仕事の道楽化

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心に残る字の書き方

2017年07月18日 | 修養
 小学生の頃、学級担任の先生方が書く字はとても上手だった。

 黒板の字も、学級通信の字も、今の自分よりもずっと上手だった。

 ただ、印象に残っているのは、達筆ではなかった先生の字である。

 小学三年生の時、新採の先生がやってきた。大学を卒業したての若い男の先生である。

 そのI崎先生の書く字は、周りの先生方と比べて、上手ではなかった。

 ただ、そのI崎先生の書く字は、とても印象に残っている。書く字というよりも、その書き方が印象に残っている。

 黒板に向かってチョークを持ち、とてもゆっくり、丁寧に書くのである。

 その字は上手とは言えなかったが、とても見やすかった。ノートに一言書いてくださる字も、同様で、丁寧で見やすかった。

 丁寧に、見やすい字で書こうという気持ちがそのまま伝わってくる字だった。

 自分を振り返ると、黒板の字も、通知表に書く字も、若い時よりは上手にはなったかもしれない。(いや、きっと上手になっている・・・と思いたい。)

 ただ、若かったI崎先生のように、丁寧に、ゆっくり、心を込めて書いているかと考えると、とてもI崎先生の足元にも及ばない。

 今の若い先生方にもI崎先生の書く姿を見せてあげたい。きっと心に響くと思う。
コメント
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