく、僕の生涯ランキングでもトップレベルの胸糞悪さだった。

不思議なのは見終わってみると、
感じていた不快感が何か重みのある問題意識に変わっていたこと。
宗教批判と環境問題をつなげてみせて、
人間のおぞましさと強さをしっかり描き切った作品だと思う。

最後に蛇足だけど”宗教”にはやっぱり欠陥があると思う。
個人の救済になることは否定しないけれど、それを人に勧めるのは違うというか。
”信じる”という力が強ければ強いほど害になり得たり
聖職者です、みたいな顔をしてる奴は信用ならなかったり。
要は都合のよい”正義”を与えるための装置でしかないんじゃないのっていう。

日本では公開が見送られた問題作。僕は見て良かったと思っています。

 


暴力と母

彼は心の臓から取り出した鉱石をディスプレイに飾った。・・・ふりだしにもどる。
──そんな輪廻のファンタジーだが、ドラマの気配がある。

たとえば、これはホラー映画です──と標榜されていると、怖くない。ってことはありませんか?
ホラー映画がhorribleなのはとうぜん──なので、その構えで見るとき、観衆には余裕が生じる。

ところがAronofskyはジャンルに規定されない作家なので、現実味がある。その現実味によって、Mother!は傍若無人な他人たちに、なにもかも侵犯されるサスペンスに見えてしまう。その見え方をするとき、この映画はとても恐ろしい。

ただし描写が苛烈すぎて、荒唐無稽。
世評は、胸糞な展開に対する嫌悪感によって賛否になったが、客観的に見るとMother!には、何かとほうもない迫力がある。

この映画のcons(下げ評)の理由は、どこまでもお人好し(──を通り越してマゾヒスト)の旦那と、彼と客人にすべてを奪われまくる母親の苦しみが、あまりにもダイレクトに表現されていること。何かの象徴──というわけでもなしに、ひたすら搾取される母親を見ているのが辛いから。

わたし/あなたの大切な住居へやってきた、どこの馬の骨ともわからない輩が、リヴィングにたむろし、キッチンを使い、調度を破壊し、寝室へ押し入り、そこらじゅう散らかして、ひたすら神経を逆なでする。

ぎゃくにpros(上げ評)の理由は、そうは言っても、すさまじい迫力によって、それが描かれているから。──である。過剰が面白さになっている。Aronofskyの中でもホラー値の高い作品だが、でもホラーとは言えない──そんな絶妙な風格もあった。

『監督のダーレン・アロノフスキーは「この映画は一般の観客に向けて作られたわけではなく、ある特定の人たちへ向けたものである」と語っている。』(ウィキペディアより)
じっさいのことは知らないが、アノロフスキーが自分の家を荒らした無礼な客人に対する私怨でこれを作ったのなら、迫力が生成されるのも当然だったと思う。

本作を悪名にしているのは、いやな感じのEd HarrisとMichelle Pfeiffer。

に加えてStephen McHattie。とりわけStephen McHattieはHistory of Violence(2005)のとき感じた強烈な冷酷さのまんまだった。Stephen McHattieの前では、悪い顔選手権なんぞお子ちゃまもいいところ、である。

かれらの憎々しさによって、どの映画でも気の強そうにしか見えなかったJennifer Lawrenceがとても気の毒に見えてしまう──という珍しい映画だった。

が、その嫌忌を越えて、有無を言わせないバイオレンスがある。と同時にmotherly(慈悲深さ)も感じられる映画だった。

 


愚行の輪。


私はやっぱりダーレンが好き♡


聖書とかを知ってないと見ながら理解出来ないと思います
わたしは見終わった後に考察まとめを読んで、スッキリしました

描写とかもろもろこれは制限かかりますね笑
閲覧要注意です!


前々から気になってたので、amazonレンタルでチラ見しました。

ふー。何だかなぁ。
見始めてから中盤まではず〜っと凄く面白くて、ポンコツ旦那にイラついたりしながら、はて?これってミザリーの現代版に近い感じ?なんて思ってたんだけど、最後の30分がアテクシの気持ちの全てを台無しにしてくれたかな。
んだって最後のシークエンスなんて戦争映画みたいじゃない、急に。

ランボーでも観てるのかな?って思っちゃったんだから。

んで何となくラストのオチが腑に落ちなくてネットでレビューとか見てみたけど、モチーフは聖書のお話だとか何とか。

これってよくある話だけど日本人にはあまりにもピンと来ないんだよね。
まぁ、勉強不足な自分が悪いんだけどさ。

けど仏教がモチーフでも日本史がモチーフでも、自分にはピンと来なかったと思う。

前段の設定があまりにも良いと思ったばっかりに。ジェニファーローレンス主演のホラー?を観たのはこれで2作目だけど、ボディ・ハントもピンと来なかったしなぁ。設定が良い割にとても残念でした。

あと、あの嫌な感じのおばさん、ミシェルファイファーだったのね( ³ω³ )

〜劇終〜

 


嫌悪感は自身への鏡

宗教観念の強さからか上映禁止となった話題作ということで鑑賞。

ジェニファー・ローレンス演ずる妻の忍耐強さに感服。だがそんな人間の傲慢さと身勝手さも、いつかは壊れてしまうものだ。人間の醜態とも言えるその"我"はまさに鏡のようなものだろう。誰しもが持つ煩悩、欲望、欲求とはここまで醜くカオスを生み、そして壊れてもなお再生するのだろうと思わされた。そして夫役の存在は何を意味していたのか、妻役の存在は何を意味していたのか各々考えが割れるだろう。


”我慢強すぎる創造の母” 不穏感、終末感が尋常でないダーレン・アロノフスキー監督節全開の、怪作である。創世記をモチーフにした作品でもある。】

 

この映画、完全に狂ってます。
凡人の私には、レベルが高すぎます。


傲慢さと身勝手さを創造主より引き継いだ人類の醜悪な姿は何度観ても爽快

「ローズマリーの赤ちゃん」、「皆殺しの天使」のオマージュもさることながら、マザーを破壊し尽くす強烈な不快感に圧倒される。出来ることなら劇場鑑賞したい作品

 


予備知識(ネタバレ)必須な作品


ジェニファー大好きなんですけどね、なんの刺激もないまま、後半は特に退屈でした。ジェニファーの美しさだけでかろうじて最後まで観れました。

 

ジェニファー・ローレンスとイカれた人たち→ただただグロい


見なくていいものを見た。時間を返してほしい。

 


悪夢をこうではなく撮るのが映画だろ。
きねまっきいさん 2021年3月19日 iPhoneアプリから投稿
黒澤明が米国資本におだてられて撮った晩年の大愚作「夢」を彷彿とさせる凡作。
それやったら何でもありだ。
似て非なる快作「歓待」の深田晃司はどう見たか。
悪夢をこうでなく撮るのが映画だろ。
こういう尤もらしい凡作をこそ面白くないと正しく言う責任が私達にはある。

 


なんだこれは!?

