「今日の小さなお気に入り」 - My favourite little things

古今の書物から、心に適う言葉、文章を読み拾い、手帳代わりに、このページに書き写す。出る本は多いが、再読したいものは少い。

子規 2005・01・12

2005-01-12 07:00:00 | Weblog
 今日の「お気に入り」は正岡子規(1867-1902)の言葉です。

 「悟りは平気で死ぬことではなく、どんな場合でも平気で生きること、しかも楽しみを見出さなければ生きている価値がない。」

 
 子規の俳句も勿論「お気に入り」に書き留めています。

 「一年は正月にあり 一生は今にあり」

 「初春や 雪の中なる 善光寺」

 「うつくしき 根岸の春や ささの雪」

 「汽車過ぎて 烟うづまく 若葉かな」

 「枝豆や 三寸飛んで 口に入る」

 「鶏頭の 十四五本 ありぬべし」

 「柿食えば 鐘がなるなり 法隆寺」

 「行く我に とどまる汝に 秋二つ」

 「いくたびも 雪の深さを 尋ねけり」


 もうひとつ、子規が自分の葬式について述べた言葉があります。

「葬式の広告など無用に候。……
何派の葬式をなすとも柩の前にて弔辞伝記の類読み上候事無用に候。
戒名といふもの無用に候。
自然石の石碑はいやな事に候。
柩の前にて通夜すること無用に候。
柩の前にて空涙は無用に候。
談笑平生の如くあるべく候。」


コメント
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