究極の自己肯定が、あるとすれば、それは東洋思想であるだろう。
釈迦の「法華経」では、万人成仏を説いた。
それは、人間そのものに<無限の可能性>があることを意味する。
仏教が説く「仏」とは、どのような存在なのか。
「仏」の語源には諸説あるが、「目覚めた者」を意味する古代インドの言葉、サンスクリットの「Buddha」に由来しているとされている。
仏教では、「仏」とは、真実に目覚めた者、すなわち、<覚りを得た存在>を意味する。
一般的な仏教は、何度も生まれ変わって修行を続けた末に覚りを開き、仏になれると説いている。
これに対して法華経では、この一生で「仏の境涯」を顕すことができるという「一生成仏」を説く。
つまり、人は死んで「仏」になるのではない。
また、多くの経典が、<仏とは特別な存在である>とする一方、法華経は、すべての人が仏になれるという<万人成仏>を初めて説いた。
そのため法華経は、「諸経の王」とたたえられている。
「仏」とは自分の外の世界にある神秘的なものではなく、自分の内にある最高の生命のことであると説いた。
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