なんだこれは!?理解不能。

ひとつ言えるとしたら、ジェニファーローレンスのための映画、だったんだろう。ジェニファー寄り、が半分以上、いやそれ以上かもしれない。とにかくジェニファーをこれでもかとアップで、寄って寄って見せてくる。

あと、感想はやめとく。
いまのところ平均点くらいな評価なのがちょっと意外。アホすぎて笑えるのはたしかだし、ジェニファーろーれんすたっぷり見れるわけだが。。


日本人にはわからん。何かメッセージがあるんだろうけと、わからん?

 

焼けただれる顔のアップのオープニングにも意味があるとは
地獄の無限ループ
この映画で監督とJローレンスは付き合いだしたというから信じられない。
~招かれざる客があるカップルの家へとやってきて、彼らの穏やかな生活を壊していく。そのとき、カップルはその関係性を試される~
神様の話なのか?
解説が要る
創世記
アダムとイブがエドハリスとMファイファ-
グリーソン兄弟はカインとアベルとか
Jローレンスがしょっちゅう飲む黄色い粉は何?
詩人のストーカーとも思える熱狂的なファンが信者ってことか
信者に交じってただの便乗がたくさん
赤ちゃんがバラバラになって食べられるところはボカシ
Jローレンスがボコボコにしばかれるのはボカシ無し
クリスタルの為に無間地獄に落とされた若妻
子供を持つ不安
創造、創造いう年上の詩人はいうほど妻に愛情をかけない
ポスター全景は心臓を差し出していたのね
黙示録とかいうてたね
模様がちょいちょい胎児にみえるね
木目が穴に見えて血が噴き出る
女性から非難轟々きそうなんで公開中止かキリスト教信者から圧力がかかったのか

 


なんだかなー

全く不快な映画です。救いは女優さんが可愛い事だけ。
ストーリーが意味不明すぎて何も伝わらない映画。


ブラック・スワンがすごく好きだったので、この作品もみてみようと思い...

大草原の大きな家

救いがない…

終始不快で、まったく救いのない展開。
共感も持てないから、内容も入り込めない。
観賞するなら、どこまでも逝く不快感を楽しめるぐらいの覚悟で挑まないと121分、人生の無駄をします。

ヒロインの妊娠したあとの、艶らしさが唯一の救いかも。

よくわからないスリラー


野原の一軒家に住む新婚夫婦、夫(ハビエル・バルデム)は詩人、妻(ジェニファー・ローレンス)は家を改装中だ。
そこへ怪しげな男(エド・ハリス)がやってくるが夫は歓迎している様子、次に妻(ミシェル・ファイファー)、更に二人の息子も現れ・・・。
なんでも受け入れる夫に翻弄される妻、何を象徴しているんだろう?

 

サイコミステリーの皮を被った宗教映画。


問題作だけど実は傑作

理不尽さに不愉快極まりない

旦那は何がどうなれば正解の一途を辿るのだろうか、何度目の繰り返しを演じている。

謎の訪問者から、イラつく奥さん、行儀の悪い兄弟、関係あるけれど無関係な人々が入り乱れ、理不尽な事柄が起きマクる。

まるで、アメリカ特有の自宅パーティーが始まったかの如く「プロジェクトX」を想起させる展開に!?

平穏を取り戻したのも束の間、壮大な理不尽行為が家の中で様々なトラブルが忙しない程にシッチャカメッチャカに繰り広げられ、目を覆いたくなる場面も。

肝心な時に側に居ない旦那の理解不能な発言にイライラする、非常識極まりないミシェル・ファイファーには究極にイラつく。

人間の集団心理程、怖いものは無い。


考えさせられた。

自分自身も、交通事故の被害者になりながら、毒親に病院に連れて行かれなかった等の過去はあるが。乗り越えて、義務で面倒を見ています。彼の少年の母親への愛の源泉を、もっと知りたかったです。
金銭は与えますが、私には愛情はありません。
(秋子のような人物を知っています。)
自分も当時余裕があったのがいけなかったのですが、秋子のような人物と関わりました。3年以上働かず、パチンコ三昧。お金を渡した自分も悪いが、家が割と裕福な方なのに、すさんだ性格をされていました。精神的な病気かも?と通院も勧めましたが、更生しがたい性格なのかもしれないです。
 今は困難を抱えた子供たちに奉仕できないものか?考えるようになりました。

 


ユダヤ人キリスト教の神の再解釈。

まあまあだった

なかなか不条理なお話でした。 それだけにインパクトは強いですし、普...
刺繍屋さん 2019年9月5日 iPhoneアプリから投稿
なかなか不条理なお話でした。
それだけにインパクトは強いですし、普通にサイコスリラーとしても面白いような気がします。

僕は聖書に明るく無いので、観終わった後、解説を読ませて頂き、漸く少しだけ納得いきましたか、それでも分からない部分は多々有りますね。
細かい点を挙げればキリがないのですが、特に神と大地の関係が理解出来なかったです。

確かに聖書に準えて作られていたような感じですが、熱心な信者さんや聖書に精通した方なら全て理解出来るのでしょうか?

唯、監督の意図するものが完全に理解出来なくても、観て損のない作品だと思いますよ。
個人的には『哭声』に通じるものがある作品のような気がしました。

それにしても終盤の狂乱ぶり。
まさしく人間の行いそのものを上手く表現していたと思います。

あの状態では滅びても仕方ないかもしれないですね。

 


最後のシーンがなければ満点ですが

惜しいな、へんないじり方をしなければ名作なのに、残念

 


聖書をリアルにするとこんなになるのか・・・

怖い。
怖いしかない。
「父」は「我が子イエス」を殺される為に産ませる。
人々はそれにすがりそして殺す。
「マリア」=「母なる大地」は略奪され殺されても「産み続ける」
よく考えるとなんて悲惨なストーリーなんだ聖書。
それをリアルに表現したこの作品は人を選ぶけれど、何とも宗教とは恐ろしいと思わせてくれる作品。

 


なるほど。 そうと分かるまでは発狂しそうになるわ。

 


地球ちゃんがんばる!

1.0女優の演技力に頼りきった、くっだらない映画。全く、今になってこんな...

