競輪は「走る格闘技」

2015年12月16日 23時03分01秒 | 未来予測研究会の掲示板
香の強い蝋梅も咲く






12月16日なのに、まだ、朝顔が咲いている。
スイセンも咲いており、水戸市内の梅も咲いているのだ。
暖冬の影響とはいえ異常である。
紅葉と一緒に梅が見られる事態。
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競輪は「走る格闘技」であると表現されている。
だが、利根輪太郎は怒りを覚えた。
立川競輪の7レース。
1(捲り)-5-8
9(捲り)-3
2(逃げ)-7-4
6(追い上げ)
戦法に幅がある1番の小林則之選手(85期 静岡)が別線を攻略すれば、追走する加藤圭一選手(85期 神奈川)は点数上位で差し脚を伸ばすはず。
輪太郎は確信した。
地足強靭な三田村選手謙祐選手(96期 京都)の逃げ切りも注意が必要な展開。
5番加藤選手が105・257の点数。
1番小林選手が102・750の点数
2番の三田村選手が98・935の点数
9番吉田裕全選手が98・591の点数
点数は実績。
つまり、一番の格上は5番の加藤選手。
車券は当然、5番が軸で売れていた。
立川競輪場は400バンクであるが、直線が58.0mで長い。
つまり逃げ選手には不利。
常に向かい風を受けている感じがするそうだ。
逃げ選手には不利で、対照的に追い込み型選手は後方からでもコース取り次第で十分に突っ込める。
輪太郎は当然、5-1勝負に出た。
展開は9-3ラインが先行し、2-7ラインが追い上げてきた。
2番が9番を追い抜き、先頭へ。
だが、追走する7番を9番が外へ張ったのである。
つまりブロックしたのだ。
競馬では禁止の斜行。
7番は外へ押し出されたので追走する後ろの4番選手と接触、落車。
その落車した4番選手の車体に乗り上げたので1番、5番選手も落車。
5番を軸に勝負した輪太郎の車券はその瞬間に紙屑となる。
競輪は走る格闘技であるが、落車の原因を招いた9番選手は失格にもならなかった。
2番選手の三田村が逃げ切り、追走した9番が2着となる。
5-1を7割、残り3割で5-2、2-5、2-1を押さえに車券を買っていた輪太郎の怒りは収まらなかった。
輪太郎は友人で詩人の木内一郎(仮名)が立川競輪場の通りの薬局に勤務していた頃のことを思い出しながら、立川駅前の居酒屋へ向かっていた。









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