前回の、「子供に伝えたい「あけましておめでとうございます」の意味」の続きです。
「めでたい」もう1つの理由は、「無事に年を取る事ができたから」です。
昔は、1月1日に、1つ年を取っていたのです。
今は、誕生日に1つ年をとりますよね。
昔は、生まれた時が1歳です。1月1日になった時に、1つ年を取っていました。
この年齢を「数え年」と言います。
今10歳の人は、1月1日になったら11歳になっていたのです。
無事に1つ年を取る事ができたから「めでたい」のです。
何かおかしいですか?当たり前ですか?
この写真を見てください。(と言って私の実家にあるご先祖の墓を見せる。)
これは、私の実家にあるお墓です。
この墓の横には「銘碑」と言って、誰が、いつ、何歳で亡くなったかが書いてあります。
(明治、大正、昭和の初期に亡くなったご先祖の名前が書いてある。)
(亡くなった年齢をアップで見せると、大人になる前に亡くなった方も多い事がわかる。)
大人になる前に亡くなっている人が多いですよね。
昔は、特に若いうちに亡くなっている人も多いです。
無事に、元気で年を取ることは当たり前ではなかったのです。
だから「めでたい」のです。
今でも同じだと思っています。
みなさんが無事に新年を迎えられるということは、当たり前ではありません。
家族みんなが、元気で、新年を迎えられるということは、とてもめでたいことです。
さて、「めでたい」理由を2つ話しました。
1つ目は、「年神様をお迎えする」からです。
年神様は、お家にやってきて、幸せをもたらしてくれる神様です。
お家が豊かになる神様です。
2つ目は、「無事に年を取る事ができたから」です。
家族みんなが、無事に新年を迎えられるというのは、当たり前ではありません。
とてもめでたいことです。
ということで、お正月には「明けましておめでとうございます」という挨拶をすることと思います。
この言葉に込められた「意味」を考えながら挨拶をすると、とても気持ちのこもった挨拶になるのではないでしょうか。
お正月に見られる物や行事には、大掃除や初日の出、お年玉やおせち料理などいろいろありますよね。
どんな意味があるのか?どんな願いが込められているのか?と、お家の人に聞きながら体験するのも楽しいと思います。
では、楽しい冬休みを過ごしてください。
追伸
この話をした後、子供が下校する際に挨拶をしてくれた。
「良いお年をお迎えください。」
この挨拶が丁寧で、心を込めているのが伝わってきた。
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