女優の演技力に頼りきった、くっだらない映画。全く、今になってこんな映画作る価値があるのかな?監督と脚本家は万死に。俺の時間を返せ。

 


まっさらで観たらそりゃ「ナンジャコリャ」となるでしょう。

トラウマメイカーことアロノフスキー監督による不条理物。元ネタ聞かなければ理解の範疇外だが、多少知れば手掛かりになって見えてくるものもある。
前半ドン引きしたと思ったら、後半はさらにドン引きする仕様。(イイゾモットヤレ)
なんか変な構造の家だなと思ったら、特典映像で理由が判明して納得した。
劇場公開を楽しみにしていたので、公開中止は残念だった。

 


強烈な聖書メタファー

日本人には理解し難いよ…。

きっと最後にとんでもないどんでん返しが…。
そんな期待を込めて観たのですが、思ったよりあっさりな結末。

個人的には彼女の妄想や想像が招いた悲劇だと思っていたのですが…。
中途半端に終わってしまったので、ちょっと拍子抜け。
結局、家に勝手に上がって来るお客様の正体って何だったんだろう…。
彼らの存在が一番謎でした。

あと、地下の存在って必要かな?
地下が重要なヒントを隠しているのかと思いきや、全然そんなことないし…。

全体的に色々とバラバラしていて、全てが惜しい感じです。
前半は理不尽な出来事の連続、後半は宗教っぽい感じという、なんとも受け入れ難い構成でした。
『ゲットアウト』のような大どんでん返しを期待している人には、物足りないかもしれません…。

ジェニファーローレンスの美しい姿が観れたのは良かったけど(笑)

 


不条理コメディ

はっきり言って理解不能です。
色んな隠喩があるんでしょうが、どの解釈もなかなか難しい。
きっと正解は監督の頭の中だけなんでしょう。
前半のエドハリス一家は序の口で後半はとにかくカオス!(笑)
胸糞悪いを通り越して笑えてしまいました。

聖書、環境問題、母なる地球…

歴史は繰り返される………かな???

 


最後まで観終わるのに、メンタルな強さが必要かも知れない映画(笑)
疲れてる時やブルーな時に観ると、余計にへこむかも知れません…ご注意を!(笑)
*人というのは、理屈で理解出来ないものに出会うと、非常に不安になるものです…



聖書的要素が多いなーと思いながら鑑賞し、のちに考察を検索すると、面白いほど出てくる出てくる笑
宗教絵画を読み解くのに近い楽しみがあるのではないかな
映画としては、確かに賛否両論というのに納得。
何も考えずにみていたから、ラストはちょっと感動した

 


テーマを知って納得…できん!

何の予備知識もなく見たら、このトンデモ展開にただただ驚いておりましたが、キリスト教が下敷きになっていると知ってなるほどねと。にしても、グロいしヒドいし、とても好きになれない。でも演技や美術、カメラなどすべてが一級品ということはわかる。日本じゃつくれないつくらない映画だなと思う。

 


頭を空っぽにして観てみると、
シロさん 2018年4月11日 スマートフォンから投稿 鑑賞方法:DVD/BD  
たまたま動画サイトで入ってきた広告動画。再生して何やら(色々な意味で)話題になったようで、気になってレンタルしてみました。

私は当初何が問題があったのか知りたくて、先に調べて前知識を入れました。
何故最低スコアのFを叩き出したのか。何故日本では公開が中止されたのか。

どうやら宗教絡みや道徳的・人道的に問題がありそう。と言う事だけ理解して再生ボタンを押しました。

正直、話の9割は全然意味が分かりませんでした。色々と唐突に目まぐるしくストーリーが進み、奥さんも状況が飲み込めずポカーン状態ですが、画面を通して観ている鑑賞者も恐らく殆んどの人が同じようにポカーンだと思います。

ですが、この作品はそれが正解なんだな。と言うのが、1番最後に判ります。
そして、だから冒頭の始まりがアレだったんだな。と納得しました。

この作品は何処に焦点を当てるかでまるで観る世界が変わるんだろうなと思いました。

この作品は、出てくる作品の全てが「理(ことわり)」であり「世界」であり「はじまり」であり「おわり」でもある。

難しい解釈をすると、確かにもっといろんな見方があるんだろうと思います。

ですがまずは、頭を空にして、作品をただ傍観して観ると、最初に抱いていた印象と、途中感じた疑問とは気にならなくなり、もっと大きなテーマに沿ってこの作品は出来上がっているんだなと思いました。

様々な問題を提起し、観る人によって感じ方を変えてしまう。
そう言うテーマを掲げていると同時に、それだけ色々な感じ方をする人が存在するという証明になった作品だなと感じました。

何度も見返すと、新たな発見がありそうな作品でした。

 


賛否両論!?

 

アメリカで賛否両論になり日本では未公開の作品。まず監督のダーレンの作品は毎回難解な作品が多い。今回の話も神の創造の話?
最初はごく一般の夫婦の話から後半は一転して場面がかわる。なんだこれって思ってしまった。
ジェニファーの演技は確かに素晴らしいけどやっぱ内容は肯定できない。

 


ラストシーンでなるほど

難解でした。

歴代胸糞悪い作品1位


招かれざる客たち

わからん

解説を読んでもよくわからない結局、彼女は家の何だったのか疑問だらけで消化不良でした。

「家」と「母」と「神」とアロノフスキー

ネタバレ解説を呼んでやっと理解できた?って感じ。 それがなかったら...
ポケさん 2018年4月1日 PCから投稿 鑑賞方法:DVD/BD
ネタバレ解説を呼んでやっと理解できた?って感じ。
それがなかったら全くわからん。
ネタバレ呼んでも全然すっきりしなかったけどね。
イラつき度が高く、スッキリもしないので2.5

 


マザー!の恐怖を体感せよ

前情報なしで見たら結局何を伝えたかったのかわからなかったので他の方のレビュー等の考察を拝見しました

非常に感情を揺さぶられる作品でやはりブラックスワンを作った監督が描いた物語だなあと

公開直前で中止になったのは非常に残念なくらい主人公の恐怖が効果的に演出されており、サラウンドヘッドフォンで鑑賞していたのですが細かい音までも演出されていたことも是非これから鑑賞される方は注目して欲しく思います


何が伝えたかったのかとかはよく分からなかった
もやしさん 2018年3月27日 iPhoneアプリから投稿
けれど、sfなのか、大人のおとぎ話なのか、観終わった後になんか面白く感じた。ストーリーを理解したと思ったら想定外なことが起きるし、見てて飽きることは無かった
さらに、人間性はかなりリアルでそこら辺は個人的地はとても良かったと思う。
ただ、なにかは伝わってこなかった、何も伝えようとしてないのかもしれないけど……

あとひとつ、色々なところでレビューを見ました。そこには必ずと言っていいほど、予備知識をつけろだとか、予備知識なしに見た方がいいとか言ってました。
捉え方の問題なのかも知れませんが、この作品に予備知識なんか何も無いと思います。何が言いたかったんでしょうか?


