
10年後を見通すことは昔であれば比較的簡単だったと思いますが、
現在のように社会情勢が刻々と変化し、技術進歩が速すぎるともはや
予測ができません。AIの発達は恐ろしいスピードで進み、労働構造も
変化するでしょう。
グローバル化はどんどん進み、日本の農業は大きく変化するでしょう。
経済格差も進み、気候変動は止まらず、地域の力も落ち、私がテーマ
としている生物多様性に関しての状況も好転せず、現在かかわっている
SDGs目標の達成も表層的達成に終わっているかもしれません。
今が分岐点と感じていますが、明るい未来への積極的な取り組みが
組織横断型でできているとは思えません。
とはいえ、SDGs目標のような横断型包括的な目標を地域達成する
という希望は捨ててはいませんが、個別課題へ固執する団体が多い以上、
10年後に後悔しているかもしれません。そうならないように各種
取り組み団体と協力(協働)してはいますが、楽観はできません。
農業者としては、淡々と作物を栽培し販売するという姿勢は変わりません
が、種類や総量は変化するでしょう。
地域の農作物の販売は今まで以上に困難となり、自給型の地域農家が増える
でしょうね。

「Ten years alter」70年代に有った、ロックバンドですな。
70歳代になって何をしているのか?
「being or not beingそれが問題だ」。
少しの田んぼでうまいコメを作って、野菜を自給して、
あおい空を眺めて、日向ぼっこして暮らしていると思います。
※ この記事は、NPO法人土といのち『お便り・お知らせ』2018年2月号より転載しました。