高知発 NPO法人 土といのち

1977年7月に高知県でうまれた「高知土と生命(いのち)を守る会」を母体にした、47年の歴史をもつ共同購入の会です。

ゆめちゃんくの鳴門わかめ便り ~秋冬

2018-01-04 09:00:00 | 生産者からのメッセージ
徳島県鳴門市 ゆめちゃんくの鳴門わかめの南谷遊です。

【 10月27日記 】
今シーズンのわかめ養殖の錨入れが始まりました。鳴門海峡は潮の流れが速く、
安全かつ正確に錨の打ち込みが出来る時間は限られています。今年は台風21号
の影響で作業に適した潮周りを逃してしまい、組合員全ての養殖棚の仮設置に
3日かかりました。今年も無事故で3日間の協同作業を終える事が出来て一安心。
台風22号が過ぎれば、各養殖棚ごとに残りの20本づつの錨を打ち込みます。


【 10月30日記 】
強風のため今日も錨の打ち込み作業はお休みです。2週続けての台風の接近、
大雨による海の塩分濃度の低下などで、海水温は下がっているにもかかわらず
種苗の仮沖出しが出来ていません。種苗はもう肉眼でも幼葉が確認出来る程に
成長して来ました。海の状態が落ち着けばいよいよ沖出しです!


【 11月20日記 】
各地で今季一番の冷え込みが伝えられる中、種苗を親縄へ挟み込む本養殖の
作業を開始しました。10月の長雨の影響もあり、種苗はまだ少し小さく疎ら
なものも混じりますが、まぁどうにか例年通りのスケジュールです。


【 11月20日記 】11月29日記
寒波にはじまり小春日和に終わる。昨日、わかめの種付けが無事完了しました。
全ての縄を張り終えふと顔をあげると、鳴門海峡から見える山々も赤や黄色に
色づいていました。


※ これらの記事は、ゆめちゃんくの鳴門わかめのフェイスブックより転載しました。

わかめの一生について、南谷さんに教えていただきました。
海水温が15℃前後になる4月下旬から5月中旬にメカブから
遊走子(胞子)を採取し、水温、光量を調整しながら約半年間
陸上水槽にて種苗を管理します。そして10月下旬、海水温が
低下する頃、一度種苗を海に出し多くの光や栄養を与え本養殖
に適した大きさに育てます。11月中旬以降になると切り分けた
種糸を親縄に挟み込み、海面に固定した養殖棚に張り成長を
待ちます。種糸の芽は親縄に掻き付くように根を張り2〜3mに
成長します。収穫は真冬の2月頃から始まり、4月まで続きます。

※ この記事は、NPO法人土といのち『お便り・お知らせ』2018年1月号より転載しました。
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