怖かったとかそういう内容ではない。
ひたすら胸糞悪い。
公開中止も納得。
人間の愚かさ、醜さ、欲。
宗教的描写。
ずっとイライラする映画。
え、なんで?なんで?と。
常識的にさぁ...と思うところしかない。
登場する人間
というか人間が嫌いになるレベル。
みんな殺してしまえばいいのにと思いながら見ていた。
最後まで見て、ようやく話の始まりを理解する映画。
それまで終始苛立ちしかない。
最後まで見てもこの苛立ち、見た事の後悔は消えない。
むしろ、オススメコーナーに置いていたレンタル店舗にすら腹が立つレベル。
イライラ作品大好きな人にはオススメ。

 


頭の中を覗き見た。

はっきり言って、見終わってもマザー=ホームくらいしか分からなくて、なんじゃこりゃ?と思った。
ラストまで観れたのは、やはり随所に仕掛けられた視覚的ギミックや妙な行動で、何とか謎を解くぞ!と目を離せなかった。
堂々とした夫。奇妙な来客。戸惑う妻。次から次へやってくる客と怒涛の展開。
何か変だけど、変に説得力がある。
何か何処かで観た事があるような…だけど答えが見つからない。
そんな感じで見終わり、
解説を見て全ての辻褄が合いました。

全てがメタファーであり、皆が知ってる事だったんですね。
ダーレン・アロノフスキーの頭の中どないなってんねん。頭の中を覗き見た感覚でした。
凄いわ…


宇宙の例え

衝撃の問題作として日本では公開中止になってしまったいわくつきの映画。

監督は『ブラックスワン』と同じダーレンアロノフスキーなのですが、どうも自分にはブラックスワンが合わなくて、どうだこれ!と見せられてる感が厭だったんです。

そして本作、マザー!はヒューマントラストシネマ有楽町にて行われた特別試写会にて鑑賞。

問題作とは聞いていたもののそれを遥かに上回るヤバさ。テーマくらいは知らないと平常心では見てられない。

実際、主演のジェニファーローレンスもそう述べている。

圧倒的な不条理をまるで地球が回るというかのように淡々と描いている。

主人公は名のない女性。彼女には作家の夫がおり、家事で焼けてしまった家を修復に取り掛かっている。この作品の最大の特徴は常にカメラは主人公の女性(ジェニファーローレンス)を追っており、他の人だけのカットは映さない。

そして細かいところは省くがどんどん夫が他人を招き入れ、彼らは家をめちゃめちゃにしていく。随所にあるシュールさが余計にキツイ。

ーーこの先は核心を突かないネタバレーー

主人公は本作における家のメタファーであり、それは世界で例えるなら地球。では地球を生かして、支えている寛大な心を持つのはだれか。

それはマザーの夫、作家である。彼が作家として何を書いているのかは不明だが、多分世界の変遷の物語だろう。

さまざまな星が破壊され、また復活する。

そのループを彼は本に描き、現実のものとなっている。あえて聖書には触れないが、家に入ってくる人々は人間、そして家を破壊していく彼らはまるで地球がさまざまな形(資源不足や温暖化)で警告してるのにも関わらず聞かずに環境破壊を続ける我々ではないか!

見ている側としてはかなりイライラする展開だが、それはマザー主観であるから。それを考えると恐ろしい。

しかし、個人的にこの作品は現代の世界を皮肉るのではなく、ありのままの現状を伝えたかっただけなのではないかとも思う。

好きな人は好きだろうなぁ

黙示録の後始末

 

強烈
アメリカで鑑賞。
久々のガツンとくる映画でした。
聖書の創世記をベースとした話なので軽くWikiで勉強してから観た方がいいかもしれません。
ブラックスワンでもあったような観ている人の感情も錯乱、不安、恐怖に貶めるような作品でした。
万人に受ける映画でないことは確かですがみて損はしない良質な映画です。一時も緊張を解かず2時間超集中して観て欲しいです。


めっちゃ楽しみ!たくさんの映画館で上映して下さい(*^_^*)

劇場公開が見送られたのも納得?ミニマルなのに壮大な寓話

人里離れた一軒家に暮らす作家とその妻。そこに訪ねてくる1人の男。不審に思う妻を尻目に夫は彼を受け入れ家に泊める。翌日には男の妻、その翌日には彼らの息子達と見知らぬ客が次々に訪れるが平然と受け入れる夫。

そして平穏な生活を踏みにじられた妻はその家に隠された秘密を知ってしまうが、なおも客が増える一方で・・・。

不穏なオープニングからジワジワと漂ってくる妖気の中で困惑し取り乱す妻を見つめ続けるドラマに身を任せていると次から次へと訳のわからないカオスがスクリーンの中でのたうち回り、呆気に取られているうちに訪れる結末。何を観せられたのかしばらく理解出来ませんでしたが、物語が一軒の家の中だけで展開するミニマルな物語なのに壮大なテーマに裏打ちされた極めてキリスト教的な寓話だと気づきました。

賛否両論どころか観客に毛嫌いされるタイプの難解な映画だと思いますが、徹頭徹尾不快な感じが個人的には心地良かったです。

 

 

 

 

 

 

 


人生の価値

2022年07月03日 21時54分28秒 | 社会・文化・政治・経済

by 飯田 史彦  (著)

あなたに起こる出来事は、偶然の積み重ねに過ぎないのか?

