池袋の概要
池袋駅は、東部東上線や西武池袋線のターミナルとなっており、新宿に次いで日本で二番目の利用者を誇ります。また埼京線の停車駅でもあり、東京23区の西側にある練馬区、板橋区、西東京周辺、埼玉県南部の居住者が多く流入しています。これらの地区は、東京近郊では比較的地価の安い地域であり、外国人労働者を雇用する工場や、建設会社が多い地域でもあります。そうした背景もあり、池袋は低所得者や、第一次産業に従事する外国人労働者などが多く集まります。
池袋も再開発が進み、繁華街に複数のタワーマンションが建設されています。過去には婚活連続殺人犯の毒婦・木嶋佳苗が、西池袋のタワーマンションに居住していました。庶民派の街の特徴として、こうした高級タワーマンションに、詐欺師や犯罪者、反社会的勢力が紛れ込んでいる可能性もあります。
池袋西口〜北口
池袋駅の西口から北口にかけての繁華街には、裏カジノが比較的多数あります。ディーラーがいる裏カジノよりも、オンラインカジノを店舗で客に遊ばせる「インカジ」と呼ばれる違法な店が多いようです。繁華街にいるキャッチが、若い男性を主なターゲットに裏カジノの案内を行っています。探偵として繁華街で張り込む場合は、トラブルを避けるためにも裏カジノ系のキャッチに目をつけられないよう注意する必要があります。
池袋駅の北西に中規模なラブホテル街があります。このラブホテル街には、細い道路しかなく、車両で張り込みができる地点は非常に限定されています。ホテル街の周辺には小規模なソープランド街もあります。
池袋東口
池袋の東口にも小規模なラブホテル街があり、デリバリー風俗店の事務所も多数あります。外国人の多い池袋では、コロンビア人やロシア人など白人系の風俗嬢専門のデリバリー風俗店もあります。池袋東口のラブホテルでは、デリバリー風俗嬢の送迎役の風俗店店員が、外で待機していたりします。浮気調査の探偵調査員はトラブルを避けるため、そうした風俗関係者の存在に気をつけながら、目立たないように活動する必要があります。
池袋の裏社会勢力
的屋系暴力団の極東会が伝統的に池袋を仕切ってきました。極東会(きょくとうかい)は、的屋系暴力団で唯一、指定暴力団に指定されています。極東会本部の住所は東京都豊島区西池袋1丁目29-5 山の手ビル4FC号で、 Google Mapにも登録されています。
報道によると、2020年に振り込み詐欺への関与で、2018年には職安法違反容疑で、極東会の幹部が逮捕されたことにより、池袋の極東会本部は、警視庁から捜索を受けています。極東会はテキヤ系団体で、2014年には、69際の組員が保健所の許可を受けず屋台でたこ焼きを販売していたもとで逮捕されたりしています。組関係者の逮捕報道を見る限り、闇金業務、振り込め詐欺、建設作業の日雇い人夫の人夫出し業務、等がシノギの中心であることがわかります。
他に、池袋から近い板橋区大山に拠点を置く住吉会系の幸平一家が池袋に縄張りを持っています。十三代目幸平一家(こうへいいっか)は東京都板橋区大山金井町54-15 サンライズ大山204号に本部を置き、住吉会の二次団体です。かつて、公平一家は、極東会と熾烈な縄張り争いをしていたとの報道があります。公平一家は、住吉会の二次団体であるので、本部は、当番の若い組員が24時間体制で警備に当たっています。ドア前に近づいたりすると、監視カメラで警備している組員がすぐに出れきて、注意されます。不用意に近づかないことが得策です。
なお、池袋4丁目に、公平一家傘下の貴幸会(きこうかい 東京都豊島区池袋4丁目29-2.6階)があります。上部団体は十三代目公平一家で、住吉会の三次団体です。
池袋には、中国系のバーや飲食店が多数あります。準暴力団のチャイニーズドラゴンが中国系の飲食店からみかじめ料を徴収しているようです。池袋の繁華街での張り込みでは、チャイニーズドラゴンのメンバーに目をつけられないよう注意が必要です。
北池袋の事故物件
大島てる氏が主催する事故物件公示サイトによると、北池袋の周辺(豊島区池袋1丁目から4丁目周辺)では、変死、自殺、殺人等のあった事故物件が45件集中しています。また、北池袋のラブホテル街は、新宿や渋谷のラブホテル街に比較すると、非常に小規模ですが、事故物件マップに掲載されている比率が非常に高いことがわかります。ラブホテルは、宿泊者の記録を取らない為、他殺、変死、自殺等が発生しやすい場所です。したがって、一般的な場所よりも、変死や他殺がラブホテルでより発生しやすいのですが、特に、池袋では事故発生率が高くなっています。池袋は、それだけ治安が悪いと言えなくはありません。
東京都内における調査はJapan PIへ
尾行や張り込みを行う探偵業者としては、闇社会の連中に被害妄想を起こさせないよう注意する必要があります。特に池袋は多国籍な街であり、様々なバックグラウンドの人たちが入り混じっているため、お互いの警戒心が強い傾向にあります。東京の探偵業者は、こういった複雑な土地の事情をよく理解した上で、エリアに応じて柔軟な対応を行いながら、調査を遂行する必要があります。Japan PIでは、東京の土地を知り尽くしたプロフェッショナルが調査を行います。
記事の執筆者:小山悟郎 (Goro Koyama)
株式会社Japan PI 代表、調査員歴30年を超えるバイリンガル探偵。1992年、東京都渋谷区の追跡調査センターへ入社し、現場調査員やケースマネージャーとして経験を積む。2002年、東京都新宿区にてJapan PIを創業し独立。探偵業務と外国語学習をライフワークとし、日本と海外で調査を行う。国際調査協議会(CII)、および世界探偵協会 (WAD) 会員。Japan Times、Beacon Reportsなど取材歴多数。