今日の「お気に入り」は、今を去ること40年前の高校時代に、初めて目にした石川啄木(1886-1912)の歌です。
「東海の小島の磯の白砂に われ泣きぬれて 蟹とたわむる」
「いのちなき砂のかなしさよ さらさらと 握れば指のあひだより落つ」
「そのかみの 神童の名のかなしさよ ふるさとに来て泣くはそのこと」
「はたらけど はたらけど猶わが生活楽にならざり ぢっと手を見る」
「友がみなわれよりえらく見ゆる日よ 花を買ひ来て 妻としたしむ」
「こころよく 我にはたらく仕事あれ それを仕遂げて死なむと思ふ」
「ふるさとの訛なつかし 停車場の人ごみの中に そを聴きにゆく」
「石をもて 追はるるごとく ふるさとを 出でしかなしみ 消ゆる時なし」
「やわらかに 柳あをめる 北上の 岸辺目に見ゆ 泣けとごとくに」
「かにかくに 渋民村は恋しかり おもひでの山おもひでの川」
「ふるさとの山に向ひて 言ふことなし ふるさとの山はありがたきかな」
「東海の小島の磯の白砂に われ泣きぬれて 蟹とたわむる」
「いのちなき砂のかなしさよ さらさらと 握れば指のあひだより落つ」
「そのかみの 神童の名のかなしさよ ふるさとに来て泣くはそのこと」
「はたらけど はたらけど猶わが生活楽にならざり ぢっと手を見る」
「友がみなわれよりえらく見ゆる日よ 花を買ひ来て 妻としたしむ」
「こころよく 我にはたらく仕事あれ それを仕遂げて死なむと思ふ」
「ふるさとの訛なつかし 停車場の人ごみの中に そを聴きにゆく」
「石をもて 追はるるごとく ふるさとを 出でしかなしみ 消ゆる時なし」
「やわらかに 柳あをめる 北上の 岸辺目に見ゆ 泣けとごとくに」
「かにかくに 渋民村は恋しかり おもひでの山おもひでの川」
「ふるさとの山に向ひて 言ふことなし ふるさとの山はありがたきかな」