 それとも、すべてのことには意味があるのか?
本書は、ベストセラーとなった「生きがい論」シリーズで知られる著者が、大切な人の死などを乗りこえ、人生に新しい価値を見出した読者からの手紙や、海外の退行催眠による証言・報告をもとに、“人生とは、自ら計画した学びの機会である”という命題に迫って行く、ドラマティックな「人生論」である。
人は、自らの成長のために、人生という名の学校で自分が自分に与えた試験問題を解いている。

解けない問題はない。

思い通りにいかない時こそ価値があり、それこそ順調な人生そのものなのだ……と著者はいう。

生まれること、死ぬこと、愛することにはどのような意味があるのか、途方にくれる出来事が起こったとき、それらをどう解釈すればよいのか、などを教えてくれる。
自分がこの世に存在する意味と出会うことで、生きることに希望が湧いてくる一冊。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

飯田/史彦
1962年、広島県生まれ。人間の価値観やメンタルヘルスについて研究する経営心理学者。
米国経営学博士。1990年より、国立福島大学経済学部の助教授として、「人事管理論」を担当。
1997年、LONDON CITY UNIVERSITY BUSINESS SCHOOL(大学院)客員研究員。
この間、筑波大学大学院、東北大学大学院などの講師を歴任。
日本経営学会、日本広報学会、労務学会、組織学会、経営哲学学会、経営学史学会、人材育成学会会員。
2002年、オランダに本部を置く国際大学であるIntercultural Open University(IOU)より、日本人として初めて、統合医学部の名誉教授称号を授与された。現在、各地の医療・福祉・教育機関からの依頼に応じ、ボランティア&チャリティ活動として、「人生の意味や価値」に関する講演を続けている。
飯田の著書に共感する200名を超える医師・看護師の研究会「生きがいメディカル・ネットワーク」の顧問を務め、その著書・講演ビデオ・朗読CDを医療ツールとして活用している病院も多い。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
 
 
 
著者の本をはじめて読みました。amazonのレビューを参考にこの本が一番良さそうだと思い手にしました。最初はちょっと説教じみているかな?途中からずいぶんスピリチャルな方向に行くな!と思いながら途中で読むのを挫折していました。

久しぶりの読みかけのページを開いてみると今まさにそう言って欲しかった言葉がそこに、それから日々の出来事や悩み事の答えがそこに書いてあるような不思議な体験の連続がありました。
思い返せば恐らく不思議な体験ではなく潜在意識は絶えず変わらず、顕在意識に揺れ動く自分が潜在意識に働きかけることによって色々な気づきを得たのではないかと思います。

またエピローグでは著者の謙虚なお人柄が表れ親近感を得たと同時にここまで書かれているからには潜在意識を活用できる人になろうと、様々な状況の方々を反面教師にしようとさえ思いました。1回読んだだけではなかなか理解しきれないところもありますが生きる価値を優しく愛情を持って教えていただけた気がします。
 
 
 
私は20年近く神経症を患っていました。
数年前に、ほぼ完治というところまで辿り着けましたが、未だ不安定な部分も多く、若いのに更年期障害や自律神経の乱れに苦しんでいました。
ここ最近、また3ヶ月以上「軽症うつ」状態に陥り、気が滅入っていましたが、この本を読んだ直後、すっと心が軽くなり、たった1日で軽症うつ状態から抜け出すことができました。
カウンセリング以上の効果があるかも・・・・・!
 

福島大学助教授、飯田史彦氏が書いた生きがい論シリーズの一冊。
 本職は経営学でいらっしゃるようですが、ベストセラーになった『生きがいの創造』の著者という方が通りがいいでしょうね。
 特定の宗教・思想信条に傾かない「中立の立場」という観点から、出来る限り冷静に客観的に、生きることについて考えようという姿勢が伝わってきます。
ただしそうであればこそ、生きるということについて他者に通用することを書くためには客観的な証拠が必要になるわけで、飯田氏はそれを退行催眠による前世記憶に求めています。
この本の多くの命題は、その根拠として退行催眠の結果を引用して論証されているので、そもそも退行催眠による前世記憶が客観的な事実であるのかどうか、ということが本自体の説得力を決めると言えます。

 例えば前世記憶については、下記のような問題点も指摘されており、飯田氏の書いている「多くの退行催眠結果に共通する点(光の存在など)」は、催眠療法家のディレクションの様式からきている記憶創造の結果かもしれず、客観的に本書の内容を確認しようと思えば、多数のレポートに当たると共に、信頼できる療法家の下で、自らも退行催眠を経験してみるということが必要になるでしょう。

■「前世療法」の臨床心理的検証(『トランスパーソナル心理学/精神医学』Vol.5 No.1
[...]

 但し文章の構成、描写などから信頼の置ける人柄であることは伝わってきます。
 この本の読者は(最後の「挑戦状」にもあるように)ただ「こう信じれば人生が楽になる」という願望と、「実際にこの通りに世界は構成されている」という事実とを混同せず、あくまで後者に添っていくことが飯田氏の本望であることを受け止めるべきでしょう。
 
 
 

入管法改正案騒動で浮き彫りになる日本人の人権意識 スリランカ女性の死が問い掛けるもの

2022年07月03日 09時22分49秒 | 社会・文化・政治・経済

世界に類を見ない厳しい難民政策

名古屋出入国在留管理局で収容中に死亡したスリランカ人女性、ウィシュマ・サンダマリさんのひつぎを運ぶ遺族ら=5月16日、名古屋市【時事通信社】

 難民認定手続き中の外国人でも、申請回数が3回以上になったら強制送還できるようにする入管難民法改正案が与野党の激しい攻防の末、今国会での採決が見送られることになった。入管施設に収容されていたスリランカ人女性が死亡したことをきっかけに改正案への批判が高まっていた。今回の入管法の問題点と日本人の外国人への“視線”について、「『低度』外国人材 移民焼き畑国家、日本」(角川書店)などの著書で在留外国人問題を追い続けてきたルポライターの安田峰俊さんに寄稿してもらった。

◇ ◇ ◇

 在留資格のない外国人(不法滞在者)の帰国を徹底させる内容の、出入国管理及び難民認定法(入管法)の改正案が国会で審議されていたが、政府が法案を取り下げることになった。もともと政府は改正案を提出した理由に関して「オーバーステイなどで国外退去処分を受けた外国人の送還拒否が相次ぎ、入管施設での収容長期化につながっている」と指摘、今回の改正案はその解消を目指したもの位置付けられていた。

 もっとも、ひとくちに「不法滞在者」と言っても、彼らが入管法違反以外の犯罪行為やテロリズムなどと必ずしも親和性が高い人たちであるとは限らない。送還を拒む外国人のなかには、母国において政治や宗教を理由とした迫害を受けて日本にたどり着いた事実上の難民や、すでに日本で長年暮らしていて家族や生活基盤を日本国内で築いてしまっている「いまさら戻れない」人も少なからず含まれている。

 日本の入管の収容措置は、入管施設内で非人道的な対応が常態化しているとされることや、収容の長期化によって入管施設内で死亡する外国人が相次いでいることがしばしば問題視されてきた。特に2021年3月、名古屋出入国在留管理局に収容されていた当時33歳のスリランカ人女性、ウィシュマ・サンダマリさんが死亡した事件は、ちょうど入管法改正案問題が注目されているなかでの事件だったこともあり注目を集めた。報道によればウィシュマさんは、収容中に体調悪化を訴えて入院や点滴を求めており、また医師からもそうした指示があったものの入管側が許可せず、やがて死亡に至ったとされている。

