22:34である。千葉市で美酒を呑んでいたので、遅くなった。心地よい疲れがあったからである。
そうなのだ。今日は、ボキの文化講座であったからである。「日本芸能」の話。休憩をはさんで二時間。「語り」と「歌」の歴史というタイトル。動画を多用してみた。美空ひばりから入った。「川の流れのように」「悲しい酒」を見ながらである。「川の流れのように」では、遠藤周作まで申し上げた。「深い河」のニヒリズムである。人生は旅である。それを言っているのが、美空ひばりである。彼女の流れを受けているのが、天童よしみであり、坂本冬美であると余計なことまでクッチャベッテいたけど(^_^)。
さらに、赤とんぼや、童謡も動画から入っていった。赤とんぼの構成、竿のさきにつながっていたのは何かとか。それから、軽みのソング。ユーミンや、伊集院静まで扱った。夏目雅子を女房にした作家である(クソ!)。現代の軽さを象徴している方々である。しかし、軽みというのは、芭蕉にも共通する話題である。仏教的精神の否定ということで、折口信夫まで扱った。折口信夫の話は、けっこう長かったけど。
九十九里浜にある横芝光町の鬼来迎というものも語りと歌の精神史を象徴しているとまで言った。
最後は盲目の琵琶法師や、ごぜの方々の悲哀を申し述べた。これも動画である。ナミダが出たのはこのあたりであった。
感動したと言われた。涙まで流しておられた。聞いている方々が。ボキまで、ハンカチで目のあたりをぬぐってしまった。
こんな体験をさせていただいて、感謝している。千葉市民会館でやらせていただいたのは、退学した某大学大学院で院生をやっていたからでもある。なにしろ博士論文を提出するのに、学会発表10回でないと受理してくれなかったからでもある。
ま、いいか。挫折ばかりの前半生であったから。
実は、先週の土曜日に受験した大学院の修士課程に合格した証明書と、学費の納入通知書が今日来ていたのである。親展であったが、封筒に合格通知書と書いてあった。しかも赤字である。家人がそれで気がついてしまった。
アンタ、合格したのね?と聞いてきた。
(*_*) マイッタ。
ゼニがないと申し上げた。24万までなら払えると言った。残金の10万貸してくんなましと言ってみた。
快諾してくれた。
さすが、我が古女房殿である。利子は、1000円。美味いラーメン一杯分。安いもんじゃ。
わはっはははっははははっははっはははっはははっははは。
これでめでたく、4月から大学院生になる。修士課程だけど。専攻は仏教学。
歴史の会では、ボキ、学生会員になるから会費が割引になる。と、事務局長に申し上げた。そしたら、即拒否。会長が、学生割引を使っていたら示しがつかないと言われてしまった。
残念。
それにしても、4月からタノシミである。
宝くじが当たったら、その後のチャレンジもしてみたい。
惚け防止のためにも。
BYE-BYE!