高知発 NPO法人 土といのち

1977年7月に高知県でうまれた「高知土と生命(いのち)を守る会」を母体にした、47年の歴史をもつ共同購入の会です。

新春企画 ~10年後、何をしているとおもいますか? または何をしていたいですか? その1

2018-01-25 09:00:00 | 生産者からのメッセージ
梼原町 谷川農園の谷川徹です。

 10年後を見通すことは昔であれば比較的簡単だったと思いますが、
現在のように社会情勢が刻々と変化し、技術進歩が速すぎるともはや
予測ができません。AIの発達は恐ろしいスピードで進み、労働構造も
変化するでしょう。
 グローバル化はどんどん進み、日本の農業は大きく変化するでしょう。
経済格差も進み、気候変動は止まらず、地域の力も落ち、私がテーマ
としている生物多様性に関しての状況も好転せず、現在かかわっている
SDGs目標の達成も表層的達成に終わっているかもしれません。
 今が分岐点と感じていますが、明るい未来への積極的な取り組みが
組織横断型でできているとは思えません。
 とはいえ、SDGs目標のような横断型包括的な目標を地域達成する
という希望は捨ててはいませんが、個別課題へ固執する団体が多い以上、
10年後に後悔しているかもしれません。そうならないように各種
取り組み団体と協力(協働)してはいますが、楽観はできません。
 農業者としては、淡々と作物を栽培し販売するという姿勢は変わりません
が、種類や総量は変化するでしょう。
 地域の農作物の販売は今まで以上に困難となり、自給型の地域農家が増える
でしょうね。

土佐町 長野直樹です。

「Ten years alter」70年代に有った、ロックバンドですな。
70歳代になって何をしているのか?
「being or not beingそれが問題だ」。
少しの田んぼでうまいコメを作って、野菜を自給して、
あおい空を眺めて、日向ぼっこして暮らしていると思います。

※ この記事は、NPO法人土といのち『お便り・お知らせ』2018年2月号より転載しました。
コメント
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