 入管法改正案についても、人権上の問題が多いとして一部で強い批判の声が上がっている。主要な議論の対象として指摘されるのは、(1)難民申請中は送還を受けない現在の仕組みを改め、3回目以降の難民申請者を送還対象にしていること、(2)逃亡の恐れがないと入管が認めた不法滞在者に対して、弁護士や支援者の監督を受けながら施設外で暮らすことを認める「監理措置」が設けられること、(3)ウィシュマさんの死亡事件に象徴されるような、従来の不透明な収容手続きのあり方(収容について裁判所の関与がなく、収容期間の上限もない)が見直されなかったこと―以上の3点だ。

 入管庁は目下、母国への送還を免れるために難民申請を繰り返す不法滞在者(偽装難民)の存在が、入管施設で長期収容が行われがちな一因だとみなしている。今回、同じ内容の難民申請を3回行えば強制送還できるとする法改正が試みられている背景にも、入管庁のこうした認識があるとみられる。


スリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさんが死亡した名古屋出入国在留管理局を訪れた後、記者会見する妹のワヨミさん(右)=5月17日、名古屋市【時事通信社】
スリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさんが死亡した名古屋出入国在留管理局を訪れた後、記者会見する妹のワヨミさん(右)=5月17日、名古屋市【時事通信社】

 だが、日本の難民政策は世界的に見ても厳しいことで知られる。たとえば2019年、難民申請を行った外国人は1万375人に上ったが、実際に認められた事例はわずか44人で、認定率は0.4%にすぎなかった。難民には認定できないものの国内滞在を認める「人道的配慮による在留許可者」もわずか37人だ(なお、2020年には申請者3936人に対して、難民認定47人、特別在留許可者が44人と認定率が大幅に改善されたが、これは新型コロナウイルスの流行にともなって外国人の入国者自体が激減したことが関係しているとみられる)。

 今回の日本の入管法改正案と同じく、難民申請を複数回行った不法滞在者を強制送還の対象に含める措置はイギリスやフランスなど他国にも例があるという。だが、同じ2019年のイギリスの難民認定率は39.8%、フランスの場合は19%などとなっており、日本よりも大幅に高い(ほか、主要国の2019年難民認定率はアメリカ22.7%、ドイツ16%、カナダ51.2%、オーストラリア17.3%などとなっている)。

 現時点の日本の難民保護姿勢は、国際的な基準とのギャップが非常に大きく、これを改善しないまま強制送還の範囲を広げることは、事実上の難民が迫害のおそれがある母国に無理やり戻されてしまう懸念が生じかねない。

 入管法改正案にはただでさえ問題点が多かった。それが話題となるなかでウィシュマさんの死亡事件が起こったことで、事態は政治的な争点に変わった。従来、菅政権の支持率が下落傾向にあったにもかかわらず、コロナ対策や東京五輪開催の是非について批判の切れ味が鈍かった野党勢力やマスメディアにとって、入管法改正案問題は格好の政権攻撃の材料となった。結果的に法案が取り下げられたことで、野党は最近では珍しい金星を挙げた形だ。

社会的弱者への冷淡な視線
会談に臨む自民党の森山裕国対委員長(左)と立憲民主党の安住淳国対委員長=5月17日、国会内【時事通信社】
会談に臨む自民党の森山裕国対委員長(左)と立憲民主党の安住淳国対委員長=5月17日、国会内【時事通信社】

 もっとも、今国会での成立は断念されたものの、この「人道的問題」について、野党支持層をこえた範囲で国民的な反対意見の盛り上がりはみられなかった(仮に法案が通過していれば、それほど抵抗なく受け入れられたのではないだろうか)。事実、5月16日に日比谷公園付近でおこなわれた入管法改正案に反対するデモも、コロナ禍による緊急事態宣言中の実施だったとはいえ、参加者はわずか180人程度にとどまった。

 そもそも、自身の近代史のなかで人権概念を確立し、それを擁護する意識を内面化してきた西欧圏の諸国とは異なり、日本においては人権を理由とした政治的問題への関心は低調となりがちである─。より直接的な表現で書けば、わが国の世論において、個人の利害と関係がない人権や民主主義にかかわる問題は、単なる建前の範囲をこえては深刻にとらえられづらい傾向がある。

 加えて近年20年ほどは、社会における寛容性の低下がしばしば指摘されている。生活保護受給者へのバッシングや自己責任論の流行からもわかるように、たとえ同胞である日本人が対象である場合ですら、社会的弱者に対して冷淡な視線が向けられるケースは多い。

 現代の日本国民の平均的な価値観に照らして考えた場合、在留資格を持たずに国内に滞在する外国人は、たとえ個別の事例において深刻な事情があったとしても、違法な状態で日本の社会に加わったという経緯ゆえに「悪い」存在であると認識されがちである。

 こうした「悪い」外国人が、たとえ国家権力から深刻な人権侵害を受けていたとしても、その原因が当事者の違法行為(入管法違反)にある以上は、「自己責任」であるから甘受すべしとみなす冷たい思想は、おそらく日本国民の間に薄く広く根付いている。本来、基本的人権はあらゆる人間に認められ、たとえ「悪い」人や日本国民ではない人でも人権が侵害されてはいけないはずだが、昨今の市井における価値観は必ずしもそうした理念を受け入れていない。

 かねてから多くの問題点が指摘されているにもかかわらず、外国人技能実習生制度が抜本的に改革されない理由についても、事情はやはり似たものがあるだろう。

 外国人に対する搾取や人権侵害は、「国際的な信頼が損なわれる」「人道的に問題がある」といった漠然としたデメリットの他には、日本の庶民の生活上の利益をほとんど損なわない(むしろ制度を撤廃したほうが、物価や人件費の上昇や中小企業の経営難など、国民生活に直接的な影響を及ぼす)。それゆえに、メディアによる建前的な「お叱り」がどれほど繰り返されようとも、技能実習生制度の現状変更を強く求める世論は盛り上がらない。

 今回の入管法改正案に問題が多かったことは明らかだ。ただし、昨今の日本社会で広く共有されている不寛容や人権意識の低さといった「現代日本人的価値観」が、入管庁や日本政府の意思決定や制度運用を下支えしてきた部分も、おそらく相当に大きい。問題の真の根は、むしろこちらのほうにあるのではないか。

