仕事の道楽化

 仕事が道楽になることを目指しています。

なくなって初めて分かる有り難さ

2016年09月20日 | 修養
 辺り一帯、電気が来ない。停電である。台風が直撃したために電気が来なくなった。

 午前中は、あまり困ることもなく時間が過ぎていった。

 ただ、お昼頃になるとさすがに気になることが起きてくる。冷蔵庫も氷が溶け出してきた。食材が腐敗しないかが気になる。

 台風で雑然となった職場を片付けていると、あっという間に日没である。


 だんだん辺りが暗くなってきた。

 明かりが付く気配がない。

 仕方がないので、ランタンと懐中電灯で家の中を照らす。

 そろそろ夕食を作らないといけない。

 ランタンの明かりでは、少し食材が見えづらい。

 昔の人は、こういう状況で作っていたのだろうなあと思いながら調理を始める。

 ガスは使える状態なので、炒め物を作りながら、グリルで魚を焼く。


 風呂にも入ろうと思ったが、電気が来ないので、ガスボイラーも点火しない。

 風呂に入ることができないので、水につけて絞ったタオルで体を拭くことにする。

 さっぱりはするけれども、お風呂上がりの爽快感には及ばない。

  
 今日は早く布団を引いて、読書をたっぷりするのもいいなあ・・・。と思いつつ横になった。

 うす暗い中で読書をするのもいいなあと思う自分がいる。

 ただ、電気が来るのを心待ちにしている自分もいる。


 「明日中には電気が来るって言ってたなあ。」

 等と呟いた瞬間、明かりが付いた。

 「オーッ」と思わず声が出た。

 
 電気のある生活はありがたい。



 当たり前と思っていても、いざなくなると、とても困る。

 大切なモノというのは、電気に限らずそんなモノかもしれない。

 あるのが当たり前と思っていても、いざなくなると、とても困る。

 家族、友達、同僚、同級生、ライバル、師匠・・・。電気よりも、もっと大切である。


 よく考えてみると、自分は素晴らしい財産に囲まれているなあ。
コメント
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