今日の「お気に入り」は西行法師の歌の中から折々書き留めたものです。
「風になびく 富士の煙の 空に消えて 行方も知らぬ 我が思いかな」
「春ごとの 花に心を 慰めて 六十あまりの 年を経にける」
「花みれば そのいわれとは なけれども 心のうちぞ 苦しかりける」
「心から 心に物を思わせて 身を苦しむる わが身なりけり」
「憂き世をば 捨てて捨てえぬ 心地して 都離れぬ 我が身なりけり」
「世をすつる 人はまことに すつるかは すてぬ人こそ すつるなりけれ」
「うないこが すさみにならす 麦笛の 声におどろく 夏のひるふし」
「心無き 身にも哀れは 知られけり 鴫立つ沢の 秋の夕暮れ」
「年たけて また越ゆべしと 思いきや 命なりけり 小夜の中山」
「ひとり住む 片山影の 友なれや 嵐に晴るる 冬の夜の月」
「願わくば 花の下にて 春死なむ その如月の 望月のころ」
「風になびく 富士の煙の 空に消えて 行方も知らぬ 我が思いかな」
「春ごとの 花に心を 慰めて 六十あまりの 年を経にける」
「花みれば そのいわれとは なけれども 心のうちぞ 苦しかりける」
「心から 心に物を思わせて 身を苦しむる わが身なりけり」
「憂き世をば 捨てて捨てえぬ 心地して 都離れぬ 我が身なりけり」
「世をすつる 人はまことに すつるかは すてぬ人こそ すつるなりけれ」
「うないこが すさみにならす 麦笛の 声におどろく 夏のひるふし」
「心無き 身にも哀れは 知られけり 鴫立つ沢の 秋の夕暮れ」
「年たけて また越ゆべしと 思いきや 命なりけり 小夜の中山」
「ひとり住む 片山影の 友なれや 嵐に晴るる 冬の夜の月」
「願わくば 花の下にて 春死なむ その如月の 望月のころ」