◇ ◇ ◇


筆者の安田峰俊さん【時事通信社】


安田 峰俊(やすだ・みねとし)1982年滋賀県生まれ。中国ルポライター。
立命館大学人文科学研究所客員協力研究員。
「八九六四 『天安門事件』は再び起きるか」が第50回大宅壮一ノンフィクション賞、第5回城山三郎賞を受賞。近著に「現代中国の秘密結社 マフィア、政党、カルトの興亡史」、「『低度』外国人材 移民焼き畑国家、日本」、「八九六四 完全版 『天安門事件』から香港デモへ」「中国vs-世界 呑まれる国、抗う国」など。


外国人も同じ人間 ウィシュマさん一周忌 真相を求め法要やデモ

2022年07月03日 09時19分52秒 | 新聞を読もう

名古屋出入国在留管理局(名古屋市)で亡くなったスリランカ人女性のウィシュマ・サンダマリさん(当時33歳)の一周忌となる6日、ウィシュマさんを追悼する法要やデモが各地であり、改めて真相究明を求めた。

 ウィシュマさんの遺骨が安置された愛知県愛西市の明通寺では法要があり、妹で三女のポールニマさん(27)や関係者ら約50人が参列。ポールニマさんは、ウィシュマさんの死亡が確認された午後3時25分に鎮魂の鐘をついた。シンハラ語と日本語で読経が行われる中、目を閉じて合掌し一心に祈り、遺影に花をささげ、冥福を祈った。

 遺族代理人の指宿昭一弁護士が「姉がまだそこにいるようだ。死亡から1年たったが、まだ真相は明らかになっていない。入管は責任を逃れている。再発を防止してほしい」との、妹で次女のワユミさん(29)のメッセージを代読。遺影を前に、遺族が国に損害賠償を求めて4日に名古屋地裁に提訴したことを報告した。「この裁判は、真相を究明し責任の所在を明らかにすることが目的だ。


【動画】「外国人も人間として扱って」 警察に不当聴取受けた南アジア人親子 慰謝料求め東京都提訴

2022年07月03日 09時17分00秒 | 新聞を読もう

2021年9月23日 06時00分

 南アジア出身の40代の女性と長女(3)が警視庁の警察署で不当な任意聴取を受けた上、個人情報を漏らされたと訴えている問題で親子が22日、「身体的精神的苦痛を負わされた。警察の対応は人種差別撤廃条約に違反し、差別を黙認、加担すれば差別は助長される」として、東京都に慰謝料440万円を求めて東京地裁に提訴した。
【関連記事】見知らぬ男性に公園で詰め寄られ、警察は3歳長女を1人だけで聴取…南アジア出身の母親「あまりにひどい」
警察による不当聴取について話す南アジア出身の女性(中)=22日、東京・霞が関の司法記者クラブで

この女性は「私たちは外国人だが人間。全ての外国人が人間として取り扱われるべきだ。3歳の娘は、不安感や抑うつ状態、過呼吸で苦しみ制服姿や大柄の男性を怖がるようになった。警察はこの事件を機に外国人との向き合い方を変えてほしい」と訴えた。
 訴状や弁護団によると、女性が6月1日、都内の公園で長女を遊ばせていた際、面識のない男性から「俺の息子を蹴った」と怒鳴られ、長女が突き飛ばされた。女性と長女は警察署で約3時間の聴取を受けた。
 女性と長女は蹴っていないと主張したが、警察官に蹴ったと認めるよう迫られ、さらに警察側は、女性が許可していないのに、男性に女性の名前、住所、電話番号を教えていた。(望月衣塑子)


「姉のため前へ」 ウィシュマさん入管死 妹2人、意見陳述の思い

2022年07月03日 09時12分17秒 | 新聞を読もう

和田浩明  毎日新聞 2022/6/19 17:00

ウィシュマさんの遺影を持って名古屋地裁前を歩く妹のポールニマさん(前列中央)とワユミさん(その左側)、弁護団ら=名古屋市内で2022年6月8日午後2時2分、和田浩明撮影

ウィシュマさんの遺影を持って名古屋地裁前を歩く妹のポールニマさん(前列中央)とワユミさん(その左側)、弁護団ら=名古屋市内で2022年6月8日午後2時2分、和田浩明撮影
 「心の中の圧迫感が、少し軽くなったように思います」。

ワユミさん(29)は、取材にそう打ち明けた。姉のスリランカ人女性、ウィシュマ・サンダマリさん(当時33歳)は昨年3月、名古屋出入国在留管理局で収容中に死去。ワユミさんら遺族が国に損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が今月8日に開かれ、意見陳述を行った後に取材した際の発言だ。

裁判官に「姉の死の真相や責任を明らかにしてほしい」などと直接訴え、「私ができることをやれた」と感じたという。記者が傍聴した第1回口頭弁論の詳しい内容とともに、ワユミさんや、妹のポールニマさん(27)らの思いを伝える。【和田浩明】

白い服に「願い」かけ出廷
 ウィシュマさんの妹で次女のワユミさんと、三女のポールニマさんは8日、名古屋市内の名古屋地裁第2号法廷で、佐野信裁判長ら3人の裁判官や、被告である国側の代理人と顔を合わせた。

 2人とスリランカで待つ母のスリヤラタさん(54)の3人は、名古屋入管がウィシュマさんが収容に耐えられない健康状態なのに違法な収容を続け、適切な医療を受けさせる義務を怠って死亡させたと訴え、慰謝料など約1億5600万円を国に求めている。「慣れない外国で、裁判自体も初めて。どうしたらよいか分かりませんが、姉に正義をもたらしたい一心です」。ワユミさんたちは意見陳述の前、取材にそう語っていた。

 姉の死で大きな心理的打撃を受け、今なお詳細な死因は不明で、収容中の様子を映した監視カメラ映像の全面開示も実現していないことの苦悩を理解してほしい――。そんな思いで法廷に臨んだ。

入管庁、「死因は特定できず」
 ウィシュマさんは2017年6月に来日。在留資格を失った後、20年8月に名古屋入管に収容されたが、21年1月中旬ごろから体のしびれなど体調悪化が深刻化。点滴や入院、健康上の理由で一時的に収容を解く「仮放免」などを求めたが認められず、3月6日に緊急搬送先の名古屋市内の病院で死亡が確認された。出入国在留管理庁は8月に公表した調査報告書で、名古屋入管での医療体制や情報共有などが不十分だったと認めた。ただ、ウィシュマさんの死因を病死と認められるとしながら、特定できなかったとした。

白い服に「願い」かけ法廷へ
 意見陳述の当日、ワユミさんとポールニマさんは白い服を選んだ。「スリランカでは“願いがかなう色”と言われます。正しい判決が出ることを願いました」(ワユミさん)

