夏休みは、家族で何かを行う機会が増えると思います。家族の結びつきを深めるとても良い機会になることでしょう。
わたしの実家は専業農家だったので、夏休みに家族で何かを行うといえば、「農作業」でした。海に連れて行ってもらうということは、殆どありませんでした。牛を飼っているので、泊まりがけの旅行もいったことはありません。
今思うと、家族で農作業をすることで、親のありがたさや苦労が分かった気がします。農作業の合間に食べるお菓子やお茶はおいしかったです。
私が尊敬する千葉県の野口芳宏先生によると、家族のつながり方には、二通りあるそうです。
以下、引用
現在一般に行われている家族レジャーは、ふだんの生産活動とは反対のことをすることだと考えられています。考えない、働かない、つくらない、歩かない、苦労しない、そういうレジャーです。私は、そういう形での家族のつながり方を、「消費的連帯」と呼んでいます。
それに対して、先に述べたような形で生まれてくる家族の結びつき方は、「生産的連帯」と呼ぶことができるでしょう。
例えば、家族で花壇をつくること、花の種をまくこと、窓ガラスやベランダをきれいにすること、大掃除をすること。それらだって進め方によっては、りっぱなレジャーになります。「生産的連帯」を生むレジャーの意義にも、目を開かせていきたいものです。
野口芳宏 第二著作集10「自主自立の教育」より(明治図書)
「消費的連帯」というのは、例えば、「外食する」「旅行に行く」「映画を観る」「買い物に行く」が考えられるでしょうか。
また、「生産的連帯」は、「掃除をする」「親の仕事を手伝う」「親子で何か作る」等でしょうか。考えてみると、大木場の子ども時代は、殆ど「生産的連帯」で家族のつながりが深められていたような気がします。
レジャーといえば、旅行や外食などの「消費的連帯」を連想しがちですが、「生産的連帯」でも家族の結びつきは深まります。しかも、「生産的連帯」は、すぐに取りかかれます。
大木場は、バランスが大切だと考えています。夏休みは、両方の連帯で楽しい思い出を作っていきたいです。