石原慎太郎氏の訃報を聞いた。
日本の行く末を真剣に案じてくださっていた方だと思う。
心からお悔やみ申し上げる。
石原氏の発言は、攻撃的だけれども、その底には、日本の行く末を案じるという強い気持ちがあった。
また、これまでの先人の努力を無にしてはならないという思いもあった。
話題になった記者会見は多いが、中でも印象に残っているのは、靖国参拝に関する記者会見である。
靖国神社を石原慎太郎氏は参拝していた。
それは東京都知事時代も変わらない。
参拝するのに「公人か私人か」と聞いて来た記者への逆質問には、心を打たれた。
「君はどっちなんだね。私が参拝するのに賛成か反対かね。」
(記者は「私人としていくのは自由ですが、公人としていくのはどうかと・・・」と、答える)
「どうやって肩書きを外すんだね。」
「バカを言うな。君のお父さん、お母さん、曾祖父さん曾祖母さん、命懸けでこの国を守って来たんだよ。」
「近代史を知らないから、そんなバカな質問をしてくるんだ。」
攻撃的な物言いをするので、敵を作るのだろうけれども、その根っこには、常に日本の行く末を案じるという気持ちがあった方である。
今回の訃報を受けての反応に、人間性を見る思いがした。
大変驚いたのだが、お悔やみの言葉ではなく、故人への批判の言葉のみを述べている方がいる。
野党の一部の方や評論家の方々である。
社民党副党首や法政大法学部教授の方々などである。
「亡くなった方に対しては、まずお悔やみの言葉を述べるべきだろう」と、私は思うのだが、こういう方々の感覚は、そうではないらしい。
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