「今日の小さなお気に入り」 - My favourite little things

古今の書物から、心に適う言葉、文章を読み拾い、手帳代わりに、このページに書き写す。出る本は多いが、再読したいものは少い。

芭蕉 2005・01・04

2005-01-04 08:00:00 | Weblog
 一年の計は元旦にありといいますが、今年は「やりたいことのリスト」の中からひとつ選んで着手し、息永く続けていきたいと思っています。

 今日の「お気に入り」は新しいことを始めようとするときにこころに浮かぶ先人の「心構え」の言葉です。

 俳聖と言われる松尾芭蕉はその著「笈の小文」の中で、自分は別に才能がある訳でもなく、無能無芸の者であったけれども、ただこの道、俳句の道が好きで、ついにこの一筋につながってきたに過ぎない、と述べています。

 「つひに無能無芸にして只此一筋に繫る」と。

 もうひとつの「お気に入り」。
 
 「一事を必ず成さんと思はば、他の事の破るるをも傷むべからず、人の嘲りをも恥づべからず。万事に換へずしては、一の大事成るべからず。」 (吉田兼好「徒然草」第188段)

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