仕事の道楽化

 仕事が道楽になることを目指しています。

後輩への「恩送り」

2017年04月07日 | 教師修業
 職場に、若い職員が入ってきた。

 どうやって仕事をしていいかが分からないとのことである。

 それはそうだろう。大学で学んできても、教育現場でやることの多くは学んでいない。

 (これは大学の制度にも問題はあると考えている。教育現場で即戦力になる人材を育て切れていない。)

 学級通信の書き方、時間割の作り方、家庭訪問計画表の作り方、教室設営の仕方、・・・。「分からないことだらけ」だそうだ。

 その気持ちは分かる。なぜなら私自身がそうだったからだ。



 自分が教師になったばかりの頃は、周りのベテランの先輩方にいろいろと教わった。

 先輩方も忙しいはずなのに、若い自分が聞いたことには、親切に、丁寧に教えていただいたことを覚えている。

 その先輩方には、恩返しはなかなかできない。

 だからこそ、後輩の先生方で「困ってます。教えてください。」と言ってきた人には、自分は喜んで教えるようにしている。

 先輩方への「恩返し」はできないけれども、後輩への「恩送り」は、いくらでもできそうだからである。

 

 自分の仕事をそっちのけにしてでも、後輩の協力はする。

 喜んでする。



 それが、若い頃、私に親切に教えてくださった先輩方への恩に報いる行動だと考えているからである。

 この行動を、きっと先輩の先生方は喜んでくれるはずである。

 

 若い先生方には、時々、次のように言う。


 
 「自分は、若い頃、先輩の先生方にとてもお世話になった。

 とても親切に丁寧に教えていただいた。先輩も忙しいのに、自分の仕事はそっちのけで、若くてつたない自分のために、仕事を教えてくださった。

 その先生方に恩返しはなかなかできないけれども、若い先生方にできることは結構ある。

 困っているあなたの姿を見ると、まるで昔の自分を見るみたいだ。

 私は、喜んであなたに協力します。

 昔、自分が先輩方にそうしてもらったように。

 

 だから、もし、あなたも経験を積んだ後、若い方から「教えてください。」といわれたら、協力してあげてください。

 それが、自分は一番嬉しいです。」
コメント
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