覚えるのは遅いが、忘れるのは早い。それが自分の記憶力である。だから昔から人の名前を覚えるのも苦手だった。
しかし、教員であれば、学級の子供達に出会う前に名前を覚えるのはマナーである。これまで、一生懸命覚えるようにしてきた。
最近は、毎年名前を覚えてから学級開きができるようになった。その方法は、次の通りである。
担任が決まった学級の児童の出席番号と名前を録音するのである。
自分は、手軽であるという理由からICレコーダーを使うが、レコーダー機能があれば、他の機械でもよいと思う。
次のパターンで録音する。
1 出席番号と氏名を録音する。
2 出席番号と氏名を録音する。姓と名前の間に2秒くらい間を空けて録音する。
3 出席番号と名前を録音する。番号と氏名の間に2秒くらいの間を空けて録音する。
以上3パターンのうち、1だけを繰り返し聴く。自分はジョギングしながら聴くことが多かったが、何かをしながら聴けばよい。部屋の片づけをしたり、料理をしたりしながら聴いてもよい。
パターン1を聴いて、覚えたかな?と思ったら、パターン2を聴く。その際、出席番号と姓を聴いたら、名前が再生される前に、先に自分で名前を口にする。合っていたら、名前を覚えたということになる。
繰り返し聴き、名前を言えるようになったらパターン3を聴く。
出席番号の後に、氏名を再生される前に、口にできたら合格である。出席番号だけを聞いて、氏名を言えるかどうかである。これができたら、氏名を覚えたことになる。
あとは、新学期を待つだけである。名前と顔、姿をリンクさせればよい。
この方法をとるようになってから、学級開き前に名前を覚えられるようになった。初日から子供の名前を呼べる。もちろん呼ばれた子は喜ぶ。