 裁判は、8日午後2時半過ぎに開廷した。国側は、原告側の請求棄却を求め、全面的に争う姿勢を示した。具体的な主張を含む準備書面について、次回7月20日の口頭弁論の前に提出すると答えたが、原告側が裁判での提出を求める監視カメラ映像や司法解剖結果などについては、明確な回答を避けた。

母に代わって育ててくれた姉
 午後2時38分、遺族の意見陳述が始まった。ワユミさんは証言台を前にうつむき加減に立ち、小さな声で話し始めた。証言台に置いた原稿の内容をしっかりと確認するように、指先でゆっくりとなぞりながら意見を述べていった。スリランカ人の男性通訳が内容を日本語で読み上げていく。

 昨年3月の姉の死を信じられない思いで聞いたこと。同年5月に来日して対面した遺体はやつれきって別人のようだったこと。「私たちは、その遺体を姉と認めたくありませんでした。姉がどれほど苦しんだかと思うと、遺体をまっすぐ見ることもできませんでした」

 記者は昨年5月、名古屋市内での妹2人と遺体の対面を、許可を得たうえで取材した。2人ともその場で泣き崩れた。ワユミさんの嘆きは深く、同行していた夫の手にすがり、ぐったりと座り込んだ。

 法廷で当時の記憶がよみがえったのか、ワユミさんの声はところどころ感情の高ぶりで震えているように聞こえた。早くに父を亡くして外で働く母に代わって、ウィシュマさんが妹の自分たちを育ててくれたこと、日本に留学したいと言う姉に当初は反対した母が「日本なら安全」と送り出したことを話した。ウィシュマさんの死後、法務省で収容中の監視映像の一部を見て衝撃を受け、昨年9月に一時帰国したと語った。

「姉の映像見てほしい」
 そのうえで「裁判官と全ての日本市民は少しでも早く、姉のビデオ(監視カメラ映像)を見てください。日本という国で、人間がどのように扱われて死んでしまったのか、見てほしいのです」と訴えた。日本政府には責任を認めて謝罪し、入管制度を変えるよう求めた。「こんな悲しい思いをするのは、ウィシュマと私たち家族で最後に…

 


日本の難民・移民 - 外国人の収容問題

2022年07月03日 09時10分01秒 | 社会・文化・政治・経済

 

 

 

  • 外国人の収容問題

日本に住む外国籍の人は、日本にいる資格(在留資格)を取得して、暮らしています。この資格を審査し、可否を判断しているのが、出入国在留管理庁(入管庁)です。入管庁はまた、オーバーステイ(在留許可期限を越えて滞在)などの理由で、在留資格がない非正規滞在の人たちを、行政権限で全国9カ所以上の施設で収容しています。

収容は人身の自由を奪う行為ですから、刑事手続きであれば裁判所の令状が必要ですが、入管の手続きでは不要とされています。いわば、警察官、検察官、裁判官、刑務官の役割を、入管という行政職員が行っているのです。チェック機能が働かない上に、入管職員に大きな裁量が与えられてしまっているのです。

長期化する収容

かつては非正規滞在の人たちの正規化を図る、という方法で非正規の人たちをなくしていく入管政策がとられた時期もありました。

しかし今、入管政策が厳格化され、日本社会から排除するという方向になっています。そのために収容が長期化しています。仮放免(一時的に収容を停止して釈放する措置)の申請があっても許可しない、帰らない限り、ずっと拘束する、というわけです。

長期収容されている人たちの中には、人生のほとんどを家族と一緒に日本で暮らしている人や、自国に戻ると迫害のおそれや命の危険がある難民認定申請者など、帰国できない理由がある人たちが多いと言われています。

長期収容は、身体の自由を奪う扱いであるだけでなく、いつ釈放されるのか分からない収容者に多大な不安を与えるものであり、心身に過度のストレスを生じさせます。このような扱いに耐えかねた収容者が抗議のためハンガーストライキを決行するケースが急増し、2019年6月には長崎の収容施設で餓死者が出る事態に至りました。今年3月には、名古屋入管に収容され、体調不良を訴えていたスリランカ国籍の女性が死亡する事件も起きています。

数で見る長期収容の実態

以下のグラフは、2019年6月時点での被収容者数と収容期間を表しています。被収容者の54%もの人が、6カ月以上の長期に渡って収容されています。

各収容施設における収容期間別総被収容者数(令和元年6月現在)

> PDFでダウンロードする

日本の入国管理及び難民認定法には「送還可能なときまで」収容することができるとしか規定されておらず、収容期間について明確な上限は設定されていません。そのため、入管庁は無期限に外国人を収容することができてしまうのです。

国際人権法では、すべての人の身体の自由が保障されています。送還を目的とした収容は、本来ならば移送のための飛行機や船を待つ時間といった、送還手続きをすぐに実行するために必要な数時間に限られるべきなのです。にもかかわらず、収容期間について明確な上限を設定していない日本の長期収容に関する実態は、国連人種差別撤廃委員会などからも問題だと指摘されています。

問題だらけの入管改正法案

2021年2月19日、在留資格がないものの、本国で人権侵害を受けるおそれがある等の理由で帰国できない外国人が入管施設に長期間収容されている問題に対応するため、「出入国管理及び難民認定法及び日本国との平和条約に基づき日本の国籍を離脱した者等の出入国管理に関する特例法の一部を改正する法律案」(以下、改正法案)が閣議決定され、国会で審議されました。しかし、本国で命の危険にさらされる難民の人たちが強制送還させられてしまうおそれがあるなど、問題が多い改正法案であったため、国内外から多くの反対の声が上がり、結局、法案は取り下げられました。

アムネスティ・インターナショナル日本は、この改正法案が国際人権基準を十分に満たしていないことに強い懸念を表明し、意見書を発表しました。

外国人排除ではなく基本的人権の尊重を

日本の出入国管理及び難民認定法の改正は、国籍や在留資格に関係なく、すべての人の基本的人権を平等に尊重し、国際人権基準に則って行われるべきです。

日本の入管収容および難民認定制度は、国連の人権条約機関から再三にわたる勧告を受けてきました。最近では2020年8月に、日本においては難民認定申請者に対して差別的な対応をとることが常態化している、また、入管収容は恣意的拘禁にあたり国際法違反である、という厳しい指摘を国連人権理事会の恣意的拘禁作業部会が行い、「出入国管理及び難民認定法」(入管法)を国際人権基準に則って見直すよう日本政府に求めています。また、2021年3月末に日本政府に対して発出された国連特別報告者らの共同書簡では、改正法案が「国際人権基準を満たしていない」と指摘しています。

国際人権条約機関から再三にわたる入管法見直しの勧告